あの事件から数日がたった日のことだった。 ユニオンは自らの組織を『目的の消滅・組織の崩壊』を理由に解散した。 その後ユニオン達は出頭し裁かれ今なお罪を償っている。 古代図書館で何があったかは政府の裏工作によって闇に封印された。 俺たちはその事実を政府から奪い取り、また世間に出そうとは思わなかった。 これでしばらくはカードによる事件は無いと思った。 神のカードが悪用されるにも、カードは地下深くに埋まっているからだ。 それを掘り起こすにはかなりの労力・時間が必要になるだろう。 もし掘り出そうとしてもそこにあるという確証も無いし、封印をとく事も出来ないはずだ。 神のカードは気まぐれなのだから。 そう簡単には見つからないはずだ。
この世界にはいろいろな人間がいる。だが2種類に分けようと思えば分ける事も可能である。 1つは、自分に降り注いだ不幸を受け入れ、それに逆らおうとし生きる目的を見つけるもの もう1つは、その不幸を受け入れず、かたくなにその現実を拒否し続け、生きるもの ヒデはどちらだったのだろうか? 表面上は前者だった・・・。 だが実際は後者であった。 人の心のうちなどやはり読めないものである・・・。
ファラオとレオンは学校の屋上にいた。 「なぁ・・・ファラオ・・」 「ん?何だ?レオン」 「俺がしたことは・・・」 「『間違っていたか?』ってか?んなことねぇよ」 「・・・・・・」 「第一間違っていたのなら、お前は罪悪感に付きまとわれるだろうよ・・・」 曇がちの空はレオンの心境を表しているようだった。 レオンは少し黙っていたがしばらくすると口を開いた。 「俺は自分の信じた道をまっすぐ進むよ・・・」 「その言葉を待ってたぜ!」 互いに手を合わせる。 「よく言うよ・・・言わなきゃなんかしてたくせして・・・」 「へへっ」 ファラオは笑いながらドアへと向かった。 ファラオはゆっくりドアノブに手を掛けた。と、 「お〜い!何やってんだよ。数学始まっちまうぞ」 勢いよくドアを開け凡骨が叫ぶ。 「て、てめぇ痛ぇじゃねぇかっ!」 「お〜怖や怖や」 凡骨は笑いながらそういうと階段を下りていった。 ファラオは凡骨を追いかけ階段を下りていく。 「相変わらずだな・・・」 レオンはそうつぶやくと2人の後をゆっくり追った。 そのとき屋上に心地よい風が吹いた。 それは誰かに言葉を届けるような風だった・・・。
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Date: 2004/05/02
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