「さて、そろそろ奥に進むか」 「そうだな。休憩もとったし」 全員は重い腰を上げると立ち上がった。 そして、奥に向かって歩き出した。 相変わらず場の空気は重い空気からは変わらなかった。 しかし、死霊の気配はもう無い。 そして、奥に封印の間の入り口が見えた。 「この中に『オベリスク』そして、ヤツがいるはずだ・・」 「ヤツ?誰だ、ヒデ?」 「・・・・俺の過去を知っている人物さ」 「何だって!?」 レオンは驚いた。 先ほど話せなかったヒデの過去を知るものが中にいるというのだ。 「じゃあ、ソイツに会いに行きますか!」 凡骨が扉を開ける。 『ギィィィィ・・・・』 重い扉はゆっくりと開き封印の間への道を開けた。 「やはり来たか・・・」 レオンたちの目の前に1人の人物がいた。 「お前がオベリスクの持ち主か・・・さ、オベリスクを渡しな」 そう言ってファラオが一歩前に出る。 「神のカードを集めてどうする気だ?」 「質問に答えたいところだが、アンタの名前を先に聞いておこうか」 凡骨も一歩前に出る。 「我が名は『蒼無進治』。初めて聞く名ではないはずだ・・・」 「蒼無進治・・・・。!まさか!」 「やっと気づいたか・・・」 「凡骨?誰なんだヤツは?」 「ファラオ知らないのか。ヤツは暗黒殺の使い手だ・・・。裏じゃ名の通ったヤツさ。表は強大コーポレーションの社長さ・・」 「フフフ・・・・」 「じゃあ、質問に答えてやるよ。神のカード3枚を悪用されぬよう封印するためさ!」 「ククク・・・ハハハハ・・・」 「何が可笑しい」 凡骨の目が蒼無を睨みつける。 「神のカードを3枚集めれば封印できるとでも思っていたらしいな・・・・」 「何が言いたい!」 ファラオの眼光が鋭くなる。 「集めても封印はできん・・・と言っているんだ」 「何!?」 レオン達は驚いた。 「封印の方法を私は知っている。だが・・貴様らに教える気は無い」 「何故だ!?」 優樹が叫ぶ。しかし、蒼無は優樹の方を向きもしなかった。 「私は中立。正義にも悪にも協力はしない。自ら見つけることだな。精々頑張るがいい・・・・」 と、ヒデは近づき叫ぶ。 「蒼無!これは世界の命がかかっているんだぞ!ヤツらにダークスターズに悪用されたらこの世はどうなるんだ!」 「どうにもならん。それが今の世の運命というものだ。そうなったとしても私は中立として生きる」 「お前は、自分がよければいいのか!?」 「皆が中立の立場になればいいだけだ・・・」 「じゃあ、悪と正義になったヤツはどうなる!?」 「中立にならなかったことを後悔するのみ・・・」 ヒデの言葉に蒼無は表情一つ変えない。 「お前はそれでも人間なのか!」 「いつからそんな大口が叩けるようになったんだ?ヒデ」 「!?」 驚いたのはレオンだ。蒼無はヒデの名前を知らないはず。 「昔の恩を忘れたらしいな」 「昔の恩?どういうことだ!ヒデ!」 レオンが叫ぶ。 「仲間はお前の過去を知らぬようだな・・・」 「やめろ!言うんじゃない!」 「ヒデは・・」 「やめろって言ってんだろうがぁ!」 ヒデのこぶしが蒼無の顔面を襲う。だが、 「言ったはずだ。貴様に私は超えられないと・・・」 「くっ・・・」 ヒデのこぶしは簡単に蒼無に片手でとめられていた。 『グバキャッ!』 「がぁぁっ!」 骨の砕ける音がした。 「アイツ、ヒデの手を握りつぶしやがった!」 ギルフォードは叫ぶ。 そして、ヒデの過去を蒼無は語り始めた。 「ヒデは、親を誰かに殺され1人だった。そこを私が拾ってやったのだ。そして、働かせるために暗殺術を覚えさせた」 「だから使えたのか・・・」 優樹がつぶやく。 「そして、ヒデは親を殺したのが私であることに気が付いた。そして私の元を逃げ出した。ヒデがADDに対応できたのは私が対処法を教えておいたからだよ」 「ヒデにそんな過去が・・・」 ギルフォードは悲しき過去を持つ仲間がいることを知った。 「そして、今裏切り者として私の前に現れた。受けるがいい『戒めの一撃!』」 「ぐわぁぁぁ!」 恐ろしいほどの衝撃がヒデを襲う。そして、ヒデは気を失った。 「中立についていればよかったものを・・・」 レオンが前に出る。 「お前は俺が倒す!そして方法を聞きだす!」 「よかろう。相手をしてやろう」 レオンVS蒼無。蒼無のデッキとは一体どんなデッキなのか?
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Date: 2003/08/22
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