デュエルワールド

これはカードが創り出した運命に従いそして逆らったデュエリストたちの物語である。
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感想はここにお願いします

第27話―危機?×侵入  2003/07/20
第26話―逆転  2003/07/19
第25話―苦戦  2003/07/18
第24話―対立  2003/07/13
第23話―悲しき過去  2003/07/12
第22話―裏切り  2003/07/11
第21話―2つの名  2003/07/09
第20話―危機  2003/07/04
第19話―決着  2003/06/28
第18話―潜入  2003/06/27


第27話―危機?×侵入
「何だ?YOU?」
手招きをしたYOUの近くに行くなりレオンは尋ねた。
「これを見てみろよ」
とYOUが指差したPCの画面上に映し出されたいたもの。それは遺跡のサイトだった。
「何か情報でもあったのか?」
凡骨は不思議そうに画面を見つめながら言った。
「ああ。かなり厄介なことがわかった・・・・」
YOUはそういうとページを開いてどんどん進んでいった。そして何もない画面上にマウスポインタを置いた。
「ここに隠しページがあったのさ」
YOUはそこをクリックし、パスワードを打ち込んだ。おそらくこれもハッキングして調べたのだろう。するとそこに一般には知られていない情報が書かれたいた。
「『太陽遺跡、盗賊の被害にあう』・・・・か。これがどうかしたのか?」
ファラオは言った。すると一号は、
「太陽遺跡は『神のカード』が封印されていた場所だ」
と言った。さすが博識、と凡骨がおだてる。
「太陽・・・・神・・・まさか!」
「そのまさかさ・・・レオン。ここには『ラーの翼神竜』が封印されていた」
ラーの翼神竜。太古の昔に神の力を持った石版があったという。その力を現世によみがえらしたものがいまの『ラーの翼神竜』である。
「この盗賊ってのもおそらく・・・・というか確実に『ダークスターズ』だな」
凡骨が確信に満ちた顔で言う。
「ひとまずひかるが戻ってくるのを待とう」
「ああ。それが妥当だな」
レオンの意見にファラオが賛同する。
「じゃあ、YOU君。『オベリスクの巨神兵』について調べてくれないか?」
「ああ。わかった」
そういうとYOUは再度PCの方を向き、検索を始めた。

そのころ、ヒデと髑髏印鳳凰は、
「こっちで間違いないんだな?ヤツらのアジトは?」
「ああ。間違いない。この先にあるはずだ。ヒデ」
「警備兵はどうやっても構わないよな?」
「できるだけ殺すのはやめておけ。無駄な殺生はよくない」
今2人は砂漠にいる。ガルカの近くの砂漠だ。髑髏印鳳凰の情報が正しければこの先に奴らのアジトがあるらしい。すると目の前にアジトらしき建物が現れた。
「おお〜、あったあった」
「ん?何だあの黒い集団は?」
「どうやら警備兵のお迎えだぜ。さっさと蹴散らして中に進むぞ」
「だが、こっちは2人、向こうは数十人いるぞ?短時間でけりをつけるのは無理じゃないか?」
「いや、可能だな。コイツをつかえばな。出でよ!『究極完全態・グレート・モス』」
髑髏印鳳凰の目の前に巨大な蛾が現れた。半端にならない大きさだ。
「コイツを使えば楽だろう?」
「侵入者だ!撃ち殺せ。特に左のヤツ!我らを裏切った汚いやつだ!」
警備兵から見て左はヒデだった。その言葉はヒデの逆鱗に触れたらしい。
「誰が汚いヤツだってぇ?オイ?くたばれ!『モス・バーニング・デス・トルネード!』」
その巨大な羽から繰り出される竜巻は警備兵を軽々と上空に打ち上げ地面に叩きつけた。
「さ〜てさっさと行こうぜ。髑髏印鳳凰」
「相変わらず酷いな・・・ヒデ」
「雑魚にかける情けなんてないぜ?」
「ああ、それもそうだな」
2人は警備兵の山を横目に入り口へと向かった。
「これまたデカイ扉だな。オイ」
「ちょっと待っててくれ」
そういうと髑髏印鳳凰は警備兵のもとへ向かった。警備兵を叩きおこすと何か話し始めた。だが遠すぎてここにいるヒデからは聞こえない。
しばらくすると髑髏印鳳凰は戻ってきた。
「どうやらこれはパスワード式らしい」
「相変わらずパスワード式の扉が多いねぇ。でパスは聞き出せたのか?」
「すまない。肝心なことまでは聞き出せなかった」
「気にすんな。俺が今からハッキングしてしらべる」
「だが、アジトとなるとひかる君ぐらいにしかハッキングできないはず・・・」
「心配御無用。俺はこう見えてもハッキング歴8年だぜ?」
「安心できるのか、安心できないのか・・・」
「まぁ〜黙って見てろって」
そういうなりヒデはパスワード入力装置に機械を取り付ける。すると手元にあったキーボードをすごい勢いで打ち始めた。
『カタカタカタカタカタカタカタカタ・・・』
30秒もしないうちにヒデは満足そうな顔をし、打つのをやめた。
「パスがわかったぜ。さっさと打ち込んで乗り込むぞ」
ヒデはパスを打ち込むなり扉を開け入っていった。
「おい。ちょ、ちょっと待てよ」
髑髏印鳳凰はあわてて追いかける。
ヒデは分かれ道の中央で待っていた。
「アジトだから相当複雑だろう。だか手分けして探そうと思う。どうだ?」
「異論は無い。賛成だ」
「ひかるを見つけたらメールを送る。これでいいか?」
「わかった」
そういうと2人は二手に分かれた。
このアジトで何が待っているのか2人はこのときまだ知るよしも無かった・・・・・・・・。
Date: 2003/07/20


第26話―逆転
ひかる「できもしないことを言わないで欲しいわね」
プリズム「何?」
ひかる「私の場には『ブラマジガール』がいるのよ?次のターンで攻撃力4750以上のモンスターを出さなきゃいけないのよ?できるわけ無いじゃない」
プリズム「別に『ブラマジガール』を破壊すればいいだけさ」
ひかる「アンタさっき『サンダーボルト』を使っちゃったでしょ?」
プリズム「回収すればいいだけさ・・」
ひかる『『聖なる魔術師』しかない・・・回収するにはでもヤツの場にはモンスターなし・・・・』
プリズム「いくぞ。ドロー。伏せカードオープン!『大嵐』」
凄まじき嵐がフィールド上の魔法・罠カードを全て破壊していく。
プリズム「伏せカードが怪しいからな・・・」
ひかる「小心者ね」
プリズム「なんとでも言うがいい。手札より『死者蘇生』を発動!」
ひかる「『死者蘇生』!?」
プリズム「さっきコストとして捨てたカードを使わせてもらう。混沌の魔術師よ、フィールドに蘇れ!『混沌の黒魔術師』を特殊召喚!」
ひかる「『混沌の黒魔術師』ですってぇ!?」

混沌の黒魔術師
☆8 魔法使い族 闇属性 ATK2800 DEF2600
<効果>
このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、自分の墓地から魔法カードを1枚選択して手札に加えることができる。このカードが戦闘によって破壊したモンスターは墓地には行かずゲームから除外される。このカードはフィールド上から離れた場合、ゲームから除外される。

プリズム「効果により『サンダーボルト』を手札に加える。覚悟しろ・・・『サンダーボルト』を発動!」
ブラマジガールが破壊された。
プリズム「消え去れ!『滅びの呪文―デス・アルテマ!』
ひかる「きゃぁぁぁぁぁ!」

ひかるLP2450→0

「さんざん俺を侮辱してくれたな」
「・・・・・・・・・」
ひかるは気を失っていた。髑髏印鳳凰はそのことに気づくとひかるに向かって走った。
「邪魔するな!『闇の呪縛』」
「ぐわぁ!」
髑髏印鳳凰が闇の鎖によって身動きが封じられた。
プリズムはひかるを担ぐと髑髏印鳳凰に背を向け、髑髏印鳳凰の前を去っていった。
「待て・・・・待ちやがれ・・・・」
髑髏印鳳凰は力いっぱいの声を出した。だが誰の耳にも入ることなく研究室内に響いた。しばらくすると呪縛が解けた。しかしどこにも2人の気配は無かった。
「まただ・・・・。また救えなかった・・・・」
床につけた手に涙が一粒落ちた・・・・・・・・。

一同はデュエルスクールに集まっていた。
「さてどうする?」
ファラオが口を開く。
「まずは情報収集だな」
レオンが答える。
「情報収集といえばひかるだな・・・。それにしても遅くないか?」
凡骨が不思議に思う。
「考えすぎだろう。ひかるは簡単に捕まったりしないさ」
YOUが答える。とそこに髑髏印鳳凰が入ってきた。
「おお。髑髏印鳳凰じゃないか。ひかるはどうした?」
一号がたずねる。だが髑髏印鳳凰は黙ったままだ。
「髑髏印鳳凰・・・・?」
「レオン・・・・・・・・」
「何だ?髑髏印鳳凰?」
「俺を殴ってくれ」
「!?」
レオンは驚いた。そんなことを言われる理由が見当たらないからだ。
「な、何故だ?」
レオンは戸惑いながらもたずねた。
「俺は・・・・ひかるを助けられなかった」
「何!?ひかるが目の前でさらわれたのか?何もできなかったのか?」
髑髏印鳳凰につかみかかろうとしている凡骨をファラオがとめる。
「何でそんなことで殴らなくちゃいけないんだよ!」
レオンは叫んだ。
「頼む・・・殴ってくれ・・・そうしないと・・・俺は・・・」
レオンは一歩前に出た。誰もがレオンは殴るはずは無いと思った。次の瞬間。
『バチーン!』
誰かが平手打ちで髑髏印鳳凰を叩いた。しかしレオンではない。レオンはもちろんそのほかの仲間も平手打ちを食らわせた人物に驚いた。
「ヒ、ヒデ!何やってるんだよ!」
YOUは思わず叫んだ。それは無理も無いと他の仲間も思ったはずだ。
「おまえなぁ・・・『ひかるを助けられなかったから殴ってくれ』だぁ!?そんな理由でレオンが殴れるとでも思ったか!?」
「だって助けられなくてみんなに申し訳なくて・・・・」
「仲間ならなぁ、そんなことで殴ったりしないぜ!?現にレオンが殴るならなぁ、すぐにでも殴ってるさ」
「だが・・・・」
「言い訳すんな!ひかるを助け出せばいいだけだろう!?」
「ああ・・・・」
「よし、行くぞ!レオン。ちょっと行ってくるぜ」
レオンは迷うことなく答えた。
「ああ、頼んだぞ」
あっけにとられている髑髏印鳳凰にヒデは、
「何してるんだよ、行くぞ!」
走り出したヒデに髑髏印鳳凰は、
「待ってくれよ」
急いで追いかけた。
「アイツ、コレで借りを返すつもりだな・・・」
ファラオがつぶやく。
「ああ、そうだな」
レオンが頷く。
と、PCでハッキングしつつ、情報を探していたYOUが何かを見つけた。
「お、おい。コレ見てみろ」
手招きし皆を集める。
画面上に映し出されていた事実は驚愕のものだった。
Date: 2003/07/19


第25話―苦戦
そのころひかるはプリズムをデュエルを開始したばっかりだった・・・。
ひかる「いくわよ。ドロー。裏守備モンスターをセット!さらに2枚伏せカードを出しエンドよ」
プリズム「ドロー。ブレイカーを召還」
ブレイカーは自分の剣に魔力を宿した。
プリズム「ブレイカーで裏守備に攻撃!」
だがブレイカーの攻撃ははじかれた。
ひかる「残念でした。裏守備は『王立魔法図書館』。カウンターダメージを受けなさい」

プリズムLP8000→7900

プリズム「ちぃ・・・ならブレイカーの効果で伏せカードを1枚破壊!」
ブレイカーは自らの剣に宿した魔力を放った。ひかるの伏せカードを1枚破壊した。
プリズム「『ディメションマジック』か・・・いいカードを壊した。1枚伏せエンドだ」
ひかる「ドロー。『熟練の黒魔道師』を召還!ブレイカーに攻撃よ」
ブレイカーが黒魔術によって葬られる。

プリズムLP7900→7600

プリズム「ちくしょう」
ひかる「ターンエンドよ。アンタ弱いわね」
プリズム「何!?」
ひかる「だって私より弱いってわかるもの」
プリズム「今言った事を後悔させてやるよ・・・ドロー!裏守備をセット。エンドだ!」
ひかる「いくわよ、ドロー!『王立魔法図書館』『熟練の黒魔道師』を生贄に『ブラックマジシャン』を召還!」
ひかるもブラックマジシャンを持ってはいるが、ブラックマジシャンは凡骨の『魂のカード』なので特殊な能力は持っていない。
ひかる「ブラックマジシャンで裏守備攻撃!『ブラックマジック!』」
プリズム「甘い!『魔法の筒』発動!」
ブラックマジシャンの攻撃がひかるのもとに返ってきた。
ひかる「きゃあっ!」

ひかるLP8000→5500

ひかる「・・・・エンドよ」
プリズム「ドロー。消え去れ!『サンダーボルト』」
凄まじい雷撃によってブラックマジシャンが破壊された。
プリズム「裏守備モンスターを生贄に『スタードラゴン』を召還。スタードラゴンの攻撃力は2350・・・覚悟しろ。ひかるにダイレクトアタック!」
ひかる「お返しよ!『魔法の筒』」
攻撃を跳ね返した。と思った、だが!
ひかる「きゃあぁぁ!」
攻撃は跳ね返されることなくひかるを直撃した。

ひかるLP5500→3150

ひかる「な、なんでよ〜!?」
プリズム「スタードラゴンの効果さ」
ひかる「何ですって!?」

スタードラゴン レベル6 光属性 ドラゴン族・効果
ATK2350 DEF1900
手札から1枚カードを捨てる。相手が使用した魔法・罠カード
を無効にして破壊する。この効果は相手ターンも使用できる。

プリズム「手札を1枚捨て『魔法の筒』を無効化したのさ。覚悟しろよ・・お前は俺を侮辱したんだからな」
ひかる「・・・・・・・・・」
プリズム「1枚伏せ・・・エンドだ」
ひかる「ドロー。『心変わり』を発動スタードラゴンを生贄に『ブラックマジシャンガール』を召還」
プリズム「何!?」
ひかる「コレが私の切り札よ!ブラックマジシャンガールの攻撃!『ブラックバーニング』」
プリズム「ちぃ・・・」

プリズムLP7600→5300

ひかる「アンタが破壊してくれたブラックマジシャンが墓地にいるから攻撃力は300ポイントアップよ」
プリズム「生意気な」
ひかる「そういうセリフは私を倒してから言ってね。エンドよ」
プリズム「ドロー・・・1枚伏せ・・『運命の女神アリアンロッド』を攻撃表示で召還。エンド」

運命の女神アリアンロッド レベル4 水属性 天使族・効果
攻撃力1600 守備力1600
自分の手札がこのカードだけの場合、このカードを召喚したのに成功した時、
デッキからカードを2枚引くことができる。また手札が0枚の
時このモンスターは戦闘で破壊されない。

ひかる「ドロー・・・」
ひかる『ヤツの手札は0じゃあない・・・じゃ何故あのカードを?』
ひかる「・・・・ブラマジガールでアリアンロッドに攻撃!」
アリアンロッドは破壊された。だが次の瞬間予想していなかったことがひかるにおこる。
ひかる「痛っ!」
アリアンロッドに対する戦闘ダメージがひかるを襲っていたのだ。
ひかる「・・・・何故?」
プリズム「俺がコレを発動させたからさ。『リバースストライク』をな・・・・」

リバースストライク:速攻魔法カード
発動ターン終了時まで戦闘ダメージを受けたプレイヤーは受けた
ダメージを相手プレイヤーに移し変えることができる。

ひかるLP3150→2450

ひかる「そんなカードが・・・・」
プリズム「次のターンで終わらしてやる」
ひかる「そんなことさせないわ!1枚伏せ、エンドよ!」
プリズムの宣言した『NEXTTURNEND(次のターンで終了)』は成功するのか・・・そしてその内容は・・・。
結果はカードのみ知る。
Date: 2003/07/18


第24話―対立
レオンはメールに書いてあった「採石場」に向かっていた。
この近くで採石場といえば数年目に廃坑になったメタリウム採石場しかない。レオンはそこに走って向かっていた。
「ハァ・・・ハァ・・・」
息が切れる。途中休まず走ったのだから。
「ヒデは・・・どこだ?」
レオンは採石場内を探し始めた。彼が裏切ったとはいえ、仲間を見捨てるわけにはいかないとレオンは思った。ひかるから得た情報を疑う余地もなかった。
採石場内は悪臭が漂っていた。おそらくガスか何かだろう。
「凄いにおいだな・・・さっさと抜けないと気がおかしくなりそうだ」
レオンは足早に奥へと進んでいった。悪臭も少しづつではあるが弱くなっていった。
「長いな・・・どこまで続いているんだ?」
これほどまで大きな採石場とは予想もできなかった。
しばらくと進むと目の前に大きな空間が見えた。部屋のようにも見えた。まるでそこだけ切り離されているかのようだった。
中の様子を覗ったレオンは何かに気づいた。
「・・・・誰かいるな・・・・」
中にいる何者かの気配にレオンは気づいた。
「1人・・・・いや2人か?」
おそるおそる中を見た。そこには予想だにしないものが待っていた。
「あれは・・・ヒデ!?」
そこには確かにヒデがいた・・・・手首を縛られ宙吊りにされているヒデが・・・・。
そしてその隣には2人の男がいた。
「あれはユニオン!?もう1人は・・・ファラオ!?」
すると口論する2人の声が聞こえてきた。
「どういうことだユニオン!お前は強きデュエリストになるんじゃなかったのか!?」
「確かに俺は強きデュエリストになろうと思った。だが・・・・奴らは俺を認めようとなかった。俺に資格がないといいやがったんだ。だから俺は決めた。この世に存在する全ての俺を見下した奴らを滅するとな!」
「そんなことをして何になる!人を殺してまで強くなりたいのか!」
「俺は人を殺すのではない・・・・裁きを与えるだけだ」
「裁きだと・・・・自分を認めなかったからって裁きといって殺していいのか!」
「ああ。俺のような考えを持つ同士が集まった。これは何を意味すると思う?ファラオ?」
「さあな。お前の言うことなんかわかるもんか」
「なら教えてやる。同士達は俺を仲間として、そして同じ考えを持つものと認めたのだ!」
「ユニオン・・・お前に酌量の余地はない。今俺の手で葬ってやる!」
「できればいいがな。出でよ!『サイコショッカー!』」
人の手によって創られた殺戮兵器が姿をあらわした。それは目の前にいるものを威圧していた。
「出でよ!『青眼の白龍!』」
伝説の青き龍が姿を現した。
「食らえ!『サイバーエナジーショック!』」
「滅びろ!『バーストストリーム!』」
攻撃力は青眼の白龍の方が上だ。だが!
ファラオが弾き飛ばされた。そして転がっていく。
「ぐぁぁっ!ち、ちくしょう・・・」
「無様だなファラオ。魂のカードの力は持ち主の精神力に比例するのだよ」
「ぐっ・・・これまでか・・・」
そこにレオンは走りこんだ。そしてファラオの前に立った。まるで自分が盾になるかのように。
「レ、レオン!こんなところで何やってんだ!」
「それはこっちのセリフだぜ。ファラオ!」
ユニオンは笑みを浮かべている。
「一度に2人も始末できるとは好都合だな」
「レオンどけ!魂のカードを持っていないお前に攻撃は防げない!」
「俺だってそれぐらいわかってるさ・・・・でもアレを出すにはコレぐらいやらないとな・・・」
「アレだって?」
ファラオが不思議そうに言う。レオンはココについて何か知っている。そう直感した。
しかし、ユニオンはそんなことを気にせず叫んだ。
「消え去れ!『サイバーエナジーショック!』」
ファラオは消え去ると思った。だが!
「ぐはぁ!」
今度はユニオンが飛ばされた。と同時に背後の壁に大きな穴が開いていることに気づいた。
「何故・・・・サイコショッカーの一撃が・・・?」
「作戦成功だな。どうやら主として認めてくれたらしい」
レオンはうれしそうに笑いながら言った。
「主?」
ファラオには何がなんだかわからない。上を見た。すると、
「なななな、なんだこりゃあ!?」
ファラオは腰を抜かした。無理もない。ファラオの上に大きな龍が飛んでいたからだ。
「レオン・・・これは・・」
「『オシリスの天空竜』だ。ここに封印されている噂を聞いたもんでね」
レオンは視線をユニオンの方に向ける。
「どうだ?ユニオン?これでもまだ続けるか?」
「ちぃ・・・邪魔がはいったか・・・」
そういうとユニオンは消えた。ワープしたのだろう。
『レオン。その勇気たしかに見た。ぬしをわが主と認めよう』
すると『オシリスの天空竜』はレオンのデッキに入った。
「さてヒデを助けようぜ」
「ああ」
ロープを切り、ヒデを下に下ろした。操っていた装置のコントロールパネルはオシリスの攻撃で壊れたらしい。
「大丈夫か?ヒデ?」
レオンが問いかける。
「何故だ・・・?何故僕を助けた?」
「仲間を助けないヤツがどこにいるんだよ」
ファラオが答える。どうやらファラオのところにも同じメールが来ていたらしい。
「さ、戻ろうぜ。お前のことをみんな心配していたんだからな」
「ああ。わかった」
3人はみんなの所へ急いで戻った。
運命の歯車はとまることはない・・・・たとえ何が起きようとも・・・・運命にないことがおきても・・・。
Date: 2003/07/13


第23話―悲しき過去
ギルフォードは過去を語り始めた。
さっきまで反論していた凡骨も黙り真剣な顔になっていた。
「俺が住んでいた国は『ガルカ』」
レオンは国名を聞いて驚いた。
ガルカとは砂漠の近くにある国である。財政も貧しく、おまけに国民の貧富の差が激しいため悪徳が氾濫している国だ。そんなところでギルフォードは生まれたのだ。
さらに、ガルカは環境が悪く伝染病も流行っていた。
「俺の両親は俺がまだ6歳の時に病気で死んだ。俺には妹がいた。『ミリア』という・・・」
レオンはギルフォードの過去を少しづつ知るたびに顔をゆがめた。ギルフォードの心の痛みがわかったからだ。
「俺はミリアを守るためにどんなことでもやった。一日中働いて、稼いだお金で暮らしていた。ミリアの笑顔をみるとうれしかった。俺らはまずまずの生活を続けることはできた・・・・だが・・・」
ギルフォードは語るのをやめた。
「だが・・・?」
レオンは続きを聞くために問いかける。
「だが・・・奴らは急にやってきて俺らの平和な生活を奪ったんだ!」
「奴ら?」
凡骨が疑問に思う。
「そう・・・ダークスターズだ。奴らは俺にあった具現化の能力を見抜きダークスターズに入れといってきた。俺が断ろうとしたと時やつらはミリアを人質にしやがったんだ!」
「「人質!?」」
レオンと凡骨は驚きの声をあげた。
「ああ。奴らはミリアを石化しやがったんだ。ユニオンは「ダークスターズに入り、3枚の魂のカードを集めたら貴様の妹を開放してやる」といってきたんだ。だから・・・・俺はダークスターズに入った。・・・・コレが俺の過去だ・・・満足したか?」
レオンたちに否定する権利などなかった。
ギルフォードはため息をつくとこう言った。
「お前らが初めてだよ・・・・俺の過去を教えた相手は・・・・」
その言葉には信頼の意味があるように見えたのは自分の気のせいか・・・とレオンは思った。
「さてこれからどうする?レオン」
凡骨がたずねる。
「ひとまず情報を再度集めなくてはな。情報がなくては何もできないからな」
「レオン1つ教えてやるよ。ユニオンはサイコショッカーを持っている」
「あの生産中止にされたカードを!?」
凡骨は驚きの声を上げた。
「ああ。ヤツは生産中止になったあと強引な手口でカードを探したのさ。強力すぎて1枚を残して全てが封印されていた。ヤツはその封印されたいなかった1枚を探し出し手に入れたのさ」
「強敵だな・・・・・・・・」
レオンは小声で言った。
「ひとまずみんなのところへ戻ろう。情報探しはそれからだ」
レオンの指示に凡骨はうなずいた。ギルフォードもうなずく。
『チャ〜チャラララララ♪』
「ん?誰の携帯だ?」
「悪ぃ俺だ」
ギルフォードは携帯を取り出した。
「メールか?」
「ああ。そうらしい」
凡骨の問いにギルフォードは答える。と
『チャチャチャチャラララ〜♪』
「またか?」
「イヤ、今度は俺だ」
凡骨のあきれた声にレオンが答える。
「こっちも・・・」
「メールだ」
ギルフォードとレオンはメールの内容を見るなり表情が曇った。
「『裏切り者に裁きを与える』か・・・かかってこいってんだ」
ギルフォードのメールにはそう打ってあった。
「『ヒデの命が惜しくば採石場までこい』」
「脅迫のつもりか・・・・低レベルだな」
レオンのメールにはそう打ってあった。
「ギルフォード、凡骨君らは先に戻っていてくれ」
「何故だ?レオン?」
「俺は、ヒデの救出に行く」
凡骨がレオンの顔を見るとまじめな顔をしていた。
「わかったよ。先に行ってるぜ。いくぞギル」
「略すな!凡骨」
2人の仲は悪そうだが時間が解決してくれるだろう。レオンはそう直感した。
「そうだ。レオン。ヒデはユニオンに操られている」
「ああ。ひかるからさっき聞いた」
「コントロールパネルはユニオンが持っている。それを壊せば正気にもどるはずだ」
「わかった」
3人は自分の行くべき場所に向かった。
Date: 2003/07/12


第22話―裏切り
ギル「どうやらいいカードを引いたらしいな」
凡骨「ああ。だがギャンブルだ。このカードで成功すれば俺の勝ち。失敗すればお前の勝ちだ」
ギル「勝敗を分かつギャンブルか・・・見せてみろよ」
凡骨「いわれなくてもな!手札より『手札抹殺』を発動!」
ギル「『手札抹殺』・・・そのドローカードに賭けるつもりか」
お互いに手札をすべて捨て、捨てた数だけドローした。
その時、ギルフォードは凡骨の墓地に置かれたカードに驚いた。
ギル『何故だ?手札にあるあの2枚を墓地に送ったんだ?』
凡骨「ギャンブル成功だ」
ギル「何?」
凡骨「伏せカードオープン!『ブラックホール』」
ギルフォードのモンスターが黒き穴に吸い込まれていった。
ギル「ちっ・・」
凡骨「いくぞ!墓地にある『カオスソルジャー―開闢の使者』『混沌帝龍』『ブラックマジシャン』を除外し『混沌黒魔術師−魂を集結させし者−』を特殊召還!」

混沌黒魔術師(カオス・ブラックマジシャン)−魂を集結させし者−
魔法使い族 光・闇属性 ☆10
ATK/4300 DEF/3800
効果:自分の墓地から「ブラックマジシャン−魂の黒魔術師−」、「カオスソルジャー−開闢の使者−」、「混沌帝龍−終焉の使者−」を除外して特殊召喚する。
このカードは魔法・罠・モンスターの効果では破壊されない。またこのカードは特殊召喚できない。
このカードが表側でフィールド上に存在する間、自分は手札から速攻魔法を発動することができる。更にこのカードが表側でフィールド上に存在する間、自分の手札とフィールド上の魔法カードは全て速攻魔法として扱う。(永続、フィールド魔法の時は速攻魔法として発動後、フィールド上に残る。)
このカードは1ターンに一度だけ次の中から効果を選んで発動することができる。
●このカードがモンスターを破壊したとき、自分はもう一回攻撃できる。
●ライフを500払うことで自分と相手のフィールドからそれぞれ5枚づつ破壊できる。(破壊するカードはそれぞれが選ぶ)この効果を使用した場合、自分は攻撃できない。

凡骨「とどめだ!食らえ『カオス・ブラックマジック!』」
ギル「ぐわぁぁぁ・・・」
暗黒の波動がギルフォードを襲う。
ギルフォードLP4200→0

「ちっ・・・」
わたぼうは機嫌を言葉に表すようにした。
「無様だな・・・負けだ。お前のな」
衝撃によって倒れているギルフォードに向かってわたぼうは見下しながら言った。
「ハハハハ・・・アハハハハハ」
ギルフォードは笑い出した。気が狂ったのかと疑うような声であった。
「もうこんな組織には用はない。抜けさせてもらうぜ」
ギルフォードは立ち上がり、わたぼうを睨むとそういった。
「貴様・・・ユニオン様にはむかう気か?自分を助けてくれたユニオン様に!」
わたぼうにそういわれるなりギルフォードは笑いながら言った。
「ハハハ・・・それはとんだ勘違いだ。俺は貴様らを利用しただけだ。貴様らに協力するといった覚えはない」
わたぼうは顔に怒りをあらわにするなり、ホーリーナイトを呼び出し、天井を壊し飛び去った。
「さ〜て、用も済んだことだ。お前たちの仲間に入れてもらうよ」
「な、何お前都合のいい事いってんだ」
凡骨が反論する。
「お前は俺らの敵であるダークスタ−ズの一員なんだぞ?敵を味方にできるか!」
するとギルフォードは鼻で笑った。
「俺はもうダークスターズを抜けた。それに奴らの情報も多少なら知っている。得だとは思うがな?」
ギルフォードの意見に凡骨は考え込んだ。するとレオン口を開いた。
「わかった。仲間に加えよう」
「ちょ、ちょっと待てよレオン。こんな奴信用していいのか?」
レオンの意外な行動に凡骨は動揺を隠せない。
「信用はまだできない。だが奴らの情報を持っているというのは確かだろう。ギルフォード、ただしこちらにも条件がある」
レオンはギルフォードのほうを見るなりそういった。
「なんだ。その条件ってのは?」
「君の過去・・・つまりダークスターズに入った理由だ。それがわからなければ断らなくてはならないがな」
「・・・・・・・・・」
ギルフォードは黙ってしまった。よほど他人には話せない字事情でもあるのだろうか。だが過去を話せないのでは仲間にするわけにはいかない。そうレオンは心に決めていたからだ。
「わかった・・・・話そう」
そういうとギルフォードは重い口を開いた。
Date: 2003/07/11


第21話―2つの名
凡骨とギルフォードのデュエルは互いに切り札を出していた。
凡骨「ちっ・・。1枚伏せエンドだ」
ギル「ドロー。『シャイン・ドラゴン』を召還」
凡骨の場には伏せカードしかない。明らかの劣勢だった。
ギル「さらに『フォスティ』を召還。そして『フォスティ』を生贄にして効果発動!」

フォスティ
光属性 魔法使い族 星3 効果モンスター
攻撃力1100 守備力700
このカードを生け贄に捧げれば、相手モンスター1体を破壊する。このカードは自分の場に光属性モンスターしか存在しない場合特殊召還扱いにできる。

すると凡骨の『カオスソルジャー―開闢の使者』が破壊された。
凡骨「ちくしょう」
ギル「2体で攻撃だ。ダイレクトアタック!」
凡骨「甘い!『聖なるバリア―ミラーフォース』発動!」
攻撃が跳ね返されギルフォードのモンスターは全滅したようにみえた。だが、
凡骨「ぐはっ!」
凡骨を痛みが襲う。しかしそれはありえなかった。なぜならミラーフォースでモンスターは破壊したはずだったからだ。
ギル「無駄なカードになったな?ミラーフォースがな」
凡骨は目の前の状況に目を疑った。さっきミラーフォースで破壊してはずのモンスター2体がフィールドに存在していたからだ。
凡骨「何故だ!?」
ギルフォードは笑いながら答えた。
ギル「『シャイニングエンペラーブレイカー』は罠によって破壊されない。それに『シャイン・ドラゴン』も同様の効果を持っている」

シャイン・ドラゴン
光属性 ドラゴン族 星4 効果モンスター
攻撃力1900 守備力1700
このカードは、トラップの効果で破壊されない

凡骨LP8000→5000→3100

ギル「俺のライフは4200。逆転だな」
凡骨「まだ負けは決まってないぞ」
凡骨『こうなったら・・・あのカードを出すしかない・・・』
ギル「エンドだ」
凡骨「ドロー。2枚伏せ、『光の護封剣』を発動しエンドだ」
ギル「ドロー。あがきのつもりらしいな、ドレイラスを攻撃表示、1枚伏せエンドだ」
凡骨「ドロー・・・」
凡骨は引いたカードを見るなり笑みを浮かべた。それが何を意味しているのかギルフォードにはわからなかった。

『マジか!?ひかる!』
携帯のむこうでレオンは驚きの声を上げた。
「そうよ。さっき真実を話すって言ったじゃない!」
『わりぃ。わかったファラオたちにも伝えておくよ』
「頼んだわよ」
『ああ。わかった。ブツッ!』
「さーてと、用も済んだことだし帰りますか」
「そうはいかないな」
「!?」
ひかるは驚いた。近くに人がいる気配などなかったからだ。恐る恐る振り返ると少年らしき人物が立っていた。
「だ、誰よ!アンタ!」
「バディスター・・・。侵入者排除を仕事とするものさ・・・」
そういうとバディスターという男は銃を構え銃口をひかるに向けた。
「ちょ、ちょっと待ってよ!何?私を殺そうっていうの?」
「それ以外何のためにコレを出す必要がある?」
「・・・・でもアンタもデュエリストでしょ?デュエルで決めましょう?」
バディスターは多少感情を顔に出すと引き金に手をかけた。
「貴様の戯言を聞いている暇はない。じゃあな」
「え?マジで?ちょちょちょっと待ってよ」
『ドキューン』
発砲された。だがバディスターは満足していない様子だ。
ひかるの隣に誰かがおり、ひかるを助けたからだ。
「貴様何者だ?」
バディスターはたずねた。ひかるではなくひかるを助けた人物に。
「あっ・・・」
座り込んでいたひかるは自分を助けた人物を見上げた。
「私の名は『髑髏印鳳凰』。具現族の生き残りだ」
「ほう・・・貴様が生き残りか・・・」
髑髏印鳳凰はひかるに一瞬目をやったが、すぐにバディスターの方を向いた。
「お前にも名乗ってもらおうか・・・」
「俺の名か?バディスターだ・・」
「嘘をつけ・・・偽名を使おうとしても無駄だ」
「何?」
「昔貴様は科学者の守護者として雇われていただろう?バディスター・・・・いや、プリズム」
「貴様何故俺の本当の名前を!」
「昔、暗黒守護者という組織があった。そのリーダーは今の貴様と瓜二つだ・・・。コードネームは『バディスター』本名「プリズム」・・・これでもまだしらをきるか?」
「ぐっ・・・・・・・・」
プリズムは黙り込んでしまった・・・。
「そして、プリズム・・・貴様は我ら『具現族』を滅ぼした「ダークスターズ」にかかわっていたことを調査済みだ。敵をとらせてもらう」
「ストーーーーップ!」
ひかるの声が響く。
「ひかる?何だ?」
「髑髏印鳳凰君はまだギルフォードに受けた傷は治ってないんでしょう?」
「ああ、そうだが?」
「なら安静にしてなきゃ♪こんなヤツは私が叩きのめすから」
「えっ・・・でも・・・」
「いーのいーの。私に任せて」
髑髏印鳳凰は結局承諾した。
「待たせたわね。アンタなんてあたしが叩きのめしてやる」
「度胸だけは認めてやる・・・だがそれだけでは勝てん!」
ここでもいくつもの歯車がかみ合い、動き出した・・・・・・・・それぞれの運命に従って・・・・・・・・。
Date: 2003/07/09


第20話―危機
凡骨「いくぞ。互いに5枚ドロー」
ギル「5枚ドロー」
凡骨「俺の先攻。ドロー。1枚伏せ『リフレクトバンダー』を攻撃表示でエンドだ」
ギル「ドロー。裏守備セット!さらに伏せカード1枚セット。エンドだ」
凡骨「俺のターン。バウンダーを生贄に『パーシアス』を召還。裏守備モンスターに攻撃!」
裏守備はキラートマトだった。パーシアスの攻撃がキラートマトの体を貫く。
凡骨「パーシアスは貫通能力を持っている。守備力との差だけダメージを受けるんだ」
ギルフォードLP8000⇒7200

ギル「まだまだ!」
凡骨「さらにダメージを与えると1ドローできる。ドローさせてもらうよ」
ギル「キラートマトの効果発動『クリッター』を攻撃表示で特殊召還」
凡骨「特殊召還か・・・エンドだ」
ギル「ドロー。手札より『ブラックホール』を発動!」
凡骨「な、何!?」
お互いのモンスターが吸い込まれて消滅した・・・。
ギル「クリッターの効果発動『異次元の女戦士』を手札に加える」
凡骨「女戦士か・・厄介だな」
ギル「攻撃表示で『異次元の女戦士』を召還。ダイレクトアタック!」
凡骨「・・・罠カード発動!『和睦の使者』」
ギル「戦闘ダメージ無効か・・・・エンドだ」
凡骨「ドロー。ブレイカーを攻撃表示で召還」
ギル「罠カード発動!『激流葬』」
凡骨「くっ・・・」
ギル「お前のフィールドはがら空きだな」
ギルフォードは羽織っているマントのポケットからコーラを取り出し飲んだ。余裕があるのだろう。
凡骨「そっちもがら空きだな?ギルフォード?」
ギル「何だと?」
凡骨「手札より『天使の施し』を発動」
ギル「ドロー強化カードか」
凡骨「死霊とクリボーを捨てる。いくぞ!」
すると、凡骨の墓地から2つのモンスターの魂か浮かび上がり消え去った。
凡骨「墓地より『バウンダー』『クリボー』を取り除き、『カオスソルジャー―開闢の使者』を特殊召還!」
ギル「カオスソルジャーだと!?」
ギルフォードはあわてた。自分に伏せカードはない。
凡骨「いくぞ!『カオスブレード!』」
地を砕く一撃がギルフォードを襲う。
ギル「ぐわぁっ!」
ギルフォードLP7200⇒4200

凡骨「王手だな。ギルフォード」
ギル「まだ終わっちゃいねぇよ」
凡骨「じゃあ、あがきを見せてもらおう。エンドだ」
ギル「ドロー。『天使の施し』を発動。3枚引き『異次元の女戦士』『キラースネーク』を捨てる」
凡骨「何をする気だ・・・?」
ギル「切り札を見せてやる!出でよ!」
すると、凡骨の時と同様にモンスターが浮かび上がって消えた。
ギル「墓地の『異次元の女戦士』『異次元の女戦士』を取り除き『シャイニングエンペラーブレイカー』を召還!」
凡骨「シャイニングエンペラーブレイカー!?」

シャイニングエンペラーブレイカー
光属性 戦士族 星9 効果モンスター
攻撃力 3000 守備力3000
自分の墓地の光属性のモンスターを2体除外して、特殊召喚可能。このカードは、トラップの効果破壊されない。このカードが相手プレイヤーに戦闘ダメージを与えた場合、デッキからカードを1枚ドローする。自分のライフポイントを2000減らすことで、相手の魔法トラップゾーンのカードを全て破壊する。

ギル「1枚伏せエンドだ」
凡骨『攻撃力が3000で同じなら攻撃では倒せない・・・ならば!』
凡骨「そいつを壁にするつもりらしいが1ターンでおさらばだ!」
ギル「無理なことを言うな」
凡骨「無理ではない!ドロー。裏守備を1体セット。カオスソルジャーの効果発動!」
ギル「効果だと?」
凡骨「無条件に1体のモンスターを除外できるのさ。だが戦闘が行えなくなるがな」
凡骨は笑みを浮かべた。だがギルフォードはあせる様子もない。
凡骨「カオスソルジャー!シャイニングエンペラーブレイカーを異次元へ送れ!」
異次元への穴が開いた。凡骨がヤツが消える!と思ったその時、
凡骨「な、何!どこへ行った?」
凡骨は驚いた。シャイニングエンペラーブレイカーが消えていたのだ。効果によって消える前に。当然対象が消えたため効果は不発。無駄に使ってしまった。
凡骨「何故だ?どこへ・・」
凡骨はギルフォードのフィールドに目をやった。するとさっき伏せたカードが発動していた。
ギル「『亜空間物質転送装置』これで一時的に存在を消したのさ。後で戻ってくるがな・・・」
凡骨「くっ・・・そんな手があったのか」
ギル「甘く見て欲しくないな。これでもダークスターズの一員なんだからな・・・」
互いの場には切り札が出ていた。この後勝負はどうなるのだろうか・・・・。

その頃ひかるは・・・・。
「『精神操作装置』これは脳に触れずに電波によって人体の脳を操ることができるものである。試作品としては最高品を以下の人物にセットした」
したにはおそらく人物名らしき名が載っていた。とそこに、
「ゲリュード、ゼルース、ヒデ、バルグ・・・!?」
ひかるは驚いた。書いてあったことが信じられずもう一度読み直した。しかし書いてあった内容は同じであった。
「まさか・・・彼が実験体に?急いでレオンに教えなきゃ!」
ひかるは携帯電話を出しレオンに急いでかけた。
『ん?ひかるじゃないか?どうかしたのか?』
「すごいことがわかったのよ。今から言うことは全て真実だからね?」

「ん?研究室に侵入者がいるな?」
デュレイの研究所の監視室にいた警備員がつぶやく。
「んだぁ、また侵入者を入れやがったのか」
とそこに警備員以外の男の声が響く。
「バディスター様!何故ココに?」
「デュレイに警備を頼まれたんだよ。ちょうどいい。暇だったから侵入者の抹殺にいってくるぜ」
「はっ!お気をつけて」
監視室を出ると、バディスターはデュレイの研究室に向かっていった・・・・。
Date: 2003/07/04


第19話―決着
「デュレイの研究部屋はどこかな〜〜?」
ひかるは研究部屋を探していた。そこにデュレイの研究データがあると思ったからだ。
しかし、研究所内は予想以上に広くひかるは手間取っていた。
「んも〜!こんな広くちゃあ見つかるものも見つから無いわよ」
ひかるは怒りつつも探し続けた。とそこに、
「『ここより先は関係者以外立ち入り禁止』かぁ・・」
ひかるの目の前に侵入者を阻む扉が現れた。どうやらパスワード式らしい。
「しょうがないわねぇ・・・コレを使うか」
ひかるはポケットから小型の機械を取り出した。それはパスワード入力装置に差し込んだ。
すると、機械音がして機械のモニターに数字が現れた。
「『4342』がパスワードね」
ひかるは機械に出た数字を打ち込んだ。すると扉は開いた。奥にはいくつもの小部屋があった。それぞれが研究室らしい。
ひかるは1つ1つ入って回った。そしてデュレイの部屋を見つけた。
「やっと発見♪さ〜てデータを探さないと」
ひかるは部屋の中を捜索し始めた。すると机の上にレポートを見つけた。
「何のレポートかしら。え〜と何々」
読み始めてからすぐに目に入ってきた文字にひかるは言葉を失った。
「『精神操作装置に関する報告書』ですって・・・?」
さらにひかるは読み始めた。そこには驚きの事実が書かれていた。

そのころ・・・あの2人は・・・。
ヒデ「見せてもらおうじゃないか。そのコンボとやらを」
ファラオ「ああ。見せてやる。カイザーホースを生贄に『ホーリーエンジェル・ドラゴンナイト』を召還」
ヒデ「☆8モンスターを生贄一体で召還だと?」
ファラオ「カイザーシーホースは光属性の生贄にする場合2体分にできるのさ」

ホーリーエンジェル・ドラゴンナイト ☆8 光属性 戦士族 攻撃力 2500 守備力 2400 効果モンスター
効果 このカードは、召喚ターンは攻撃できない。このカードが表側表示で場に存在する限り、自分は次から効果を1つ選択する。
●手札を1枚捨てる。自分又は相手の墓地からモンスター1体を特殊召喚する
●ライフを500ポイント払う。相手の場の表側表示のモンスターを全て破壊する。

ファラオ「さらに1枚伏せエンド」
ヒデ「ドロー。『リフレクトバウンダー』を攻撃表示でエンドだ」
ファラオ「ドロー。手札より『死者蘇生』を発動。ニュートよフィールドに戻れ」
ヒデ「何をする気だ?」
ファラオ「さらに『心変わり』を発動。『我破羅鬼』のコントロールを得る」
ヒデ「こっちにはリフレクトバウンダーがいるんだ。強力モンスターを出しても無駄だ」
ファラオ「いくぞ!ニュートと我破羅鬼を生贄に『ドラゴンズ・ヴァルキリア』を召還」

ドラゴンズ・ヴァルキリア ☆7 光属性 魔法使い族 攻撃力 2300 守備力 2100 効果モンスター
効果 このカードは、生け贄召喚で召喚したホーリーエンジェル・ドラゴンナイトが場に存在しないと召喚、特殊召喚、反転召喚できない。このカードと、ホーリーエンジェル・ドラゴンナイトが場に存在している次のターンに、この二体のモンスターを生け贄に捧げることができる。生け贄に捧げた場合効果が発動する。相手の場にあるカードを全て破壊し、その後、自分の手札、デッキ、墓地にある青眼の白龍3体を全て場に攻撃表示で召喚できる。(特殊召喚扱いにはならない)。

ヒデ「?一体何をする気だ?」
ファラオ「『ホーリーエンジェル・ドラゴンナイト』と『ドラゴンズ・ヴァルキリア』を生贄にささげ効果発動!貴様のフィールド上のカードをすべて破壊する」
ヒデ「何だと!?」
ファラオ「さらに効果によりデッキ、手札、墓地より『青眼の白龍』3体を召還!」
ヒデ「何!?ブルーアイズは1枚のはず!」
ファラオも驚いた。『青眼の白龍』は3枚で封印されていた。ファラオはそれをすべてデッキに加えた。
ファラオ「伏せ魔法発動!『融合』」
ヒデ「まさか!お前!」
ファラオ「そのまさかさ。『青眼の究極龍』を融合召還」
3体分の力を得た一体のドラゴンがヒデの目の前に現れた。
ファラオ「これでとどめだ!『アルティメットバースト』」
ヒデ「ぐぁぁぁぁ・・・」
ヒデLP4500⇒0

????「ちっ!負けたか」
ファラオはヒデの近くに駆け寄った。そして確信した。ヒデであったことを・・。
ヒデは気を失っていた。
「一号。コイツをつれて帰るぞ」
「わかった。ファラオこっちに連れてきてくれ」
「ああ」
ファラオがヒデを抱えようと振り返ったその瞬間!
『ドガーーーン!』
「ぐはぁ!」
ファラオは吹き飛ばされた。電磁による衝撃波によって。
「大丈夫か?ファラオ?」
「いてて・・・。ああ、何とかな」
目の前に人物が降り立った。そしてヒデを抱えた。
????「コイツはまだまだ利用できる。貴様らに渡す必要はない」
「誰だ!貴様!」
一号が叫ぶ。
????「名乗る必要はない」
と、ヒデが目を覚ました。自分を抱えている人物を見るなり驚いた。
「ユニオン様!何故ここに?」
「そんなことはどうでもいい。退却する。ヤツを出せ」
「は、はい」
退却するつもりだ。ファラオはそう悟った。次の瞬間!
『バーストストリーム!』
青白い閃光がユニオンを襲う。だが!
『サイバーエナジーショック!』
青眼の白龍の一撃はかき消された。
「ちくしょう。待てユニオン!」
ファラオが叫んだ。ヒデは何か叫んだ。
「出でよ!究極完全態グレートモス!」
ヒデとユニオンは現れたモンスターに乗ると消え去った。遺跡の天井を破壊して。
「ファラオ!急げここもじきに崩れる!」
「わーってるよ!覚えてろよ!」

そのころレオンと凡骨は・・・・。
「お前はギルフォード!」
レオンは驚いた。が凡骨は驚いてはいない。
「ギルフォード。お前が俺の相手か?」
凡骨はデッキを取り出しそう叫んだ。と凡骨のもとに『混沌帝龍』のカードが飛んでいった。
「何!?」
ギルフォードは驚きを隠せない。わたぼうは言った。
「お前が選ばれたものではなかったらしいな。ギル?」
「うるさい!わたぼう」
とそこに凡骨が
「お二人さん。けんかしている場合ではないぜ?」
ギルフォードは振り向いた。
「「決闘!」」
Date: 2003/06/28


第18話―潜入
ファラオ「くっ・・エンドだ」
ヒデ「ドロー。『異次元の女戦士』を召還ダイレクトアタック!」
女戦士がファラオを切りつける。
ファラオLP8000⇒6500
ファラオ「ぐ・・・。」
ヒデ「一枚伏せエンドだ」
ファラオ「ドロー。手札より魔法カード発動!『パワー供給装置』」
ヒデ「何だ?そのカードは?」

パワー供給装置 永続魔法カード 
効果 毎ターン自分のスタンバイフェイズごとに自分の場の全てのモンスターの攻撃力と守備力が100ポイントアップする。

ファラオ『このカードで攻守をアップさせ一気にたたく!』
ファラオ「『ニュート』を召還!さらに手札よりこのカードを発動!『戦神の剣』!」

戦神の剣 装備魔法
効果 装備モンスターの攻撃力は700ポイントアップ。装備モンスターが表側表示存在する限り効果モンスターの効果は無効化される。

ニュート 1900⇒2600
ヒデ「攻撃力2600だと!?」
ファラオ「『異次元の女戦士』に攻撃」
女戦士が一刀両断された。
ヒデLP7600⇒6500
ヒデ「ちきしょう!」
ファラオ「これだ並んだぞ。一枚伏せエンドだ」
ヒデ「ドロー!こ、このカードは!」
ヒデの顔に余裕が戻った。いいカードでも引いたのだろうか。
ヒデ「手札より『死者蘇生』発動!女戦士を戻す。さらにライフを2000払い女戦士を生贄に!」
ヒデLP6500⇒4500
ヒデ「出でよ!我破羅鬼!」
フィールドに殺気を漂わせた鬼が現れた。

我破羅鬼(ガハラキ)
悪魔族 闇属性 ☆8 攻2500 守2500
このカードは生贄をささげ2000ライフ払わなければ召還できない。このカードが召還された時魔法・罠カードをすべて破壊する。このカードは罠カードによって破壊されない。

ヒデ「我破羅鬼の効果発動!『血嵐』!」
ファラオ「何だと!」
ファラオの伏せカードが破壊された。伏せカードは『聖なるバリア―ミラーフォース』だった。『戦神の剣』も砕け散った。
ヒデ「あぶねぇあぶねぇ。邪魔するものは無くなった。我破羅鬼!ニュートを叩き潰せ!」
ファラオを体を押しつぶすような衝撃が襲った。
ファラオLP6500⇒5900
ファラオ「ぐはぁ・・ハァハァ・・・」
ヒデ「王手だな。コイツは罠では破壊されない」
ファラオ「あきらめてたまるか!」
ヒデ「まだあがくか・・・。エンドだ」
ファラオ「ドロー。これは!カイザーシーホースを攻撃表示。1枚伏せエンドだ」
ヒデ「まだあがくか・・・。ドロー、我破羅鬼攻撃だ!」
ファラオ「罠カード発動『攻撃の無力化』」
ヒデ「ちぃ・・・命拾いしたな。エンドだ」
ファラオ「ドロー。お前の負けだ」
ヒデ「何だと?」
ファラオ「今コンボが完成した。あきらめろ」
ヒデ「うるさい!指図するなぁ!」
遠くで見ていた一号が叫ぶ。
「ヒデ。あきらめろ。君には勝てないよ。サレンダーするんだ!」
ヒデは一号を睨み叫んだ。
「うるさい。黙ってろ!」
一号は黙らなかった。さらに続けた。
「レオンも君がこんなことをすることを望んでいない!」
ヒデの表情が変わった
「レオ・・ン?ぐぁ!頭が・・・」
ヒデは頭を抱えた。だがすぐにもとの表情に戻った。
「俺は負けるわけにはいかない・・・」
遺跡の天井近くからこのデュエルを監視しているものがいた。
????「ヒデ・・・。なかなかいいデュエリストだな・・・。しかしアレにはまだ問題があるようだな。デュレイにやってもらわなくては。ダークスターズの命運を決めるものだからな・・・・。

そのころ、ある人物はある場所にいた。
「ココがデュレイの研究所ね。たくさんデータを盗み出してレオンたちをサポートしなくちゃね」
ひかるはPCの腕前を生かして敵のデータを盗み出す予定でいた。そうあの事実を見つけることであっても。
Date: 2003/06/27


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