|
光を奏でし決闘−Duelist's Legend− 第六話「時は宵闇−謎めき闇組織」
|
|
|
決闘を拓海が制した時、辺りは既に夕闇に包まれていた。 「やべっ!もうこんな時間かよ!」 銀色の腕時計に目を落とし、拓海が慌てふためく。 「悪い、雄哉。俺、もう帰るわ!」 右手で敬礼の様な仕草をし、その場から立ち去った。 「じゃあな!」 雄哉もそれに応じて手を振った。
―数分後 その場に残った雄哉が腰を降ろし、携帯電話を触っていた。 「・・・・・・・・・・・・」 (誰か・・・・・・いる!) 背後に鋭い気配を感じた。 背後のその気配は明らかに「殺気」を発していた。 水に油を落としたように、その空気から拒まれている気配だ。 その気配に威圧されながらも、雄哉は口を開いた。 「誰だ・・・・・・!?」 その声は震えていた。 それに背後の気配が応じた。 まだ雄哉は背後に目を向けていないため、姿が確認できていない。 「ほぉ、気づかれていたか。たいしたもんだ」 雄哉は立ち上がって携帯電話をパチンと閉じ、背後に向き直る。 そこにいたのは、黒いフードを被った男だった。 頭から靴の先まで黒一色で統一されている。 背は雄哉と同じぐらいで、やや細身だ。 顔は端整な顔立ちで、男前に分類されるだろう。 年は20歳から23,4歳というところだろう。 「私は<ディスキル>という組織の者だ。名前くらいは聞いた事があるだろう?」 「なっ!?」 <ディスキル>・・・・・・。 その名を聞き、雄哉の顔に驚きが満ちた。 最近、決闘者が恐れている有名な組織の名だ。 有能な決闘者ばかりを狙い、いきなり襲いかかるということしかわかってなく、詳細も知れない。 しかし、襲われた決闘者は精神的に追い詰められる者も多く、通院を繰り返す事もあると言う。 ここ数年、あまりにも被害が拡大しているため、警察も動き始めている。 目的も行動内容もわからないが、決闘者が皆恐れる謎の組織だった。 そしてしばらくも沈黙の後、その<ディスキル>の一人は口を開いた。 「山神雄哉・・・・・・。お前の決闘を封じる!」 強い口調で男はそう言った。 (決闘を・・・・・・封じる?) 雄哉はいくつもの大会で好成績を残しているが、恨みを買うような事は・・・・・・。 してるかもしれないが、決闘生命を絶たれる様な事はしていない。 雄哉はたっぷり反論した。 「意味わかんねぇぜ、おっさん。初対面の奴に何でそんなこと言われなきゃなんないんだよ!」 「わからない小僧だ。我が組織は決闘において勝敗を決める。『敗者は勝者に絶対服従』というのが組織の絶対ルールだからな・・・・・・」 そう言って男は決闘盤を構える。 「お前の言う事なんか聞いてられないが、申し込まれた決闘は受けるぜ!」 そう言って雄哉も決闘盤を構える。 「申し遅れたが私の名・・・・・・。いや、組織でのコードネームはデイラスだ。宜しく頼むぞ」 そう言ってデイラスは決闘盤のスイッチを入れる。 「俺にまけたらとっとと帰りな!」 そして、二人の決闘が始まった。
「デュエル!」
−あとがき− こんにちわ。ハインです。 謎の巨大組織<ディスキル>の登場で幅広い展開となるでしょうか。 デイラスの一風変わったデッキ内容はどうなのでしょうね。 雄哉の決闘を封じようとする組織の目的は? 今後の展開を見届けてもらいたいです。
|
|
Date: 2004/06/18
|
|