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光を奏でし決闘−Duelist's Legend− 第六話「時は宵闇−謎めき闇組織」  2004/06/18
光を奏でし決闘−Duelist's Legend− 第五話「夕刻の聖剣士」  2004/06/15
光を奏でし決闘−Duelist's Legend− 第四話「青き瞳の白き龍」  2004/06/15
光を奏でし決闘−Duelist's Legend− 第三話「傾いた勝利の天秤」  2004/06/13
光を奏でし決闘−Duelist's Legend− 第二話「眩しい光を操る決闘者」  2004/06/13
光を奏でし決闘−Duelist's Legend− 第一話「今を織り成す物語」  2004/06/13


光を奏でし決闘−Duelist's Legend− 第六話「時は宵闇−謎めき闇組織」

決闘を拓海が制した時、辺りは既に夕闇に包まれていた。
「やべっ!もうこんな時間かよ!」
銀色の腕時計に目を落とし、拓海が慌てふためく。
「悪い、雄哉。俺、もう帰るわ!」
右手で敬礼の様な仕草をし、その場から立ち去った。
「じゃあな!」
雄哉もそれに応じて手を振った。

―数分後
その場に残った雄哉が腰を降ろし、携帯電話を触っていた。
「・・・・・・・・・・・・」
(誰か・・・・・・いる!)
背後に鋭い気配を感じた。
背後のその気配は明らかに「殺気」を発していた。
水に油を落としたように、その空気から拒まれている気配だ。
その気配に威圧されながらも、雄哉は口を開いた。
「誰だ・・・・・・!?」
その声は震えていた。
それに背後の気配が応じた。
まだ雄哉は背後に目を向けていないため、姿が確認できていない。
「ほぉ、気づかれていたか。たいしたもんだ」
雄哉は立ち上がって携帯電話をパチンと閉じ、背後に向き直る。
そこにいたのは、黒いフードを被った男だった。
頭から靴の先まで黒一色で統一されている。
背は雄哉と同じぐらいで、やや細身だ。
顔は端整な顔立ちで、男前に分類されるだろう。
年は20歳から23,4歳というところだろう。
「私は<ディスキル>という組織の者だ。名前くらいは聞いた事があるだろう?」
「なっ!?」
<ディスキル>・・・・・・。
その名を聞き、雄哉の顔に驚きが満ちた。
最近、決闘者が恐れている有名な組織の名だ。
有能な決闘者ばかりを狙い、いきなり襲いかかるということしかわかってなく、詳細も知れない。
しかし、襲われた決闘者は精神的に追い詰められる者も多く、通院を繰り返す事もあると言う。
ここ数年、あまりにも被害が拡大しているため、警察も動き始めている。
目的も行動内容もわからないが、決闘者が皆恐れる謎の組織だった。
そしてしばらくも沈黙の後、その<ディスキル>の一人は口を開いた。
「山神雄哉・・・・・・。お前の決闘を封じる!」
強い口調で男はそう言った。
(決闘を・・・・・・封じる?)
雄哉はいくつもの大会で好成績を残しているが、恨みを買うような事は・・・・・・。
してるかもしれないが、決闘生命を絶たれる様な事はしていない。
雄哉はたっぷり反論した。
「意味わかんねぇぜ、おっさん。初対面の奴に何でそんなこと言われなきゃなんないんだよ!」
「わからない小僧だ。我が組織は決闘において勝敗を決める。『敗者は勝者に絶対服従』というのが組織の絶対ルールだからな・・・・・・」
そう言って男は決闘盤を構える。
「お前の言う事なんか聞いてられないが、申し込まれた決闘は受けるぜ!」
そう言って雄哉も決闘盤を構える。
「申し遅れたが私の名・・・・・・。いや、組織でのコードネームはデイラスだ。宜しく頼むぞ」
そう言ってデイラスは決闘盤のスイッチを入れる。
「俺にまけたらとっとと帰りな!」
そして、二人の決闘が始まった。

「デュエル!」


−あとがき−
こんにちわ。ハインです。
謎の巨大組織<ディスキル>の登場で幅広い展開となるでしょうか。
デイラスの一風変わったデッキ内容はどうなのでしょうね。
雄哉の決闘を封じようとする組織の目的は?
今後の展開を見届けてもらいたいです。

Date: 2004/06/18


光を奏でし決闘−Duelist's Legend− 第五話「夕刻の聖剣士」


谷村拓海と山神雄哉の決闘状況

先攻:山神雄哉 LP2250 手札2 場には『青眼の白龍』と『合成竜−キメラドラゴン』
後攻:谷村拓海 LP50 手札0 場には何も無い


『青眼の白龍』が降臨し、拓海は窮地に立った。
そして、拓海の勝敗を決めるターンがやってきた。
「このカードに賭ける!ドロー!」
引いたカードを薄れた夕闇に掲げた。
「雄哉・・・・・・。まだ俺には勝機があるぜ!」
「何!?」
(この状況を切り抜けられるはずが無い。ハッタリだ!)
しかし、雄哉の意志とは相反し、拓海は自信があった。
「あ、お前に勝つ事が出来るよ。俺の運次第でな!」
「『運』だって!?」
雄哉の言葉に耳を傾けず、拓海は決闘盤にそのカードをセットした。
「このカードで勝利をつかむ!魔法カード、『強欲な壺』」
場に欲に満ち溢れた顔が彫刻された壺が現れた。
「このタイミングで手札補充を!?」
「このカードの効果でデッキかーらカードを2枚ドローする!」
(頼む、来てくれ!)
「ドロー!」
勢い良くカードを2枚引き、拓海の手札を潤した。

強欲な壺 通常魔法
自分のデッキからカードを2枚ドローする。

(よし、来た!)
思わず顔が緩み、笑みがこぼれる。
拓海は、望んだ2枚のカードを引き当てたのだ。
「俺の勝ちだぜ、雄哉!」
「何!?」
(そんな事あるはず無い・・・・・・。俺の場には攻撃力の高いモンスターが2体、攻撃を防ぐ罠もある。これを攻略するなんて・・・・・・)
「これが勝利への手順だ!墓地の光属性モンスターを2体除外し、『黄昏の聖剣士−マルコス−』を特殊召喚!」
二つの魂を生贄とし、降臨した剣士は異彩を放つ。
全身を銀の鎧で包み、聖なる宝珠の埋まった大剣を手にしている。

黄昏の聖剣士−マルコス− 効果 ☆8 光 戦士族
攻撃力3000 守備力2500
効果不明

「『マルコス』・・・・・・だと・・・・・・」
その存在に威圧されながら、雄哉が怯む。
このカードの存在は雄哉も知っているはずだ。
最近発売したばかりの1級レアカードだからだ。
「ああ、『マルコス』の剣で切り裂かれな!」
そして、拓海はもう1枚の手札を決闘盤にセットする。
『マルコス』は条件召喚での特殊召喚なので拓海はもう1体モンスターの召喚を許される。
「そして、『ディア・カイル』を召喚!」
拓海の場に異形な天使が現れた。
その姿はまるで、「寄生虫」にとり付かれた天使だ。

ディア・カイル 効果 ☆1 光 天使
攻撃力100 守備力0
効果不明

「『ディア・カイル』の効果は知ってるな、デッキのカードを上から2枚除外する度に、フィールド上のモンスターを1枚破壊する!」
そして拓海はデッキのカード4枚を除外ゾーンに置いた。
「まさか・・・・・・」
「お前のモンスターを全て破壊する!」
その異形の天使の眼光が、純白のドラゴンと合成竜を腐敗させ、埋葬した。

ディア・カイル 効果 ☆1 光 天使
攻撃力100 守備力0
デッキのカードの上から二枚をゲームから除外する度に、相手フィールド上のモンスター1体を破壊する。

そして、雄哉の場に残ったカードは1枚の伏せカードのみ。
「そんな伏せカード、恐れるに足らないぜ、『黄昏の聖剣士−マルコス−』で直接攻撃!」
鎧に包まれた長身に金の短髪のその剣士は、宝珠の埋まった大剣を振りかぶる。
「くっ、罠カード発動!『炸裂装甲』!」
相手の攻撃を防ぎ、攻撃モンスターを破壊する罠カードだ。
剣士の鎧が光に包まれ、爆破された。
「よし!倒せた!」
しかし、拓海は余裕の笑顔で言った。
「無駄だ。『マルコス』の第一の特殊能力を発動!」
「なっ・・・・・・」
爆風による砂煙が立ち込めている中、何かが光り輝いている。
爆風と砂煙が晴れたその中に、大剣を手にした無傷の剣士の姿があった。
その大剣の宝珠が青白い光を放っていた。
「なに!?」
雄哉が驚く。
「『マルコス』の1つ目の特殊能力。このカードが魔法・罠の対象になった時、ライフを半分払うことにより、その効果を無効にし、破壊する!」

黄昏の聖剣士−マルコス− ☆8 光 戦士
攻撃力3000 守備力2500
このカードは通常召喚できない。墓地の光属性モンスター2体をゲームから除外し、特殊召喚する。このカードが魔法・罠の効果の対象にされた時ライフを半分払うことによりその効果を無効にし、破壊する。(不明効果有)

拓海 LP−25 LP25

「ちっ。また俺の負けか・・・・・・」
雄哉の止められなかった『マルコス』が剣を振りかぶった。
そして、その聖なる剣が、ゲームの勝敗を決めた。

雄哉 LP−3000 LP0


決闘終了
勝者 谷村拓海


−あとがき−
こんにちわ。ハインです。
とりあえず、拓海Vs雄哉が一段落つきました。
前回の最後に期待させてしまったカードが『強欲な壺』。
ガッカリしましたか?(キエロ
このあとは巨大組織が・・・・・・。
お楽しみに♪

Date: 2004/06/15


光を奏でし決闘−Duelist's Legend− 第四話「青き瞳の白き龍」


谷村拓海と山神雄哉の決闘状況

先攻:山神雄哉 LP4500 手札4 場には何も無い
後攻:谷村拓海 LP6500 手札0 場には『セレクション・ナイト』

拓海が一気に攻め立て、雄哉のライフは大幅に削られた。
拓海の場には輝かしい銀のレイピアを持った騎士が1体。
一方、雄哉の場はがら空きだ。
「俺はこれでターンエンドだ。雄哉、攻撃を通してみせろよ。そんなんじゃ俺は倒せないぜ!」
雄哉の遥かな高みから言葉が降り注ぐ。
「くっ・・・・・・」
(だめだ。今の俺の手札じゃ無理だ・・・・・・)
半ば諦めかけ、ゆっくりとデッキに手を伸ばす。
「ドロー!」
勢い良く引いたカードに一瞬目を落とし、笑みを浮べ決闘盤へセットする。
何か切り札を引いたような笑みだ。
「拓海、まだわからないぜ!魔法カード、『青眼の棺(ブルーアイズ・コフィン)』!」
魔法を発動した雄哉の場に、青い棺が現れる。
そして雄哉の手札のドラゴンが棺の中に吸い込まれた。
「このカードはライフを半分払い、手札のドラゴン族1体を生贄にする事により、デッキから最上級ドラゴンを召喚するカード!召喚するのはもちろん、『青眼の白龍』だ!」

雄哉 LP−2250 LP2250

棺の中のドラゴンの魂が天に召し、新たな魂が棺の中に召喚された。
そして、棺が中から破壊され、青き瞳の龍が姿を現した。

青眼の白龍 ☆8 光 ドラゴン
攻撃力3000 守備力2500

青眼の棺(ブルーアイズ・コフィン) 通常魔法
ライフを半分払う。場か手札のドラゴン族モンスター1体を墓地に送り、デッキから「青眼の白龍」を1体特殊召喚する。


その白き龍の鋭き眼光が拓海を突き刺すように見ている。
「手札が無いお前に打開策は無いはずだぜ!」
確かにそうだ。
序盤の攻めで手札を使いきった拓海がこの状況を打開できるとは思わない。
「そして、『青眼の白龍』で『セレクション・ナイト』を攻撃!」
白き鱗に実を包みし龍の口から先攻が迸る。
その熱量に、騎士は跡形なく蒸発した。

拓海 LP−1500 LP5000

「形勢逆転だな、拓海!」
形成を逆転し、雄哉の声が張りあがる。
ライフの差は大きいが、フィールドは完全に雄哉が制したのだ。
「俺はこれでターンエンドだ」
エンド宣言をし、拓海のターンとなる。
「俺のターン!」
手札が無い拓海にはかなり不利な状況だ。
(どうにか打開しないと・・・・・・)
ゆっくりとデッキに手を翳す。
「ドロー!」
(くっ、駄目だ・・・・・・)
拓海が引いたカードは『サイクロン』。
伏せカード除去のカードが必要の無い場面できてしまった。
「俺はカードを1枚伏せ、ターンエンドだ!」
現れた伏せカードに雄哉が目を向ける。
「引きが悪いみたいだな、その伏せカード、はったりだろ!」
図星だ。
「さぁな。俺はまだ諦めてないんでね」
(ちっ・・・・・・。見抜かれた)
「まあいい。俺のターン、ドロー!」
引いたカードを手札に加え、別のカードを決闘盤にセットする。
「『合成竜−キメラドラゴン』を召喚!」
雄哉の場に硬い鱗に覆われた竜が立体処理され、召喚される。

合成竜−キメラドラゴン ☆4 闇 ドラゴン
攻撃力1950 守備力0

「4ツ星モンスターの中で最高の攻撃力を誇るモンスターだ!2体のモンスターで攻撃!」
その合成竜の鋭い爪牙が、拓海の命を削り取る。

拓海 LP−1950 LP3050

そして白き龍の口蓋の奥から放出される閃光が拓海の目を焼く。

拓海 LP−3000 LP50

「ぐっ・・・・・・」
「俺は、カードを1枚セットし、ターンエンドだ」
(伏せたのは『炸裂装甲』。これで攻撃は防げる)
伏せカードが現れ、雄哉のターンは終了する。
雄哉の笑みには勝利の確信があった。
「くそ・・・・・・」
(駄目だ。勝てる気がしねぇ・・・・・・)
「どうした、サレンダーか?」
「まだ負けると決まったわけじゃないだろ!」
つい拓海が声を荒げる。
(諦めるな、勝つんだ!)
自分に言い聞かせる。
そしてデッキに手を伸ばす。
「このカードに賭ける!ドロー!」
引いたカードを薄れた夕闇に掲げた。
「雄哉・・・・・・。まだ俺には勝機があるぜ!」

そして拓海そのカードに希望を託した。


−あとがき−
どぉも、ハインです。
キャラとオリカが浮ばずに悩んでます。
読んでくださってる方、ありがとうございます。
さて、拓海は雄哉に勝てるのでしょうか?

Date: 2004/06/15


光を奏でし決闘−Duelist's Legend− 第三話「傾いた勝利の天秤」


谷村拓海と山神雄哉の決闘状況

先攻:山神雄哉 LP8000 手札4 場には何も無い
後攻:谷村拓海 LP8000 手札4 場には何も無い

拓海の『光剣の騎士』が『聖なるバリア−ミラーフォース−』によって破壊された。
「こんな罠にかかるなんてらしくなぜ、拓海」
高らかな笑みで雄哉が言った。
「俺のデッキにモンスターは1体じゃないんだ。まだお前を倒す余力は十分だぜ!」
それに拓海が戦意満々で応じた。
「俺のターンはカードを1枚伏せて終了だ」
拓海の場に伏せカードが現れ、ターンは雄哉へと移る。
「俺のターン、ドロー!」
素早く引いたカードに目を落とし、考える。
(あの伏せカードは怪しいな。でも俺の手札に伏せカードを除去できるカードは無い。なら・・・・・・)
雄哉は手札からカードを1枚選び、決闘盤へセットする。
「モンスターを守備表示で召喚する!」
雄哉の場にモンスターが現れたが、正体は闇に包まれている。
「ターンエンドだ」
あまり動きの無かった雄哉のターンが終わり、拓海の手が山札へと伸びる。
「俺のターンだ、ドロー!」
(雄哉が守備の体勢をとるなんて珍しいな。前より用心深くなったか。だが・・・・・・)
一人でそう考え、すぐに決闘へ集中する。
「残念だったな、雄哉」
声を上げると雄哉の表情は驚愕へと変わる。
雄哉は自分の見逃しに気づいていないようだ。
「俺の伏せカードは防御の為の罠じゃない。お前を倒す為の罠だ!」
「なにっ!?」
雄哉が声を上げる。それもそのはずだ。
先ほどのターン、雄哉の攻撃を恐れずにまだ攻めようとしていたのだから・・・・・・。
「罠カード発動、『援護騎士団』!」
カード名を聞き、雄哉はさらに驚きを隠せないようだ。
そして拓海がカードのテキストを読み上げる。
「このカードは自分のスタンバイフェイズにのみ発動可能な罠カード。俺は次のメインフェイズ1にモンスターを2体まで召喚する事ができる。コストとしてライフを1000失うけどな!」

拓海 LP−1000 LP7000

援護騎士団 通常罠
自分のスタンバイフェイズのみ発動可能。ライフを1000ポイント払う。次のメインフェイズ1に通常召喚を二回する事ができる。そのターン、自分はモンスターを特殊召喚できない。

「まず俺は手札から『セレクション・ナイト』を召喚する!」
拓海の場に現れたのは高貴な雰囲気を放つ騎士だ。

セレクション・ナイト 効果 ☆4 光 戦士
攻撃力1500 守備力1500
効果不明

「このカードは召喚時に手札を1枚捨てる事で2種類の能力の内1つを発動する事ができる。俺は手札を1枚捨て、その内の1つを発動する!」
拓海は手札を一枚墓地に捨てた。
高貴な騎士の持つレイピアが光を放ち、雄哉の守備モンスターを破壊した。
「発動した能力は『1ターンに1度、ライフを500払うことで相手のモンスター1体を破壊できる』能力だ!これで場はがら空きだぜ、雄哉」

セレクション・ナイト ☆4 光 戦士
攻撃力1500 守備力1500
このカードの召喚時、手札を1枚捨て次から効果を1つ選んで、その能力を得る事が出来る。
●1ターンに1度、ライフを500払うことで相手のモンスター1体を破壊することができる。
●効果不明


「ちっ!」

拓海 LP−500 LP6500

モンスターが破壊されて雄哉の場はがら空きとなった。
「さらに『援護騎士団』の効果でもう1体モンスターを召喚する!」
拓海は手札からカードを1枚選び、決闘盤へセットする。
「『闘い抜く天使(ファイティング・エンジェル)』を召喚!」
場に現れたのは力良く拳を振り抜く天使。

闘い抜く天使(ファイティング・エンジェル) 効果 ☆4 光 天使族
攻撃力2000 守備力1000
効果不明

「このモンスターは攻撃したターンのエンドフェイズに破壊される一発屋だが、攻撃力は十分だぜ!」
拓海の場に2体のモンスターが揃った。
場に何も無い雄哉には厳しい状況である。
「2体のモンスターで攻撃!」
場ががら空きの雄哉に騎士のレイピアが突き刺さる。

雄哉 LP−1500 LP6500

そして天使の拳が音速の速さで振りぬかれた。
「ぐっ・・・・」

雄哉 LP−2000 LP4500

大きくライフを減らされ、雄哉の顔が歪む。
「ターンエンドだ!」
拓海のエンド宣言と共に、『闘い抜く天使』は埋葬された。

闘い抜く天使(ファイティング・エンジェル) ☆4 光 天使
攻撃力2000 守備力1000
このカードは、攻撃したターンのエンドフェイズ時に破壊される。

戦局は大きく拓海がリードした。
「おいおい、どうした?そんなんじゃ俺は倒せないぜ!」

二人の決闘を見守る夕陽が、海に身をまかせ始めた。


−あとがき−
こんにちわ、ハインです。
オリカの書き方を大幅に変更。
そして微妙なオリカも投入。
読み心地は・・・・・・どうでしょう?

Date: 2004/06/13


光を奏でし決闘−Duelist's Legend− 第二話「眩しい光を操る決闘者」

午後の授業が終わり、拓海と雄哉はまた屋上に来ていた。
空には夕陽が傾き、広大な海原へ時間を掛けて飲み込まれようとしている。
そんな中に、二人はいた。
拓海が組みなおした雄哉のデッキのでき具合を見るためのデュエルをするのだ。
もちろん、デュエルに欠かせない「決闘盤」の用意も完了していた。
カードの情報を読み込んでデータ化し、立体化させる機械だ。
決闘盤を使えば、臨場感あふれるデュエルを楽しむ事が出来るのだ。

「準備はいいか、雄哉」
決闘盤を構え、拓海が言う。
午後の風が二人の間を疾る。
決闘盤を使ったデュエルのため、少し距離をとる。
「準備完了。やるぜ!」
二人ともが、LPカウンターを8000に設定した。

「デュエル!」

谷村拓海 LP8000
山神雄哉 LP8000

掛け声と共に、お互いがデッキからカードを引く。
決闘盤のランダムに先攻を選ぶシステムが作動する。
青いランプがついたのは雄哉。雄哉が先攻だ。
「俺のターン、ドロー!」
カードをドローし、手札に加える。
そしてまた別のカードを決闘盤にセットする。
「『サファイアドラゴン』召喚!」
光が集まり、美しい宝石を纏った竜の形を成して、雄哉の場に現れた。

サファイアドラゴン ☆4 風 ドラゴン
攻撃力1900 守備力1600

「さらにカードを1枚伏せ、ターンエンドだ」
光の粒子が正体不明の伏せカードを形成し、拓海のターンとなる。
「俺のターン、ドロー」
落ち着いた手つきでカードを引く。
そしてそのカードをそのまま決闘盤へとセットする。
「魔法カード、『ブラックホール』を発動するぜ!」
二人の場の中心に暗黒が渦巻き、雄哉のモンスターを飲み込む。
雄哉の場には伏せカードが1枚となった。
「そして、『光剣の騎士』を召喚!」
拓海の場に、剣の形をしてた眩い光を握る騎士が現れた。

光剣の騎士 ☆4 光 戦士
攻撃力1500 守備力500

「ここで『光剣の騎士』の効果を発動する。召喚時、攻撃力を400ポイントアップする能力だ!」
甲冑を纏ったその騎士は剣を構え、相手を見据える。
そしてその剣に光が収縮した。

光剣の騎士 攻撃力+400
1500→1900

(伏せカードがあるが、攻めないと勝てない。ここは攻撃しておくか・・・・)
一瞬迷ったが、躊躇わず攻撃する事を決めた。
「『光剣の騎士』でダイレクトアタックだ!」
剣に満ちた光が膨張し、騎士は雄哉に切りかかる。
その瞬間、雄哉が伏せカードの発動ボタンを押した。
「罠カード発動、『聖なるバリア−ミラーフォース−』!」
光の剣が鏡のバリアに阻まれ、攻撃が阻止された。
「ちっ!」
(やっぱりか・・・・)
攻撃を跳ね返された騎士は消滅し、拓海の場には何も残らなくなった。
「こんな罠にかかるなんてらしくなぜ、拓海」
モンスターを破壊できた事に喜びを感じてか、雄哉が言う。
「まだ始まったばかりだぜ。小手調べと思ってもらいたいな」
こちらも笑みを浮かべた拓海が言う。
そして拓海が続けて言った。
「俺のデッキにモンスターは1体じゃないんだ。まだお前を倒す余力は十分だぜ!」

夕陽に照らされる屋上で、二人の決闘が繰り広げられる・・・・。


−あとがき−
どーも。ハインです。
シンプルな決闘シーンですいません(土下座。
次回からはもっと盛り上げていきますね。
拓海と雄哉の勝負は書きやすいです(ぇ
これからもよろしくお願いします♪
Date: 2004/06/13


光を奏でし決闘−Duelist's Legend− 第一話「今を織り成す物語」


―とある私立高校、昼休み

本日月曜日の天気は快晴。
7月中旬の日差しが眩しいが、焼ける程の熱量も無い太陽が空に浮いている。
5階建ての私立高校の屋上は眺めが良く、山も海も、そして空も一望できる。
そして、その絶景とフェンスで仕切られた屋上という空間に2つの人影がある。

「よし、俺の勝ち♪」
ガッツポーズを作って笑顔を見せるのはこの学校の1年生だ。
普段開放されていない屋上を遊び場として使用している。
「くそぉ、負けたぁ〜」
そして、その友人らしき人物が苦汁に頭を抱える。
彼らが勝敗を競っているのは「デュエルモンスターズ」というカードゲームだ。
細かい説明は必要ないので省略するが、相手のLP(ライフポイント)を0にしたら勝ちというゲームである。
「強すぎるよ、拓海(たくみ)は・・・・」
負けた方の少年が、誠実そうな顔の拓海と言う少年に向けた言葉を放つ。
そして拓海はその少年に言った。
黒い髪の誠実で、明るそうな少年だ。
「俺に勝とうなんて十年早いぜ♪」
自信満々のその瞳の中に、純粋にゲームを楽しむ光が灯っている。
そして、左手を差し出した。
「雄哉(ゆうや)、デッキ貸してみな」
その友人、雄哉は拓海とは違い、少し派手な男だ。
髪は少し茶色で、澄んだ大きな目をしている。
時々、拓海が雄哉のデッキを調整するのだ。
よく大会に出る雄哉だが、デュエルの腕は大会に出ない拓海の方がやや上だ。
「ああ、頼むわ」
雄哉からデッキを受け取り素早くカードを分けていく。
「これは必要。これはいらない、これもだな・・・・」

「できたっ!」
数分後、雄哉のデッキはバランスよく整った仕上がりとなった。
新しくなったデッキを受け取り、雄哉の顔は笑顔に満ちた。
「サンキュ。もう一回やるか?」
「オーケイ、やってやるよ」
その時、昼休みの終わりを次げるチャイムが鳴り、二人は教室へと急いだ。


−あとがき−
はじめまして。hineです。
名前ですが、「ハイン」と読んで下さい。
よろしくです。
私の処女作なのですがどうでしょうか?
変な所があれば報告お願いします。
決闘シーンは次の話からです。
では、これからよろしくお願いします。
Date: 2004/06/13


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