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Cursed Doom

絶対殺してやる・・・何があっても!

青眼のリンク集
名前 一言
真・世界を握るカード 1作目の「世界を握るカード」を改装した小説。全体的にこの小説とほぼ互角です。ただ、あちらは読みやすくなっています。
感想スレ そのまんま。この小説「Cursed Doom」の感想スレ。イベント等がある時は主に此方が中心。
使用オリカ倉庫 此所、「Cursed Doom」で使用したオリカをストックしているスレです。転載したい人はPMを
原作カードをOCG化してみようの会 そのまんま。原作カードをOCG(オリカ)にしてみようというスレです。詳しくはトップスレを。

他小説の相互リンクは一番下にあります



第10話 〜超・魔力最大生命体〜 2004/08/18
第9話 〜真紅眼の神竜〜 2004/08/16
第8話 〜VSレイエム〜 2004/08/15
第7話 〜過去〜 2004/08/14
第6話 〜能力『起死回生』〜 2004/08/12
第5話 〜極光〜 2004/08/11
第4話 〜デッキ破壊〜 2004/08/10
第3話 〜昔の親友〜 2004/08/10
第2話 〜少年〜 2004/08/09
第1話 〜暗殺者〜 2004/08/08


第10話 〜超・魔力最大生命体〜
〜あらすじ〜
今は敵になった幼馴染フォニーに宿敵レイエムの城の場所を教えられ、その場所に向かうセレナとリガート。そして城に着くが、リガートは入り口でカデンとの戦闘が待っており、セレナは一人で城の内部へと歩を進める。そしてそこでレイエムとの決闘を開始する。負けたら文字通りレイエムの部屋の飾り物とされてしまう決闘で、序盤『開闢の使者』を召喚され窮地に追い詰められるが、『真紅眼の神竜』の登場によってレイエムの場を殲滅する。しかしレイエムは“5ターン後にセレナを倒す”と宣言し、『宇宙物質 ダークマター』を召喚する。その力とは……
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜現在の状況〜 レイエムのメインフェイズ1

セレナ LP900 手札1枚
真紅眼の神竜(ATK2300UP)
伏せカード:2枚

レイエム LP1100 手札5枚
宇宙物質 ダークマター
伏せカード:0枚


真紅眼の神竜
☆7 闇 ドラゴン 2400 2000 効果:融合
「真紅眼の黒竜」+「邪神・ヘルヴァー」
このカードは上記のカードが自分フィールド上で融合し、自分LPを半分にしないと場合ではないと召喚できない。このカードは墓地からの特殊召喚はできない。
このカードはお互いのフィールド上のカード1枚につき攻撃力500ポイントアップする。
このカードが破壊された時、自分フィールド上のカード1枚を墓地に送ることでこのカードの召喚条件を無視して自分フィールド上にこのカードを攻撃力を300ポイント上げて墓地から特殊召喚する。このカードは効果モンスターの効果を受けない。このカードは相手フィールド上のモンスター全てに1回ずつ攻撃することができる。

宇宙物質 ダークマター
☆ 4 闇 岩石 0 0 効果:未知
???
???
???

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「ますは召喚時に発動する効果を発動させるよ。魔力吸収!」

レイエムの宣言と共に地面から緑の光を放つ無数の球体が現れる。それは全てダークマターに向かっていき、吸収された。

「この効果はね、召喚時に自分の墓地の魔法カード1枚につき1つ、相手の墓地の魔法カード1枚につき2つ魔力カウンターを乗せることができるんだよ」

「魔力カウンター…?」

「そう、君を僕のものにするための…ね」

レイエムの墓地に眠っている魔法カードは「天使の施し」で捨てた1枚の魔法カードも含めて16枚。セレナの墓地に眠っている魔法カードは2枚。よって、ダークマターは20個魔力カウンターが乗る。


宇宙物質 ダークマター
☆ 4 闇 岩石 0 0 効果:未知
このカードの召喚、特殊召喚に成功した時、自分の墓地の魔法カードの数と相手の墓地の魔法カード1枚につき2つこのカードに魔力カウンターを乗せる。(最大∞)
???
???


宇宙物質 ダークマター 魔力カウンター:20個


「僕は伏せカードを3枚出し、ターン終了だよ」

場に3枚の伏せカードが現れる。レイエムの5枚の手札のうち3枚は魔法カード、伏せカードは全てハッタリの魔法カードなのか、それとも……。


真紅眼の神竜 ATK4700⇒6200


「私のターン、ドロー! (相手は攻撃力0!攻撃が通れば勝てる!)
 「真紅眼の神竜」で「ダークマター」に攻撃!神炎弾!!」

真紅眼の神竜は命令の通り、黒い業火球を発射する。が、黒い物質の前にバリアーが張られる。

「「ミラーフォース」。さて、どうするのかな?」

「勿論伏せカードを生け贄に捧げて復活!攻撃を続行する!」

聖なるバリアーが張られようとも、神炎弾はバリアーを破りダークマターへと接近する。
が、今度は突如現れた時空の渦が神炎弾からダークマターを護る。時空の渦に直撃した神炎弾は飲み込まれ、消滅してしまった。

「『攻撃の無力化』。残念だったね〜」

「くっ…私は伏せカードを1枚出し、ターンエンド」

場に1枚の伏せカードが現れる。ふとその瞬間、動きの無かったダークマターが動いた気がしたが、気のせいだとセレナは受け流した。


真紅眼の神竜 ATK6200⇒5200⇒5500⇒5000⇒5500


「僕のターン、ドロー。
 フフ…「ダークマター」の覚醒まで後4ターン……」

「どう言う事?」

「なぁに、簡単なことだよ……。「ダークマター」は召喚から5ターン後のスタンバイフェイズに最強の生命体へと進化するのさ…楽しみだよ……アハハハハハハハハ!!!」

先ほど見たダークマターの行動は気のせいではなかった。セレナは今になって「5ターン後の負け」の意味がわかった。


宇宙物質 ダークマター
☆ 4 闇 岩石 0 0 効果:未知
このカードの召喚、特殊召喚に成功した時、自分の墓地の魔法カードの数と相手の墓地の魔法カード1枚につき2つこのカードに魔力カウンターを乗せる。(最大∞)
自分スタンバイフェイズ毎にこのカードに覚醒カウンターを1つ乗せる。覚醒カウンターが5つになった時、LP1000払い自分の手札、デッキ、墓地、除外されたカードの中から「???」を1体特殊召喚することができる。
???


宇宙生物 ダークマター 覚醒カウンター:1個


(まずい…カウンターが5つになる前に倒さないと何を出してこられるか……)

「フフ…無駄だよ……君はこれから3ターン、動けないんだから……」

セレナの考えはレイエムに筒抜けだった。それどころか3ターンの間動けないと宣言されてしまった。

「僕は「ダークマター」の特殊能力を発動する!生け贄に捧げるのは8個!」

レイエムが効果発動宣言をすると同時に、お互いのデッキが暗黒に包まれる。

「何をした!?」

「「ダークマター」最後の特殊能力、それは魔力カウンターを2つ犠牲にすることで1ターンドローフェイズを封印するのさ。更に『光の護封剣』を発動!これで「真紅眼の神竜」も役立たずだ。残念でした〜」

セレナの場に3本の光の剣が現れる。先ほど松明代わりにセレナが使っていたカードだが、今はセレナの動きを封じるのに使われてしまっている。すると、セレナは伏せカードを翻す

「残念でしたはお前の方よ!「サイクロン」!」

「なら、改めて残念でした。『魔導相殺』!」

場に現れた竜巻は瞬時にダークマターから飛び出した緑の弾により打ち抜かれ、消滅した。


魔導相殺
速攻魔法
自分フィールド上の魔力カウンターを2つ取り除く。魔法カードの発動と効果を無効にし破壊する。このカードはスペルスピード3以上でも使用できる。

宇宙物質 ダークマター
☆ 4 闇 岩石 0 0 効果:未知
このカードの召喚、特殊召喚に成功した時、自分の墓地の魔法カードの数と相手の墓地の魔法カード1枚につき2つこのカードに魔力カウンターを乗せる。(最大∞)
自分スタンバイフェイズ毎にこのカードに覚醒カウンターを1つ乗せる。覚醒カウンターが5つになった時、LP1000払い自分の手札、デッキ、墓地、除外されたカードの中から「???」を1体特殊召喚することができる。このカードに乗っている魔力カウンターを2つ取り除く毎に、お互いのドローフェイズを1ターンスキップする。(2回以上使った場合は次のターンまで繰り越される)


宇宙物質 ダークマター 魔力カウンター:20⇒12⇒10個


「伏せカードを出してターン終了。さぁ君の番だ、何もやることはないだろうけどね……」

「くっ…」

レイエムの言う通り、何もすることなく3ターンが過ぎる。そして……


宇宙物質 ダークマター 覚醒カウンター:1⇒2⇒3⇒4個


「「光の護封剣」は消えたけど、ドロー封印効果は続いているからね。ターン終了」

レイエムの言う通りになるのなら、セレナにとってこれが最後のターン。が、セレナにできるのは攻撃かたった1枚の手札を使うか……。

「私のターン……伏せカードを出し、「真紅眼の神竜」の攻撃!神炎弾!!」

「それくらいの対策はできているよ。「和睦の使者」」

真紅眼の神竜の攻撃は3人の使者の張った結界によって打ち消された。これで事実上、セレナの打つ手は無くなった。

「……ターンエンド」

そしてレイエムのターン。レイエムの宣言通り、このターンで……

「僕のターン!「ダークマター」に5個目の覚醒カウンターが乗る!!そして、僕の命と「ダークマター」を生け贄に捧げる!!!」

レイエムの宣言と共にダークマターがグニュグニュと気持ちの悪い音を立てて変形していく。そしてダークマターを中心に8本の腕と2本の足、頭が1つ現れる。そう、それは4年前見た、最悪の悪夢の日に見たあの化け物……。

やがて完全に色、形を得たその何かは、薄い赤の身体、鋭い悪意を持った目、口、鼻は無く8本の鞭のようなうでは赤、薄青、エメラルドグリーン、紫が片方1本ずつ生えている。
足は駒の軸のように鋭い。全体的には身長3メートルと言ったところか……。

「あ…ああ……」

「アハハハハハハハハ!!!
 これが最強の生命体、『超・魔力最大生命体 ヨルムンガンド』だぁ!!」

史上最大の悪夢が、今、目の前に降り立つ。


超・魔力最大生命体 ヨルムンガンド
☆ 12 全 全 ??? ???
このカードは通常召喚できない。「宇宙物質 ダークマター」の効果でのみ特殊召喚できる。
???
???
???


「フン…ナンダ、コンカイエサハコンナコムスメカ」

そう、その光景も4年前と同じ。セレナは殆ど放心状態である。

「よ…4年前にレバレークを滅ぼした怪物……」

「カンシャスルガヨイ、コムスメ。コイツノタノミガナケレバイマゴロキサマモワガハラノナカダッタノダゾ……シカモコンカイモクエナイトハナ……」

「フフ…そう残念がるなよ……後で別の奴を食わせてやるよ」

戦慄の会話。4年前と同じ事が繰り返されるのか……そう思うだけでもその場から逃げ出したくなるほどの恐怖がセレナを襲う。が、今は逃げられない。セレナが恐怖と戦っていると、ヨルムンガンドと呼ばれる怪物は真紅眼の神竜を見据える。

「グフフフフフ…サイショノエサハキサマカァァァァ!!!」

「そうだよ、ヨルムンガンド。そうそうセレナ、こいつの攻撃力守備力は生け贄に捧げたダークマターに乗っていた魔力カウンター1個につき2000ポイントだ」

ヨルムンガンド召喚時に乗っていた魔力カウンターは10個。よって、ヨルムンガンドの攻撃力守備力は……20000。


超・魔力最大生命体 ヨルムンガンド
☆ 12 全 全 ??? ???
このカードは通常召喚できない。「宇宙物質 ダークマター」の効果でのみ特殊召喚できる。
このカードの攻撃力守備力は生け贄に捧げた「宇宙物質 ダークマター」に乗っていた魔力カウンター×2000ポイントとなる。
???
???


ヨルムンガンド ATK20000
         DFE20000


「さぁ「ヨルムンガンド」よ!その竜を食い殺せぇぇ!!!」

そして次の瞬間、真紅眼の神竜の身体が8本の腕により貫かれる。そして段々としおれていく神竜の遺体。そしてその遺体は段々と消滅していった。

しかし、ヨルムンガンドの腕が1つにまとまり、やがて変形し真紅眼の神竜の形となる。そして次の瞬間、神竜の形をした腕からなんと神炎弾が発射される。

「なっ!?」

「アハハハハァ!!「ヨルムンガンド」は貫いたモンスターの攻撃力分相手LPにダメージを与えるんだよぉ!!これで君のLPはどっちにしろ0だ!アハハハハハハァ!!!」

そして避ける間もなく発射された一撃は、セレナの当たり、爆発を起こす。セレナの身体は衝撃に耐えきれず、結界に叩きつけられる。そして、セレナの決闘盤デュエルディスクのライフの表示が500、100、20、5、そして……


セレナ LP900⇒0


セレナは敗北した―――


超・魔力最大生命体 ヨルムンガンド
☆ 12 全 全 ??? ???
このカードは通常召喚できない。「宇宙物質 ダークマター」の効果でのみ特殊召喚できる。
このカードの攻撃力守備力は生け贄に捧げた「宇宙物質 ダークマター」に乗っていた魔力カウンター×2000ポイントとなる。
このカードが戦闘で破壊したモンスターの元々の攻撃力分相手LPにダメージを与える。
???





〜To be continued〜

〜Postscript〜
び、微妙〜……。ヨルムンガンドラスボスだけに壊れ粉砕。しかも元アリ(ぁ
名前の「ヨルムンガンド」はゾクタイから取ったんですが、OCGにこの名前の雑魚カードがあった記憶が…(汗 なんか少しばかり書き方変更。どですか?

なんかイメージに合っていないと思いながらも「ポケモン映画主題化ソング集パーフェクトベスト 1998〜2003」聞きながら執筆(ぇ

何気ですが緊急告知!
明日から北海道に4泊5日の大旅行に行ってきますので更新中止かもしれません!
ですが、親のNPCぶん取って小説書くつもりなので帰ってきたら大量放出間違いない(かも)。あっちにPCあるかうまく繋げられたら更新できるかもしれませんからよろしく!

では〜
Date: 2004/08/18


第9話 〜真紅眼の神竜〜
〜あらすじ〜
セレナ、リガートはとうとう宿敵レイエムの城へ辿りつく。しかしリガートは城の入り口で謎の少年カデンと戦闘になり、セレナは一人で進むことに。しかし妨害無くレイエムのいる場所に辿りつき、決闘を開始する。が、現在『開闢の使者』の登場、更には『ブラックホール』を無効化され追い詰められている。セレナはこのピンチをどう脱出するか……
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜現在の状況〜 セレナのメインフェイズ1

セレナ:LP2500 手札1枚
モンスター:無し
伏せカード:1枚

レイエム:LP3200 手札1枚
カオスソルジャー 〜開闢の使者〜
異次元の女戦士
伏せカード:0枚

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「…伏せモンスターを出して、ターンエンド」
エンド宣言と同時に伏せカードが現れる。セレナは苦虫を噛み潰したような顔だが、レイエムは余裕の表情でセレナをまじまじと見ている。

「フフ…少し期待はずれだったかなァ?」
「くっ、黙れ!!」
「ま、精々頑張ってね。僕のターン、ドロー。」
ゆっくりとドローするレイエム。

「じゃ、もう終わりにしてあげようか。「開闢の使者」の効果を2回攻撃に設定して、攻撃」
レイエムの命令に従い開闢の使者は宙を舞う。そしてセレナの場の伏せモンスターにその手に持つ剣を突き刺す。すると、伏せカードからモンスターが浮き出てくる。巨大なトマトのモンスターが。

「『キラートマト』の特殊能力発動!この効果で自分のデッキから「邪神・ヘルヴァー」を召喚する」
ふいに巨大トマトが爆発したかと思えば、トマトがいた場所には1人の邪神が立っていた。


キラートマト
☆ 4 闇 植物 1400 1100
このカードが戦闘によって墓地に送られたとき、デッキから攻撃力1500以下の闇属性モンスター1体をフィールド上に召還してもよい。その後デッキをシャッフルする。


邪神・ヘルヴァー ATK1500⇒2100


「「邪神・ヘルヴァー」ね……成る程、じゃあ「異次元の女戦士」で攻撃する。勿論除外効果を使ってね」
異次元の女戦士は見る間に邪神ヘルヴァーへと間合いを詰めていく。しかし、突如として闇が邪神を覆い尽くす。

「『暗黒の護煙壁』。そう簡単には除外させない」
異次元の女戦士は、完全に闇に紛れたヘルヴァーを見つけることができなかったのか諦めてレイエムのフィールドへと戻っていった。


暗黒の護煙壁
永続罠
自分フィールド上に闇属性モンスターが存在するときのみ発動可能。
このカードがフィールド上に存在する限り、自分の闇属性モンスターは攻撃、効果の対象に選ばれない。自分スタンバイフェイズにLP700払う。払わなければこのカードを破壊する。また、自分フィールド上から闇属性モンスターがいない場合でも破壊される。


「へぇ〜…じゃあ僕はターンを終了するよ」
何もせず、ただ攻撃しただけでターンを明渡すレイエム。手札が悪いのか、それとも……

「私のターン、ドロー!(くっ…駄目だ……)
 「暗黒の護煙壁」の維持コストを払い、伏せカードを1枚出してターン終了」
場に1枚の伏せカードを出しただけでターンを明渡す。折角出した邪神は攻撃した瞬間、除外されるか破壊されるか。これでは明らかにセレナの不利。


セレナ LP2500⇒1800


「僕のターンだ…ドロー。
 セレナ、手札が無くて苦労しているみたいだから手札をあげよう。『天よりの宝札』」
お互いに手札が6枚になるまでドローできる最強のドロー魔法。しかしドローしたプレイヤーは次のドローフェイズでのドローができなくなってしまうのだが、現在手札0枚のセレナにとっては最高のカード。が、セレナは手加減されていると認識し屈辱を覚えながらドローする。


天よりの宝札
通常魔法
お互いに手札が6枚になるようにカードをドローする。6枚より多ければ6枚になるように捨てる。プレイヤーはこの効果でカードをドローした場合、次のドローフェイズでドローできない。
〜原作カードをOCG化してみようの会より改変〜


「さて、僕は伏せカードを1枚出してターンを終了しようかな。セレナ…さぁどう出る?」
レイエムは伏せカードを1枚出すと、挑発的な笑みを浮かべる。それもやはりセレナの癪に障る。が、セレナはある秘策があった。そう、このターンでレイエムの場を殲滅する秘策が……。

「私のターン。ドローできないからまずは「暗黒の護煙壁」を破壊する」
ヘルヴァーの身を包んでいた闇が消えていく。そしてヘルヴァーの姿が顕となる。

「そして「黒竜の雛」を召喚する」
場に幼い紅いタマゴからひょっこり顔を出している黒竜が現れる。セレナにとっては4年前、この辺りで怒鳴り散らしていた相手である。


黒竜の雛
☆1 闇 ドラゴン 800 500
自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードを墓地に送る事で、自分の手札から「真紅眼の黒竜」1体を特殊召喚する。


「フフ…そう言えば4年前、自分の力不足を認めずその竜にあたっていたね…」
「そんなこともあったかしら?ま、今では貴重な戦力よ!「黒竜の雛」の効果を発動して、「真紅眼の黒竜」へと進化させる!」
セレナが幼い黒竜に命令すると、その黒竜の姿がどんどん大きくなっていく。やがて、その大きさは天井まで後5〜6メートルと言った所まで成長した。ちなみにこの部屋、かなり天井が高い。

「ほう…その黒竜は……」
レイエムはあることを思い出していた。それは4年前、フォニーと一緒に真紅眼を封印した時の光景。そして封印した黒竜が目の前にいる。そう思った瞬間、一瞬胸が締め付けられるような感覚に襲われる。しかしセレナには見せられないため、なんとか平常心を保っていた。

「まぁ真紅眼如きで僕の牙城は打ち崩せないけど?」
「そう、この状況ではね。でもこのカードを発動させれば戦況は変わる!魔法、「融合」発動!!」
セレナが言い終わると同時にセレナの場に存在する黒竜と邪神は暗黒の光へとその身を沈めていく。暫くその暗黒の光の中ははピクリとも動かなかったが、やがて中から1体の黒竜がゆっくりと出現する。その瞳は真紅の色。全身は暗黒の色。その姿は殆ど真紅眼の黒竜だったが、全身の至るところに黄金やアメジストの装飾品が装着されている。翼も真紅眼の黒竜のときよりでかく、全身もかなり巨大になっていた。先ほどまで天井まで5〜6だったが、いまは1メートルほどの隙間しか空いていない。

「『真紅眼の神竜』降臨!!」
セレナが高々と宣言すると、神竜の名を手に入れた真紅眼の黒竜は天に向かい咆哮する。


真紅眼の神竜
☆7 闇 ドラゴン 2400 2000 効果:融合
「真紅眼の黒竜」+「邪神・ヘルヴァー」
このカードは上記のカードが自分フィールド上で融合し、自分LPを半分にしないと場合ではないと召喚できない。このカードは墓地からの特殊召喚はできない。
???
???
???
???


セレナ LP1800⇒900


「「真紅眼の神竜」ねぇ……」
「フフ…まずは効果により攻撃力を上げる」
真紅眼の目にお互いのフィールド上が映し出される。そして、次の瞬間真紅眼の神竜は咆哮し、全身に紅いオーラを纏わせる。


真紅眼の神竜 ATK2400⇒4900


「おっ?」
「「真紅眼の黒竜」はフィールド上のカードの数×500ポイント攻撃力を上げる」
攻撃力4900。LP4000ルールでは気が遠くなる攻撃力である。このままでは、異次元の女戦士への攻撃でレイエムのLPは0だが……。


真紅眼の神竜
☆7 闇 ドラゴン 2400 2000 効果:融合
「真紅眼の黒竜」+「邪神・ヘルヴァー」
このカードは上記のカードが自分フィールド上で融合し、自分LPを半分にしないと場合ではないと召喚できない。このカードは墓地からの特殊召喚はできない。
このカードはお互いのフィールド上のカード1枚につき攻撃力500ポイントアップする。
???
???
???


「…」
レイエムは追い詰められているにもかかわらず、相変わらず不敵な笑みを浮かべている。しかし、後一撃で勝ちのセレナには関係ない。

「終わりよ!「真紅眼の神竜」で「異次元の女戦士」に攻撃!神炎弾!!」
真紅眼の神竜は命令と共に1発の巨大な黒炎の弾を吐き出す。しかも「神」の名は伊達じゃなく、その威力、その速さ共に黒炎弾を上回っている。が、神炎弾が異次元の女戦士にあたる寸前、真紅眼の神竜に鎧が装着される。

「『炸裂装甲』。これで「真紅眼の神竜」はおじゃんだよ」
そして装着された鎧が大爆発が起こる。その爆発はモンスター1匹を軽々と吹き飛ばすほどの威力、真紅眼の神竜も跡形も無く吹き飛ぶ……はずだった。

「無駄よ、「真紅眼の神竜」は「邪神・ヘルヴァー」の特殊能力を受け継いでいる。私の伏せカードを生け贄に攻撃力を上げて蘇生する。更には効果モンスターの効果も効かない」
爆発の跡から真紅眼の神竜がゆっくりとその姿を現す。その身体には傷1つついていない。


炸裂装甲
通常罠
相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。その攻撃モンスター1体を破壊する。


真紅眼の神竜
☆7 闇 ドラゴン 2400 2000 効果:融合
「真紅眼の黒竜」+「邪神・ヘルヴァー」
このカードは上記のカードが自分フィールド上で融合し、自分LPを半分にしないと場合ではないと召喚できない。このカードは墓地からの特殊召喚はできない。
このカードはお互いのフィールド上のカード1枚につき攻撃力500ポイントアップする。
このカードが破壊された時、自分フィールド上のカード1枚を墓地に送ることでこのカードの召喚条件を無視して自分フィールド上にこのカードを攻撃力を300ポイント上げて墓地から特殊召喚する。
このカードは効果モンスターの効果を受けない。
???


真紅眼の神竜 ATK2400⇒2700⇒4700


「ほほう……ならば「クリボー」で異次元の女戦士によって発生するダメージを全て0にさせてもらうよ」
場に残り続けた神炎弾は異次元の女戦士に当たり、爆風が辺り駆け巡る。が、レイエムへのダメージは全てクリボーが身代わりとなった。


真紅眼の神竜 ATK4700⇒4200


「ならば…「開闢の使者」に2回目の攻撃!続・神炎弾!!」
「…2回攻撃効果かな?」
「違うわ。全体攻撃効果よ」
セレナの説明が終わったころには、開闢の使者は2発目の神炎弾に飲まれ跡形も無く消滅していた。


真紅眼の神竜
☆7 闇 ドラゴン 2400 2000 効果:融合
「真紅眼の黒竜」+「邪神・ヘルヴァー」
このカードは上記のカードが自分フィールド上で融合し、自分LPを半分にしないと場合ではないと召喚できない。このカードは墓地からの特殊召喚はできない。
このカードはお互いのフィールド上のカード1枚につき攻撃力500ポイントアップする。
このカードが破壊された時、自分フィールド上のカード1枚を墓地に送ることでこのカードの召喚条件を無視して自分フィールド上にこのカードを攻撃力を300ポイント上げて墓地から特殊召喚する。
このカードは効果モンスターの効果を受けない。
このカードは相手フィールド上のモンスター全てに1回ずつ攻撃することができる。


レイエム LP3200⇒2000


「伏せカードを2枚だし、ターンエンド」
場に2枚の伏せカードが現れる。真紅眼の神竜の登場により形勢は逆転、一気にレイエムの場が空になった。しかし、レイエムの不敵な笑みは続いている。

「フフフ…お見事お見事。見縊りすぎていたかな?」
「そうなんじゃない?そのせいでここまで逆転させられた」
「そうだねぇ…でも、君の攻めはそのターンだけだ。
 僕のターン。ドローはできないからすぐにメインフェイズへと移行する。
 僕は「天使の施し」を発動して、3枚引き2枚捨てる」
素早い手付きで手札をいれかえる。

「そして僕は…『魔石創製』を発動する。この効果でデッキから魔法カードを任意の枚数で墓地に送り、その数だけデッキからカードをドローしてその中にある魔法カードを手札に加えるカード。まぁ手札に加えた数×300ポイントダメージを受けるんだけどね。僕は12枚捨てて、12枚めくる」
圧縮型最凶壊れカード。しかしデッキの魔法カードがごっそりなくなるのだが……。レイエムはデッキから12枚魔法カードを選び墓地に送り、12枚カードをめくったので一気に24枚の圧縮である。


魔石創製
通常魔法
自分のデッキから魔法カードを任意の枚数選び、墓地に送る。その後デッキをシャッフルする。その後デッキの一番上から捨てた枚数分カードをめくり、その中にある魔法カードを全て手札に加える。魔法カード以外のカードは全て墓地へ送る。その後自分は加えた数×300ポイントダメージを受ける。


「フフ…12枚のうち3枚。よって僕は900ポイントダメージを受ける」
だがいくら圧縮しようと、セレナにトドメを刺せるカードか真紅眼の神竜を倒せるカードでないとデッキ切れで負けることになる。が、レイエムは当然そのことを分かってやっているのだろう。


レイエム LP2000⇒1100


(手札を6枚に増やした……だけど、3枚は魔法カード。これから何をやるか……)
セレナの勘は当たる。魔法カードのエネルギーを使った最悪の攻守と言う良からぬ勘が。

「行くよ…『宇宙物質 ダークマター』を召喚する」
場に黒い物質が現れる。それは4年前、レイエムを狂気へと導いたあの物質に似ている。

「これから5ターン後、君は負ける。フフフフフ…アハハハハハハハハ!!!」
レイエムの高笑いが、辺りに木霊した。





〜To be continued〜

〜Postscript〜
我に死ねというのか!!

ゴメンナサイ行き成り訳のわからない一言で始めちゃいました。懺悔。
ゾクタイにはまって死にかけてますよ…面白いですよ〜あのゲーム……。
ツボキャラがいますねぇ結構。私のお気に入りはサバタとザジですねぇ、サバタ様最強ですよ…はぁ。現在TVでやっているミュウツーの逆襲最初かなりヤバイことに…今クライマックスですねぇ。

このままだとPostscriptじゃなく日記になりそうなので〆ます。
明日は宿題ラッシュ&ゾクタイはまりまくりで更新は難しいかも……。

では〜

最後に聞いた一言 「馬鹿な!人間が私達の戦いを止めようとした!?」byミュウツー
あやふやです。で、サトシ石化。

これで本当にでは〜
Date: 2004/08/16


第8話 〜VSレイエム〜
〜あらすじ〜
セレナはフォニーから宿敵レイエムの居場所を聞き、行き成り敵の根城に乗り込むことにした。そして移動中の夢がどれも同じ夢だったのが気になりながらも、セレナとリガートは今はレイエムの根城となっている滅びた光の町レバレークの近くを歩行中だった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「おーい、セレナぁー。まだ着かないのか〜?」
「う〜ん、この辺だと思ったんだけどなぁ…」
辺りを見まわしてみるが、既に日は暮れている。見えるのは黒い地平線。

「まぁこう暗いと何も見えないな…」
「あんまり使いたくなかったけど…『光の護封剣』!」
セレナが1枚のカードを装着してある決闘盤デュエルディスクを決闘モードにしてに購入すると、闇が一瞬光ったかと思えばセレナの目の前に1本の光の剣が降ってきた。セレナは光の剣の柄と思える場所を掴むと、松明を持つように刃の先を空に向ける。すると、辺りが急に明るくなる。

「なんだ、そんな物があるならさっさと使えよ」
「…個人的に決闘でもないのに使うのは嫌いなの。盗賊とかに自分の居場所を知らせているような物だから」
セレナはそう言うと前を向く。すると、今まで見えていなかった闇夜にぼうっと幻影のように立っている城が見えた。二人とも絶句である。

「セレナ…もしかしてあれが……」
「レイエムの…根城」
その後二人は導かれるようにして、城へと歩を進める。そして気がつくと、城の入り口に佇んでいた。なんともデカイ城だが、辺りに散乱している大量の瓦礫がこの場所が廃墟だったことを物語っている。

「間違い無いわ…此所が……」
「レバレークだった場所……そう言いたいんだろ?」
二人ははっとして城の入り口を見る。すると、何処かで見た少年が扉によりかかっている。

「フフ…来たね、セレナ=ファウルス」
『カデンっ!!』
セレナとリガートの声が重なる。そう、二人の目の前に現れたのは漆黒の髪と瞳の少年。それは山賊団を潰しに行ったセレナにフォニーにいる場所を教えた張本人だった。

「貴方がいるって言う事は…やはり此所が……」
「そ、此所がレイエムの城。レイエムの力を使ってぱぱっと作ったから少し雑だけどね」
「…そんなことを言いに来たんじゃないんでしょう?」
「まぁそんなに深く考えることじゃない。ただ、レイエムが君に会いたがっている。それだけ」
セレナは少し驚く。自分の命が狙われているのに態々その狙っている者に会いたがっているとは……と。

「…いいわ、レイエムに会ってあげる」
カデンは薄っすら不敵な笑みを浮べると、セレナに道を明ける。

「さ、通りなよ。但し、セレナだけだけど」
最後の言葉にセレナはピクリと反応する。

「私…だけ?じゃあリガートは…」
「セレナ」
少し不安な表情をしているセレナにリガートが話しかける。

「行って来い」
リガートは静かに言い放った。いや、言葉など聞かなくてもその目を見れば分かる。

「…うん」
セレナは浅く頷くと、扉を押して城の中に入っていった。そして、ギィィィィ……と重く擦れる音を立てて扉がひとりでに閉まっていった。

「…さて」
カデンの手に知らない間に長剣が握られている。

「確か君も長剣を持っていたね。レイエムは連れはどうでもいいって言ってたから、少し遊んでもらおうか」
ゆっくりとリガートに刃の先を向けるカデン。すると、リガートも長剣を抜く。

「へっ、面白ぇじゃねぇか!さっさと片付けさせてもらうぜ!」
それから暫く、城の外では金属と金属が交わる戦いの音が響き渡った。











「…薄暗い城ね」
セレナは足場に気をつけながら螺旋階段を上っている最中だった。今まで3回階段を上って、これで4回目である。先ほどからRPGのダンジョンみたいに複雑に入り組んで、更にはモンスターもいる。しかしどのモンスターも攻撃してこない。レイエムの命令なのであろうか……。

やがて目の前に明るい光が舞い込んでくる。それは螺旋階段を抜け出した証。セレナの目は急な光で目が慣れていないが、誰かが15メートルほど離れた場所にいることが確認できる。そして、目が慣れるとその人物像ははっきりした。

暗黒の色のような紫の髪に狂気の篭った漆黒の瞳の少年。しかし今その瞳は狂喜の色に染まっている。セレナは思わず声を出した。

「レ……レイエムっ!!!」
すると、レイエムと呼ばれた少年は嬉しそうに話し始めた。

「やぁセレナ…会いたかったよぉぉ……」
レイエムの顔を見たとき、セレナの中から何かがこみ上げてきた。自分の家族も、家も、故郷も全てを取られ、全てを狂わした張本人。それが目の前にいて落ち着いていられるはずがない。

「レイエム…どの面下げて私に会いたいですって!?」
セレナは明らかに激怒している。しかしレイエムは笑っている。

「フフフ…そんなに怒るなよ」
すまし顔でセレナの怒りを受け流すレイエム。ますますセレナの癪に障る。

「もうお前にどんな理由があろうと関係ない!絶対殺す!!」
セレナは怒号の後、アイシクルフィールドを展開しようとする。だが、それよりも早く黒い結界が二人を包む。

「なっ!?」
「僕が開いてあげたんだよセレナ…」
「そう、ならお前が開いたこの結界でお前を殺す!!」
先ほどから自分を殺す、自分を殺すと言われているのに無表情のレイエム。すると、今度はレイエムが冷ややかな声で言い始めた。

「じゃあ、僕が勝ったら君は僕の物だ」
仰天発言。セレナは驚き一歩退く。

「!? どう言う事……」
「まぁつまり君が負けたら、君はピクリとも動けなくなる。闇の力が君の中に入り込んで身動きを止めてくれるんだぁ…勿論歳も取らず、その時の姿を永遠に……ね。そして君は永遠に僕の部屋の飾り物になる……」
セレナの背筋が凍りつく。もはや精神がいかれている。

「嬉しいよ…永遠に君を、美しい君を側に置いておけるんだからねぇ……アハハハハハハハハ!!!」
セレナの第六感が言っている。この男はいかれている、ヤバイ!!と。

「フ…それは私を倒してからの台詞よ」
「ハハハハハ!!僕を倒せるはずがないだろう?まぁ精々楽しませてくれよぉ……アハハハハハハ!!!」
「(くっ…)行くわよ!」
「何時でもどうぞ…アハハハハハハハハ!!!」

決闘!!

セレナ LP4000
レイエム LP4000


「私の先攻!ドロー!」
いつもより強くカードを引くセレナ。

「まずは伏せモンスターを出し、伏せカードを2枚!ターンエンド」
場に3枚の伏せ状態のカードが現れる。見ていると刺激がないが、相手にプレッシャーを与えるには充分なのだが……。

「アハハハハ!!僕のターンだね、ドロー!」
馬鹿笑いをしながらカードを引くレイエム。やはり狂っている。

「じゃあ僕は伏せカードを出して、『邪悪なる魔術師』を召喚する!!」
場に邪悪なオーラを纏った魔術師が召喚される。その目はレイエムと同じ位邪悪に染まりきっている。そして魔術師の登場に送れて伏せカードが1枚現れる。


邪悪なる魔術師
☆ 4 闇 魔法使い 2200 1600
カードを召喚するにはLP800払わなくてはならない。このカードが攻撃するには、デッキの一番上から2枚のカードを墓地に送らなくてはならない。
???


レイエム LP4000⇒3200


「行け!「邪悪なる魔術師」の攻撃!!」
邪悪な魔術師は主人の命とデッキの力を吸い、セレナの裏モンスターに暗黒の魔術をかけてきた。が、現れた3人の使者の御かげで攻撃は弾かれる。

「「和睦の使者」かぁ…中々やるね。ターン終了だよ」

「私のターン、ドロー!
 『魔導戦士 ブレイカー』を召喚して、特殊能力を発動する!」
場に真紅の鎧に身を包んだ魔導戦士が現れる。そして登場と同時に、盾から魔力を発射してレイエムの伏せカードを撃ちぬいた。が…撃ちぬかれたカードから黒い煙が漏れ出す。

「フフフ…君が「魔導戦士 ブレイカー」を出すのは分かっていたよ…だからこれを伏せたのさ、『呪われし王の棺』をね!!」
「!! なっ…」
そして御互いの場が黒い煙に包まれた次の瞬間、魔導戦士と邪悪なる魔術師、伏せモンスターレアメタルドラゴンが苦しみ出す。やがてその場に倒れ、白骨化していった。
この効果によって、セレナの場には何もいなくなってしまった。しかしそれだけでは終わらない。


魔導戦士 ブレイカー
☆ 4 闇 魔法使い 1600 1000
このカードが召還に成功した時、このカードに魔力カウンターを1個のせる(最大1個まで)。このカードに乗っている魔力カウンター1個につき、このカードの攻撃力を300ポイントアップする。また、魔力カウンター1個を取り除く事で、フィールド上の魔法・罠カードを1枚破壊する。

呪われし王の棺
通常罠
このカードは相手モンスターの効果によって破壊された時のみ発動可能。自分は次の効果のうち1つを選び発動する。
● お互いの場のモンスターを全て破壊する。
● お互いの場の魔法、罠カードを全て破壊する。


「まだだよぉっ!!「邪悪なる魔術師」の効果を発動し、君の手札を1枚破壊する!」
「えっ!?」
セレナが声を上げた瞬間、レイエムの墓地から黒い煙が現れセレナの手札を墓地に引きず込んだ。


邪悪なる魔術師
☆ 4 闇 魔法使い 2200 1600
カードを召喚するにはLP800払わなくてはならない。このカードが攻撃するには、デッキの一番上から2枚のカードを墓地に送らなくてはならない。
このカードがフィールド上で罠カードの効果によって破壊された時、自分は相手の手札を1枚選び墓地へ捨てさせることができる。


「くっ…ターンエンド」
セレナの手札は2枚、場には伏せカードが1枚。それに対しレイエムは場にこそカードはないが、次のドローフェイズでのドローでレイエムの手札は5枚になる。不利なのは明らかにセレナだった。

「僕のターン、ドロー!
 僕は「異次元の女戦士」を召喚する!!」
場に光る剣を持った女戦士が現れる。だがこれだけではまだなんとも言えないが……。

「フフフ…行くよ、墓地の「邪悪なる魔術師」とその効果で捨てた『ミラージュ・ドラゴン』を取り除き、『カオスソルジャー 〜開闢の使者〜』を召喚!!」
レイエムが叫ぶと、墓地から2つの球が飛び出してきた。それぞれ光の球とどす黒い球である。その二つの球は液体が溶けるようにして奇妙な球体を作り出す。そしてその中から1人の伝説の戦士が現れる。


ミラージュ・ドラゴン
☆ 4 光 ドラゴン 1600 600
このカードがフィールド上で表側表示で存在する限り、相手はバトルフェイズで罠カードを発動できない。

カオスソルジャー 〜開闢の使者〜
☆ 8 光 戦士 3000 2500
このカードは通常召喚できない。自分の墓地の光属性と闇属性モンスターを1体ずつゲームから除外して特殊召喚する。自分のターンに1度だけ、次の効果から1つを選択して発動ができる。
●フィールド上に存在するモンスター1体をゲームから除外する。この効果を発動する場合、このターンこのカードは攻撃する事ができない。
●このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、もう1度だけ続けて攻撃を行う事ができる。


「さぁ、これで終わりなのかなァ? 2体で直接攻撃!!」
レイエムの命令に従い2人の戦士はセレナに襲いかかる。異次元の女戦士の一撃は見事に決まったが、伝説の戦士の攻撃は急遽現れたクリボーにより防がれる。しかし、セレナは左肩に掠り傷を負う嵌めになった。


クリボー
☆ 1 闇 悪魔 300 200



セレナ LP4000⇒2500


「くっ、レイエム……まさか「開闢」を持っているなんてね……」
「驚いたかい?僕は伏せカードを1枚出し、ターンエンド」
場に伏せカードが1枚現れて、レイエムのターンは終わる。開闢の登場により、セレナの状況は悪化する。

「わ、私のターン、ドロー!(ん…決まるかどうか分からないけど……)
 「ブラック・ホール」発動!これでお互いのモンスターは…全…滅……」
セレナの目の前で、ゆっくりとブラックホールが閉じられていく。そしてレイエムの伏せカードが表になり、ブラックホールの下には魔方陣が描かれていた。

「「マジック・ジャマー」。そう簡単には決めさせないよ?」
「くっ…」

先攻3ターン目、形勢は一気に傾いた。





〜To be continued〜

〜Postscript〜
ゴメンナサイ今日1日中「続・ボクらの太陽」買ってはまってたら何時の間にか1日終わってました(汗
超特急で8話書き上げました。雑です。かなり雑です。まぁ昨日のもだけど(ぁ
この頃深夜更新が増えているなァ…と自負。明日(今日)は…また深夜かぁ?(ぇ

キャラプロフィール

名前:レイエム=クエイムス
歳:17
血液型:B
性格:昔は大人びた優男だったのだが今は……
デッキ:混沌&???デッキ
備考:セレナの幼馴染。黒い物体を拾ってからおかしくなり……

時間がないのでかなり雑です。ゴメンナサイ。では〜
Date: 2004/08/15


第7話 〜過去〜



光の町レバレーク。そこは優秀なストラテジストが育つと言われている場所。過去にも結構な数の有望ストラテジストが此所で育った。そして、今はこの町にある学校の昼休みだった。すると、校庭の片隅で一人の12〜13歳ほどの少女が何やらカードを片手に何かをやっている。そして、少女は徐にカードを掲げると、叫んだ。

「よぉし…出てきて!『レアメタル・ドラゴン』!」
少女が叫ぶと、ボォン!と言う音と共に少女の目の前に煙幕が張られる。そして煙幕が晴れると、そこには紅い卵に入った1体の小さな小さな黒竜がいた。それを見た少女はため息をつきながら、ガックリと肩を落とす。

「はぁ〜…また『黒竜の雛』だよ…。なんで「レアメタル・ドラゴン」が出てこないのかなぁ…、レベル4ならなんとか召喚できるのに…」
少女の目の前の幼い黒竜はきょとんとした顔をしている。それが少女の癪に障った。

「もう!さっさと引っ込んでよ!私が出てきてほしいのは貴方じゃないのよ!」
「ギャウゥゥウゥ……」
頭ごなしに幼い黒竜を叱り付ける少女。幼い黒竜は正直かなり困っていた。レアメタル・ドラゴンが出てこないのは幼い黒竜のせいではなく、単に少女の力量が召喚するために必要な力に届いていないだけだからである。すると背後から、ザッ…ザッ…と足音が聞こえてくる。振りかえるとそこには、観察するような目で少女を見ている見た目16〜18だが、中学に居ると言う事は実際13〜14ほどになるかと思える大人びた少年が立っていた。

「やっ、セレナ」
「…レイエムなんかに用は無いわよ!」
セレナと呼ばれた少女はよっぽど苛立っているのか振り返るなり行き成り怒鳴る。レイエムと呼ばれた少年はやれやれと肩をすくめると冷静な口調で言った。

「セレナ、落ち着きなよ。苛立っていると、呼べるもの呼べなくなる」
「五月蝿いわね!引っ込んでてよ!」
セレナはかなり苛立っている。セレナはレベル4までがやっとなのに、レイエムはレベル6までのモンスターを呼べることに劣等感を感じているのである。

「ギャウゥゥウゥ……」
「あんたまだ居たの!?さっさとカードに戻ってなさい!」
「コラコラ、モンスターを叱り付けてもしょうがないだろ?まずはその竜を引っ込めるんだ」
「…」
セレナはようやく黙り込むと、幼い黒竜をカードに戻す。それを見届けたレイエムは次の指示を出す。

「多分今のセレナはいらついて本当の力が出せないことと、「レアメタル・ドラゴン」がレベル4の中でも上級に位置付けられているから中々出せないんだろう。ほら肩の力を抜いて、気持ちを落ち着けて」
セレナは嫌そうに目を瞑り、気持ちを落ち着かせる。そしてゆっくりと目を開け、叫ぶ。

「…出でよ!「レアメタル・ドラゴン」!」
セレナの叫び声が起爆剤となり、ボンッ!と鋭い爆発音と共に少しばかり範囲が広い煙が立ちこめる。そして煙が晴れると、そこには先ほどの幼い竜より遥かに大きい腹這いの灰色の金属に身を包んだ竜がいた。それを見届けると、レイエムはその場を離れて校舎へと歩き出す。

「よかったね。じゃあこれで僕は」
「誰も貴方なんかに頼んでないわよ!」
セレナの大声を聞くと、レイエムは振り向き言った。

「そうそう、僕から2つほど」
「な…何よ?」
レイエムは一息置くと、言った。

「放課後、ここに来てほしい」
「…放課後?放課後になんの用?」
「ま、その話は後で。それより――」
レイエムはまた一息置く。

「それより?」
「…後十五秒ほどで次の授業が始まるよ」
笑顔で言うレイエム。セレナはこの花車な笑顔がレイエムを気に入らない1つの要因だったが今はそんなこと言っている暇は無い。それでもレイエムとは幼馴染なのだが……。

「じゃ、僕はこれで」
「あっ、ちょ…」
セレナの声は突風の音によりかき消された。そして風が止むと、教室の窓から教室に降り立つレイエムの姿が見えた。その横にはデカイ鳥が1匹居た。「イーグル・アイ」だ。そして、それから間もなくして、あの授業開始の音がなる。しかし、セレナはその場所にはいなかった。





「セーフっ!!」
セレナはギリギリ授業に間に合っていた。まぁ瞬時にレアメタル・ドラゴンを戻して音速ダックを召喚して飛ばしただけはあるスピードだった。すると、恐らく一番仲が良い幼馴染が話しかけてきた。

「授業開始ギリギリだね。どうしたの?」
「フォニー…またレイエムに嵌められたよ〜…」
別にレイエムは嵌めているつもりは無いのだろうが、セレナにとっては嵌められたも当然なのだ。

「そう、それは災難だったね」
苦笑いするフォニーと呼ばれた少女。そしてそれからすぐに先生が入ってきた。

「ほら授業を始めるぞー!さっさと席に着けぇ!」
すると今まで落ち着きの無かった教室に沈黙が訪れる。

「じゃー今日は授業の前に中間テストの答案を返すぞー」
すると、今まであった教室内の沈黙が一瞬にして破られる。絶叫する者、うずくまり何やらぶつぶつ言っている者。まぁ様々な方法でテストの返却を却下させようとするが、その願いも虚しくテストは返却されていく。

先生は次々に生徒の名前と点数を読み上げていく。52点、77点、21点、69点……点数の良かった者も居れば最高に悪いのもいた。嬉しさに狂喜する物も居れば、絶望に悲鳴を上げるものも居た。しかし90点以上の者はまだ一人も居なかった。そしてとうとう、セレナの番になった。ちなみに50音順であるためフォニーとレイエムはまだ。

「えー、セレナ97点!」
おーっと言う歓声と共にセレナは自慢気にテストを受け取る。この学校で90点以上取る生徒は両手の指で数えられるぐらいしか居ないのである。それから暫く貧弱な点数が続き、フォニーの番。

「えー、フォニー93点!」
セレナのときと同じように、またもや歓声が聞こえた。フォニーは嬉しそうに受け取ると、自分の席に戻る。

「う〜ん、嬉しいけどまたセレナには1歩届かなかったなぁ〜」
「この前は96VS91で私の勝ちだったわね」
「なんで勝てないんだろ?」
それは小説の展開上と言うのは伏せておこう。フォニーの後には以外と高い点数が続く。84、79、88、81……そして、レイエムの番となった。

「おっ、レイエム。100点だ」
先ほどのセレナのときとは少しばかりボルテージが上がった歓声が聞こえてきた。セレナからは見えないが、レイエムは無表情で立ちあがり答案を貰ってきた。レイエムが席に戻る時のセレナは、わなわなと震えていた。恐らく悔しさから来る物なのだろう。

「セレナ、どうした?」
するとセレナはキッとレイエムを睨みつける。その目はレイエムを恨むような目だった。レイエムはしまったとばかりに頭を掻きながらセレナを通りすぎ、席へとついた。ちなみに席は成績順ではない。

「お、落ち着きなよセレナ…」
セレナは無言のまま悔しさのままに震えていた。恐らく、耳には何も届いていないだろう。

こうして、セレナは1日の授業を終えた。








その日の放課後、レイエムはフォニーを呼び出した。セレナを待たせている場所とは違う場所に。

「フォニー、悪いが今日の誕生日プレゼントはお前が渡してくれ」
「えっ?」
「どうやら僕はセレナの機嫌を損ねたらしい。僕があげても受け取ってくれなそうだから君が二人の代表だ。渡してくれよ」
「…うん」
「じゃあ、僕はこれで」
レイエムはそう言うと、その場を去っていった。その背中は何処か寂しげだった。








「…セレナ」
「フォニーじゃない。レイエムは?」
フォニーは少し間を置くと、上手いことレイエムと一緒じゃないこじ付けを考えた。

「あれは、私がセレナに残ってくれってレイエムに伝言をお願いしたの」
「そう……で、なんの用なの?」
「…このカードを受け取ってほしいの。誕生日プレゼントとして」
その時セレナは思い出した。今日が自分の誕生日だったと言う事を。そして、フォニーが差し出しているカードを手に取る。そのカードは真紅の目を持つ黒竜の姿が描かれているカードだった。

「なっ、これって「真紅眼の黒竜」じゃない!どうしたのよこれ」
「え、ええっと…この前旅の品揃えが良くてカードが安い商人が来てたじゃない?そこで全財産はたいて買ったと言うわけよ」
フォニーは上手いこと口実を作っているが、実際はレイエムと2人で真紅眼の黒竜がいるとされている「クライムス」と呼ばれる場所まで行って、なんとか封印してきたのである。ちなみにフォニーが上手いこと防御魔法、罠を使うので二人は無傷&迅速に真紅眼を封印できたのである。

「そう…じゃあ、ありがたく貰っておくね!」
「じゃあ、そろそろ帰ろうか」
「そうね」
2人は家に帰っていった。これから両親が秘密にしていた誕生日会が用意されているとも知らずに。







「…なんだこれ?」
帰り道、レイエムは道に落ちていた黒い物体を手にする。すると、急に脳裏に声が流れてきた。暗く、地獄の底から響いてきそうな声である。

「キサマガアタラシイバイタイカァ…」
(だっ、誰だお前!?)
必死に声に現そうとしても何故か声にならない。

「フフフ…シバラクハオマエガワガシモベダ!アリガタクオモウガヨイ…フハハハハハハハハ!!」
(やっ、やめろぉぉぉぉぉ……)
レイエムの声にならない叫び声が終わると、レイエムの目は今までの穏やかな目ではなく、狂気に滲んでいた。

「フフ…フハ…フハハハハハハハハ!!」
レイエムの甲高い叫び声が夕焼けを悪夢に変えるようだった。











「う〜ん、疲れたぁ…」
バタリとベッドに倒れこむセレナ。あの後2時間半ぐらい誕生日会をやったせいで既に疲れきっているのであった。セレナはふと窓を見る。そこには不思議な光景が映っていた。

セレナの家から遠くはなれた家がオレンジ色に光っていた。それも1件2件ではない、かなりの集団だ。夕焼けか何かかと思ったが、現時刻は…夜8時。ありえなかった。まさか…とセレナの脳裏に“火事”の2文字が浮ぶ。が、ただの火事ではないことが下から聞こえてくる声でわかった。

「おい、あっちで奇妙な奴が暴れているようだぜ!」
「何ッ!?それは本当か!?」
「いや、俺は見てなかったがどうやらこの近くに住むモンスターじゃねぇ。と言うか見たことねぇ!!」
「と、とにかく行ってみよう」
「お、おう」
2人の男はオレンジ色の光に向かって走っていった。

(どう言う事…?そうだ、お父さんとお母さんは!?)
セレナは階段を降りて父親と母親を呼ぶ。だが、返事は来ない。セレナは不安になる。此所にいないと言う事は…もしかしたら……セレナは2人が既にオレンジ色の光のところにいると考えた。そこで、セレナは玄関を飛び出すとオレンジ色の光に向かって走っていった。フォニーから渡された真紅眼の黒竜はまだポケットに入っていることも忘れて。





次の瞬間、町は暗黒のドームに包まれた。そして暗黒のドームが消滅すると、町だった場所は瓦礫の山と化していた。しかも殆どの人間の姿が見えない。皆瓦礫の下敷きか……そう瓦礫の山の上で呆然としている少女は思ったが、現実はもっと酷だった。

なんと、町の中心だった場所にオレンジ色の身体をした奇妙な物体が浮んでいるのだ。

少女は恐怖に襲われた。8本ある指の無い鞭のような手、腕。

駒の軸のように鋭くとがった2本の足と思われるもの。

脳天と人で言うと耳のところにとがった物体がついている。恐らくそれも輪郭の一部だろうが……。

目は鋭く、邪悪に包まれている。口、鼻は無い。

そしてその下で一人の少年がその生物と話している。その少年は…紛れも無いあの……レイエムだった。

「どうだい?まだ食い足り無いかい?」
「イイヤ、モウクイタリタ。コノマチニヨウハナイ」
「僕の探し物はいたかい?」
「イタゾ。アッチダ」
少年は少女を見つけると、近づいてくる。

(こ…来ないで…)
セレナは声を出そうとするが、恐怖のあまり声が出ない。やがて少年はセレナのいる場所に辿りつく。そして少年は少女の顎を掴むと、漆黒の瞳を輝かせて言った。

「セレナ、4年後を楽しみにしているよ」















「ま、またあの夢…」
セレナは荒い息と共に目がさめる。今は深夜、リガートはぐっすりと寝ている。セレナは冷や汗でびしょびしょだったがまた寝ることにした。遂に明日はレイエムのいる場所に辿りつく。そして決戦。明日で全てが終わると思うと、セレナは少し安心感を覚えた。

しかし、現実はそう甘くは無かった。





〜To be continued〜

〜Postscript〜
うわぁ毎日更新守れなかったよ(汗
くそぅもう少しだったのに。
まぁいいや。取り敢えず〆(早ッ!!
Date: 2004/08/14


第6話 〜能力『起死回生』〜
〜あらすじ〜
セレナは別空間に連れてこられ、幼馴染フォニーに傷を負わされる。傷が深く殺されかけたがリガートが何とか食いとめる。そしてセレナの命を賭けて決闘をし、リガートが残りLP300になりながらも『青眼の白龍 〜極光の使者〜』を召喚し見事勝利する。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「くっ…ぐぅぅ」
LPが0になり、吐血したところからフォニーも大分弱ってきたようだ。リガートの場には未だにフォニーにトドメを刺した白き龍が存在している。

「へっ、俺が「極光」の持ち主だったのは以外だったろ」
フォニーは口もとの血を拭いながら言う。

「そうね…でも、『蒼空の使者』は持っていないのでしょう?」
フォニーは不敵な笑みを浮かべている。

「まぁな。だが、あのカードは俺のデッキには合わないから別にいらねぇけどな。それともう1つ言う事がある」
「? 何」
「さっきの決闘、セレナが勝ってたんだぜ」
フォニーの顔に驚きの色が浮ぶ。リガートはセレナの近くに落ちている2枚の手札だったカードを拾う。

「ほら、見てみな」
リガートは落ちていた表向きのカード2枚をフォニーに見せる。そのカードは真紅の眼を持つ黒竜のカードと、その黒竜が業火球を発射している姿が描かれているカードだった。

「お前のライフは確か1900だったよな。そしてセレナの場には2体のモンスターがいた……そいつらを生け贄に捧げて「真紅眼の黒竜」を召喚。更には「黒炎弾」を使ったら…」
リガートが言い切ろうとした時、フォニーはリガートに背を向ける。すると、フォニーの身体が段々と闇に消えていく。アイシクルフィールドの効力ではなさそうだが…。

「残念だけど、今日は退かせてもらうわ」
「待て!約束を…」
「…分かってるわよ。レイエムのいる場所は“私達の生れ故郷”よ。詳しいことはそこで寝ているのに訊きなさい」
フォニーは息遣いが荒く、苦しそうなセレナに視線を向ける。その目にはおぞましいまでの憎悪、暗黒の色が出ていた。

「…セレナに伝えときなさい。次、会う時は…必ず殺すと」
フォニーはそれだけ言い残すと、闇に姿を晦ます。するとリガートはセレナのもとに走っていく。

「セレナ、大丈夫…じゃなさそうだな。早く連れ出してやんねぇと」
リガートはセレナを所謂御姫様抱っこで抱き上げる。ぽたりぽたりと血が滴り落ちていく。すると、リガートは何かに気付いたように頭上の白き龍を見上げる。

「そうだ……おーい!極光〜!」
すると、白き龍はバサッと翼を広げながら地上に降りてくる。

「…何か用か?リガートよ」
なんと喋ったのである。しかし、リガートはそんなことには少しも驚かず言った。

「お前の『起死回生』でこいつの傷を治せないか?」
すると、白き龍は暫く黙っていたかと思えば畳んでいた翼をバサッと広げるとセレナとリガートを包み込む。

「…良いのだな? 代償はお前の命の片割れだが」
「へっ、かんけーねーよ。俺のライフは所詮300だ、今更半分になったって大差はねーだろ」
「そうか…では」
白き龍の翼が一瞬オーロラのような光を放つと、セレナの傷口が光に包まれる。そして白き龍の翼が二人から離れると、そこには傷口が塞がり静かな寝息をたてているセレナがリガートの腕の中で寝ていた。

「これで我の出番は無いな。眠らせてもらおう」
「ああ、またな」
リガートが言い終わると、白き龍は光の粒子と共に消滅した。その粒子は決闘盤デュエルディスクに置かれている1枚のカードに吸いこまれていった。

「さてと、俺もそろそろ此所から出るとするかな〜」
リガートはもと来た空間の傷を通って、もとの大陸へと戻っていった。




















「う……此所は…?」
「よう、気がついたか」
ゆっくりとベッドから身体を起こすセレナ。部屋を見渡してみると、机の上に薄汚れて少し焦げていて傷だらけのボロボロローブが畳んでおいてある。どうやら宿屋のようだが…。

セレナは今までの記憶を整理してみる。カデンとか言う奴に仲間を倒せばレイエムの居場所を教えてもらう事を教えてもらって、情報を手に入れるためにリウメウリに着いて、フォニーと出会って、別空間に連れてこられて、決闘して傷を受けて意識を失って……

「あっ! フォニーは!? レイエムの居場所は!? 私の傷は…」
「大丈夫だって。フォニーは俺がぶっ飛ばしたし、レイエムの居場所も聞いといた。で、傷は俺が直してやった。勿論召喚術でな」
「そう…じゃあレイエムの居場所は!?」
「ええっと…確か“私達の生れ故郷”とか言っていたような……」
それを聞くと、急にセレナは黙り込む。すると、リガートが沈黙を切り裂く。

「それよりさお前……着替えろ
リガートはそう言うと、ワンセットのTシャツとミニスカートを投げてよこす。

「は?」
「いや、そんなボロボロで裂傷があって血まみれの服なんか…」
「此所で着替えろと言うのか?」
「そう」
変態か! 出ていけ!!」
「なっ、変態って…ぐはぁっ!?」
セレナの左ストレートがリガートの顔面にクリーンヒットする。リガートは2メートルほど吹っ飛んだ。歯が2、3本折れているんじゃないか?と思わせるほどの強力な左ストレートだったようで、リガートは床で伸びている。そしてセレナはリガートをむんずと掴むと扉を開け外に放り出した。伸びているリガートの耳にバタンッ!と言う強く扉を閉めた音が聞こえた。

「は、ははは…見事な左ストレートだった…ぜ」
リガートはまだ伸びていた







「で、もう出発するのか?」
痛そうに右頬を啜るリガート。どうやらやっと入れてもらえたようだ。セレナはベッドに座り、靴を履きながら言う。

「ええ、今は廃墟になった“私達の生れ故郷”レバレーク。此所から2日ぐらい歩けば着くでしょう」
「そうか…」
「行くわよ」
セレナは靴を履き終えると、ベッドから立ちあがる。そしてそばにあったローブを持つと、部屋を出ていく。リガートもそれに続く。とうとうレイエムとの決戦……そう思うとセレナの心は激しい闘争心に満たされた。しかし謎はあった。フォニーが何故自分の命を狙うのか、自分がレバレークを滅ぼしたとはどう言うことなのか。しかし今、セレナの心にあるのはレイエムのことだけであった。





〜To be continued〜

〜Postscript〜
短いですねゴメンナサイ。繋ぎなので…(汗 しかも次話はまだ決戦にならないんですよね(汗汗 しかもセレナは極光の使者の事知らないんですよね(汗汗汗 しかも極光の使者の横の“幻”って何よ(汗汗汗汗 展開早すぎだし(汗汗汗汗汗 でも大丈夫です。まだまだ終わりませんよ〜C・Dは。ちなみに起死回生は「逆転」と言う意味ではなく「死にかかっている人を生き返らせる」と言う意味ですので。では〜

極光の使者の効果に忘れていた効果を追加しときました(汗汗汗汗汗汗
ただ「このカードは「青眼の白龍」としても扱う」を入れただけですけど(汗あs(モウヤメロ
Date: 2004/08/12


第5話 〜極光〜
〜あらすじ〜
別空間に連れ去られたセレナは幼馴染のフォニーと戦うことに。結果デッキ破壊&直接攻撃の連打に苦しみ、ライフ、デッキともにじわじわと削られていく。最終的には直接攻撃時に受けた傷が深いため意識を失う。短剣を首に突き立てられる寸前、リガートがなんとか救出する。そして、セレナの命を賭けたLP2000VS1900のお互いに傷ついている状態で決闘が始まった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「私の先攻、ドロー!」
先攻はフォニー。先ほどと同じようにカードをドローする。

「伏せモンスター1体、伏せカードを2枚出し、ターンエンド」
先ほどのセレナの第1手目と同じく3枚の正体不明カードが出現する。

「なら、俺のターンだな。ドロー!」
力強くカードをドローする。

「『閃光の剣士 Lv3』を召喚!」
場に一人の少し小さい剣士が現れる。手に持つ剣は刃が光の筋になっているかのように輝いている。


閃光の剣士 Lv3
☆ 3 光 戦士 1300 1200 効果
このカードが自分フィールド上に存在する限り、自分フィールド上の光属性モンスターの攻撃力は200アップする。このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、このカードの攻撃力が守備モンスターの守備力を上回っている場合、その数値分相手LPにダメージを与える。自分スタンバイフェイズ時にこのカードを生け贄に捧げる事で自分の手札、デッキから「閃光の剣士 Lv6」を1体特殊召喚する。


閃光の剣士 Lv3 ATK1300⇒1500


「伏せモンスターに攻撃!」
閃光の剣士は頷くと、伏せモンスターに光の剣を突きたてる。伏せモンスターはUFOの形をした甲羅を持つ亀。しかし僅かの差で貫かれてしまう。そして甲羅の破片がフォニーを襲う。そしてUFO型の甲羅の中から小さな精霊のような小人が現れる。

「『UFOタートル』か!」
「フフッ、そう。ダメージは受けたけど遺言効果により「逆巻く炎の精霊」を召喚させてもらったわ」
逆巻く炎の精霊、先ほどセレナに超速直接攻撃コンボを喰らわした張本人。今回もそのコンボが出るのであろうか……


UFOタートル
☆ 4 炎 炎 1400 1200 効果
このカードが戦闘によって墓地へ送られた時、デッキから攻撃力1500以下の炎属性モンスター1体を自分のフィールド上に表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。その後デッキをシャッフルする。


フォニー LP1900⇒1600


(厄介な…)「伏せカードを2枚、ターンエンド」
正体不明の伏せカードが2枚現れたところで、ターンはフォニーへと移行する。

「私のターン、ドロー!
 『爆炎集合体 ガイヤ・ソウル』を召喚!」
場に球体型の爆炎が現れる。その真中には1つギョロリと目玉がある。


爆炎集合体 ガイヤ・ソウル
☆ 4 炎 炎 2000 0 効果
自分フィールド上の炎族モンスターを2体まで生け贄に捧げることができる。
この効果で生け贄にささ上げた場合、このモンスターの攻撃力は生け贄の数×1000ポイントアップする。このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、このカードの攻撃力が守備表示モンスターの守備力を超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。エンドフェイズ時にこのカードを破壊する。


「そして弱者の復讐を発動し、「逆巻く炎の精霊」を2回攻撃可能に!」
逆巻く炎の精霊の目に狂気が宿る。

「やばっ…」
「この方法はセレナの時も使ったわねぇ…同じ方法で死になさい!まずはガイヤソウルで閃光の剣士に攻撃!」
ガイヤソウルは閃光の剣士に近づいていく。が、突如時空の渦が現れる。

「そうはさせねぇ!「攻撃の無力化」!これで「ガイヤソウル」の攻撃は無効…」
リガートの声は途中で中断させられる。

「無駄よ!『盗賊の七つ道具』!」
時空の渦は盗賊の万能道具により閉じられようとする。しかし黙ってみているわけにも行かない。リガートのもう1枚の伏せカードが表になる。

「『トラップ・ジャマー』発動!「盗賊の七つ道具」無効化!」
時空の渦の真下に魔方陣が現れ時空の渦をサポートする。しかし、魔方陣が段々と薄れていく。

「残念ね、『神の宣告』発動!「トラップジャマー」無効化!」
そして魔方陣の援護が無くなった時空の渦は、万能道具により閉じられる。そしてガイヤソウルは閃光の剣士をゆっくりと取り込んだ。


盗賊の七つ道具
カウンター罠
1000ライフポイントを払う。罠カードの発動を無効にし、それを破壊する。

トラップ・ジャマー
カウンター罠
相手がバトルフェイズに罠カードを発動した時に発動する事ができる。罠カードの発動を無効にし、それを破壊する。

神の宣告
カウンター罠
ライフポイントを半分払う。魔法・罠の発動、モンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚のどれか1つを無効にし、それを破壊する。


フォニー LP1600⇒600⇒300
リガート LP2000⇒1500


「くそっ…」
「「炎の精霊」の追撃!」
炎の精霊は復讐心によって力が増しているのか2発の炎の弾を発射する。1発目は降りかかる花火程度だったが、2発目は野球の球と同じ位の大きさだった。それでもまだ弱いほうなのだが、LPが減っている現在は大ダメージだ。


逆巻く炎の精霊 ATK100⇒1100⇒2100

リガート LP1500⇒1400⇒300


「まずいな…ライフが並んじまった」
「伏せカードを1枚、ターンエンド。このままだとセレナが死んじゃうわよ」
フォニーは倒れているセレナをちらりと見ると、終了宣言をする。セレナのいる場所は血だらけになっている。そしてなんの前触れもなくガイヤソウルは爆発した。

「俺のターンだ。ドロー!」
ドローカードを見た瞬間、リガートの目の色が変わる。

(! 何か引き当てたみたいね)
(来たか…だがまだこのカードは出せない。もう少し粘らねぇと…)
「俺は伏せモンスターと伏せカードを1枚ずつだし、ターンエンドだ」
場にリガートを守るようにして2枚の伏せカードが出現する。

(はったりだったのか…?)「私のターン、ドロー!
「逆巻く炎の精霊」の直接攻撃!これで終わりよ!」
逆巻く炎の精霊はリガートに向かって業火球を発射する。それは先ほどの攻撃とはケタが違った。だが、その攻撃は伏せモンスターと発動した伏せカードから放たれた波動によって打ち消される。

「『スピリットバリア』。直接攻撃モンスターにはこれが一番だ」
「…成る程ね。伏せカードを1枚、ターンエンド」
特に大きな動きもなくターンを明渡す。


スピリットバリア
永続罠
自分フィールド上にモンスターが存在する限り、このカードのコントローラーへの戦闘ダメージは0になる。


(しかし何時除去魔法が来るか分からない。ここで引き当てないと…負ける!)
「俺のターン、ドロー!」
勢い良くカードを引く。しかし、それはリガートの待ち望んだカードではなかったが、可能性をもたらすカード。

(まだ分からないか…)「「強欲な壷」を発動!2枚ドロー!」
再び勢い良くカードを引く。しかし彼の待ち望んでいるカードはまだ来ない。しかし可能性が0なワケではない。

(これが最後だ)「『天使の施し』!3枚引く!」
デッキから3枚のカードを引く。


天使の施し
通常魔法
デッキからカードを3枚引き、手札から2枚捨てる。


「手札を2枚捨てるぜ」
ゆっくりと手札を2枚墓地に送る。そして、手札から1枚の魔法カードを発動させる。

「『大嵐』発動。お前の伏せカードと俺の「スピリットバリア」を破壊するぜ」
場に嵐が起こる。しかし、場に現れたアヌビスによりその嵐は吸収される。

「『アヌビスの裁き』!これで伏せカードは守られる」
大嵐は虚しくどこかへと吹き飛ばされてしまった


大嵐
通常魔法
フィールド上の魔法・罠カードを全て破壊する。

アヌビスの裁き
カウンター罠
手札を1枚捨てる。相手がコントロールする「フィールド上の魔法・罠カードを破壊する」効果を持つ魔法カードの発動と効果を無効にし破壊する。その後、相手フィールド上の表側表示モンスター1体を破壊し、そのモンスターの攻撃力分のダメージを相手プレイヤーに与える事ができる。


「ならば『強奪』発動!「逆巻く炎の精霊」はもらった!」
「そうはさせない!『マジック・ジャマー』で「強奪」無効化!」
強奪の下に描かれた魔方陣により強奪は無効化された。


強奪
装備魔法
このカードを装備した相手モンスターのコントロールを得る。相手のスタンバイフェイズ毎に、相手は1000ライフポイントを回復する。

マジック・ジャマー
カウンター罠
手札を1枚捨てる。魔法カードの発動を無効にし、それを破壊する。


「まだ手がある?」
「あるさ。『天よりの宝札』!」
「! ここに来て最上級ドロー魔法!?」
お互いの手札が潤されていく。


天よりの宝札
通常魔法
お互いの手札が6枚になるようにドローする


「そして『駆出し隊長』を召喚!特殊能力により『異次元の女戦士』を召喚!」
まだ経験のない未熟な隊長が一人の女戦士を連れ現れる。はっきり言って、女戦士のほうが強そうだ。


駆出し隊長
☆ 3 光 戦士 1000 500 効果
このカードの召喚に成功した時、自分の手札から☆4以下の戦士族モンスターを1体特殊召喚することができる。

異次元の女戦士
☆ 4 光 戦士 1500 1600 効果
このカードが相手モンスターと戦闘を行った時、相手モンスターとこのカードをゲームから除外する事ができる。


「モンスターを何体並べようが無駄よ。直接攻撃のできるこのカードには敵わない」
確かにそうだ。しかし、リガートは不敵な笑みを浮かべている。

「フッ、この状態ではな。だが、極光が出てくる…となると?」
フォニーの顔色が変わる。

「なっ、まさか貴方…」
「そう、そのまさかさ。場の「駆出し隊長」、「異次元の女戦士」、伏せ状態の「ミラージュ・ドラゴン」の3体の光属性を生け贄に捧げ、『青眼の白龍 〜極光の使者〜』を召喚!!」
場の1体の竜と2人の戦士が天へと浄化される。そして、凄まじい光と共に上空から1体の白龍が降りてくる。一対の青い眼、美しい白き身体。そしてその身に纏うオーロラ。リガートの場に舞い降りた時、その龍は咆哮する。

「さぁ、終わらせるか!「極光の使者」の攻撃!滅びの爆裂極光弾!!」
極光の使者から放たれるオーロラのような光を放つ一撃。それは逆巻く炎の精霊を飲みこむのは十分だった。


青眼の白龍 〜極光の使者〜
☆8 光 ドラゴン 3000 2500 効果:幻
このカードは通常召喚できない。自分フィールド上の光属性モンスターを3体生け贄に捧げることで特殊召喚する。このカードは「青眼の白龍」としても扱い、魔法カードの効果を受けない。
???
???


フォニー LP300⇒0





〜To be continued〜

〜Postscript〜
あう、なんて微妙な。3ターンで終わったよ。やっぱLPが少ないと展開も急になるんでしょうかねぇ…。短いし。で、極光の使者かなり気に入っていたりする。喋らせましょうか?さて、次回はNO PLANですねぇ(ぇ 6話で何やらやるとしてー、7話から敵に突っ込むんですか!?大丈夫、30話まで続けますから(ぁぇ? では〜

ちなみにリガートは光デッキですよ〜
Date: 2004/08/11


第4話 〜デッキ破壊〜
〜あらすじ〜
山賊退治に向かったセレナとリガートを待っていたのは謎の少年・カデンだった。そこで仲間に勝てば宿敵・レイエムの居場所を教えてもらえると言う事で暗殺者の町・ペウメウリに行く。そこで出会った今まで死んでいたと思っていたセレナの幼馴染・フォニーと出会うが、彼女がカデンが言っていた仲間。そしてセレナは異次元のような空間に飛ばされフォニーと決闘することに。リガートは必死に捜索している。果たしてどうなるか……。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「私の先攻、ドロー」
先攻はセレナ。ゆっくりとカードを引く。

「伏せモンスターを1体、伏せカードを2枚。ターンエンド」
場に正体不明カードが3枚。基本戦術である。

「私のターン、ドロー!」
力強くカードを引く。

「永続魔法、『蝕み』を発動する」
「『蝕み』!?」
「そう、貴方に地獄を見せてあげるわ。セレナ」
フォニーが言い終わると、セレナのデッキに何かが入りこんだ。


蝕み
永続魔法
自分が相手に戦闘ダメージを与えるたびに相手はデッキに一番上の3枚を墓地に送る。


「デッキ破壊カードね」
「そして『逆巻く炎の精霊』を召喚」
場に小さな杖を持った小さな妖精が現れた。


逆巻く炎の精霊
☆ 3 炎 炎 100 200 効果
このカードは相手プレイヤーに直接攻撃する事ができる。
直接攻撃に成功する度にこのカードの攻撃力は1000ポイントアップする。


「そして『速攻突撃』と『弱者の逆襲』を発動!」
逆巻く炎の精霊が突撃しようと身を引いている。


速攻突撃
通常魔法
発動ターンのエンドフェイズ時まで攻撃力1000以下のモンスターが攻撃するとき魔法、罠カードを使用することはできない。

弱者の逆襲
通常魔法
発動時の自分フィールド上の攻撃力500以下のモンスターは全て、このターン2回攻撃ができる。


「くっ、確実に2連続攻撃を通すコンボ…」
「フフッ、さぁ逆巻く炎の精霊よ!攻撃!」
逆巻く炎の精霊は凄まじいスピードでセレナの目の前に飛んでくると、セレナに小さい火の粉をぶつける。火の粉はローブで追い払うことはできたがライフは削られる。


セレナ LP4000⇒3900

逆巻く炎の精霊 ATK100⇒1100


「2回目!」
逆巻く炎の精霊は復讐心に燃え、先程より少し大きい火の粉をぶつける。今回ばかりは追い払うことはできないため、避ける。しかしルールに従いライフは削られる。


セレナ LP3900⇒2800


逆巻く炎の精霊 ATK1100⇒2100


「まだよ!デッキからカードを6枚捨てなさい!」
「くっ、ライフを減らされた上にデッキも減らされるとは…」
セレナは渋々デッキの一番上から6枚の墓地に送る。


デッキ枚数 34⇒28


「伏せカードを1枚、ターンエンド」
正体不明カードを場に残し、ターンを明渡すフォニー。

「私のターン、ドロー!」
カードを引いたところでセレナは思った。今が攻め時だと。

「伏せモンスターを生け贄に捧げ、『邪神・ヘルヴァー』を召喚!」
場の正体不明カードが消え、創世神の紫ver.みたいなモンスターが現れる。


邪神・ヘルヴァー
☆ 6 闇 悪魔 1500 1500
お互いのフィールドのモンスター1体につき攻撃力200ポイントアップする。
???


邪神・ヘルヴァー ATK1500⇒1900


「攻撃力1900では逆巻く炎の精霊には勝てない!」
「どうかな?ヘルヴァーで炎の精霊に攻撃!」
ヘルヴァーは拳を振り上げると、炎の精霊に振り下ろす。しかし炎の精霊はそれをひょいと避けると、頭上から大きな炎の塊を喰らわした。しかし煙が晴れたとき、ヘルヴァーは生きていた。いや、再生した。

「何っ!?」
「フフッ、ヘルヴァーは破壊されたときに自分フィールド上のカードを犠牲にすることで攻撃力を300上げ特殊召喚することができる!」
「くっ、自分LPを犠牲にして…」
「知ったこっちゃないわね。ヘルヴァー!攻撃よ!」
ヘルヴァーの拳が再び炎の精霊を襲う。しかし、時空の渦が現れ攻撃を受けとめた。

「残念ね。『攻撃の無力化』」
「…伏せカードを1枚、ターンエンド」
場に正体不明のカードが現れる。2ターン目から激戦必死である。


邪神・ヘルヴァー
☆ 6 闇 悪魔 1500 1500
お互いのフィールドのモンスター1体につき攻撃力200ポイントアップする。
このカードが破壊されるとき、自分の場のカードを1枚破壊することで攻撃力を300ポイント上げ自分フィールド上に特殊召喚する。

攻撃の無力化
通常罠
相手モンスターが攻撃した時、その攻撃を無効にし、バトルフェイズを終了する。


邪神・ヘルヴァー ATK1900⇒2200


「私のターン、ドロー!」
フォニーの顔に笑みが浮ぶ。

「『強欲な壷』を発動し、『小細工の盗賊技師』を召喚!」
場に盗賊の姿をした男が召喚される。その目にはデッキが移っている。


強欲な壷
通常魔法
デッキからカードを2枚ドローする。

小細工の盗賊技師
☆ 3 闇 戦士 400 550
このカードは相手プレイヤーに直接攻撃することができる。
このカードが相手に戦闘ダメージを与えた場合、相手のデッキの上から3枚を墓地に送る。


邪神・ヘルヴァー ATK2200⇒2400


「また直接攻撃モンスター…」
「まずは逆巻く炎の精霊で直接攻撃!」
逆巻く炎の精霊の放った炎の塊がセレナに迫る。しかし、セレナもそう何度も喰らって入られない。

「させない!『魔法の筒』!」
「なっ!?」
炎の塊は可笑しな模様が描かれた筒に吸収され、フォニーに向かって撃ち出された。フォニーはとっさの動作で避ける。


フォニー LP4000⇒1900


「ライフ差逆転よ」
「かもね。盗賊技師で直接攻撃!」
セレナは伏せカードを発動させない。と言う事はヘルヴァーのエサ用なのか…。
盗賊技師はセレナに浅い一撃を加えた後、デッキの上から3枚のカードを墓地に叩き落す。そして蝕みの効果で3枚墓地に送られる。


セレナ LP2800⇒2400

デッキ枚数 27⇒21


「伏せカードを2枚、ターンエンド」
正体不明カードが2枚現れる。

「私のターン、ドロー!
 闇魔界の戦士 ダークソードを召喚し、2体で攻撃!」
場に黒く銀色に光る鎧を纏った戦士が現れる。そしてヘルヴァーと共にフォニーのモンスターに向かっていく。しかし、ダークソードは何故か鎧が爆発し破壊される。

「…!『炸裂装甲』」
「そう、これにより盗賊技師は生き残る」
炎の精霊はヘルヴァーの拳に潰されていたが、盗賊技師はピンピンしていた。


炸裂装甲
通常罠
相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。その攻撃モンスター1体を破壊する。


「ターンエンド」
今回は伏せカードを伏せないでターンを終了するセレナ。

「私のターン、ドロー!
 『レベル制限B地区』発動!」
「B地区…くっ」
「これで邪神は攻撃できない」
フォニーが言うと、ヘルヴァーは守備体制を取ったまま動かなくなった。


レベル制限B地区
永続魔法
フィールド上で表側表示で存在するレベル4以上のモンスターは全て守備表示になる。


「まずい…このままだと一方的に殴られ続ける…」
「このまま殴り殺してあげる。盗賊技師の攻撃!」
盗賊技師は今度はセレナに蹴りを喰らわしてデッキから蝕みと合わせて6枚のカードを墓地に叩き落した。セレナはたじろぎ1歩後ろに下がる。


セレナ LP2400⇒2000

デッキ枚数 20⇒14


「ぐ…っ」
「このまま甚振り殺してやる…ターンエンド」
吐血するセレナを眺めながら、悪魔の如き笑みを浮かべるフォニー。

「(くっ…)私のターン…ドロー」
だいぶ弱っているのか、声に元気が無い。

「伏せモンスター、伏せカードを1枚ずつ、ターンエンド」
デッキの半分以上が墓地に眠り、既に対抗策は無くなってきている。それをフォニーは狙っているのだ。自分のカードが破壊されるカードを墓地に送ることと、デッキとライフ、両方が一気に失われる瞬間を。

「私のターン、ドロー!
 『クリムゾン・ダガー』を盗賊技師に装備!」
盗賊技師が紅い刃のダガーを装備する。血がこびり付いているのかと思うほど真っ赤だ。


クリムゾン・ダガー
装備魔法
「盗賊」と名の付くモンスターにのみ装備可能。
攻撃力を600ポイントアップする。装備モンスターが相手LPにダメージを与えたとき、フィールド上のカードを1枚破壊することができる。


盗賊技師 ATK400⇒1000


「そして、盗賊技師で直接攻撃!」
セレナは抵抗もせずダガーで切り裂かれる。夥しい流血。しかしセレナはふらつきながらも立っている。

「そしてダガーと盗賊技師の効果を発動!」
フォニーが命令をすると、盗賊技師はデッキのカードを墓地に叩き落し、その後ダガーを使いセレナの伏せカードを破壊した。


セレナ LP2000⇒1000

デッキ枚数 13⇒7


「ターンエンド。さぁ、そろそろ死ぬときかな?」
確かにこのままだとLPは0になり、更に蝕みと盗賊技師の効果でデッキ枚数も0。しかも出血多量。ライフが無くなるか、デッキが無くなるか、その前に出血多量で倒れるか…、絶体絶命である。

「わ…私の……ターン……」
セレナの目の前が歪んでくる。血が足りない…虚ろになってくる…でも…それでも……勝たないと!

「ド…ロー……」
ゆっくりとカードを引くセレナ。カードを完全に引き終えたとき――その場にゆっくりと崩れ落ちた。どうやら、出血多量のほうが早かったようだ。

「気を失うとは。どうやら、傷が深かったようね。まぁいいわ。今、殺してあげるから」
フォニーはそう言いながら短剣を抜く。そして、セレナの首へと近づける。

「死ね」
フォニーの短剣がセレナの首につきたてられる―――寸前、金属と金属がぶつかる音と共に短剣が長剣の先で受け止められている。フォニーは1歩退く。

「よっ!参ったぜ、何処にいるかと探していれば別空間を作っていたなんてな。おかげで、上級魔法を使うことになっちまった」
長剣の持ち主は紛れも無いリガート。その手に持つカードは『次元融合』。


次元融合
通常魔法
2000ライフポイントを払う。お互いに除外されたモンスターをそれぞれのフィールド上に可能な限り特殊召喚 する。


「セレナの連れがここまで来るとは予想外だったわ…どうやら、セレナを殺す前に貴方を殺すことになりそうね」
「やってみろよ」
リガートは次元融合をデッキに戻すと、しゃがんでセレナを抱える。血が流れ出ているが、なんとか生きている。しかし、かなり辛そうだ。リガートはセレナを降ろすと、決闘盤デュエルディスクを構える。

「今すぐにでもセレナをお持ち帰りしたいが…そうも行かないようで」
「そう、私と戦って勝つ。まぁ貴方に興味は無いから見逃してあげるけど、セレナは置いていってもらうわよ」
「いいぜ。但し俺が勝ったらレイエムとか言う奴の居場所を吐いて、俺達はおさらばさせてもらう」
「フフッ、できれば…ね」

決闘!!

リガート LP2000
フォニー LP1900





〜To be continued〜

〜Postscript〜
リガートの初決闘の為に犠牲になってもらいましたセレナさん。
まぁ予想以上にフォニーを強くしてしまったと言うのもありますが…最終決戦のときはもっと強くなっているんだろうなぁ。(遠目 それにしても、決闘だとこんなにポンポン書けるんですかねぇ。不思議〜。
で、次回はリガート初決闘!LPは「魔法の筒」使って無理して互角にしました。どのくらい続けましょうかねぇ。

では〜
Date: 2004/08/10


第3話 〜昔の親友〜
〜あらすじ〜
昼食中に少女の悲鳴を聞いた暗殺者・セレナは山へと向かう。そこで性格の軽い少年・リガートを仲間に加え…と言うか無理矢理加えさせられて報酬0で山賊退治をやるハメに。
そして、今根城へと乗りこむ……
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「お、発見♪ 予想以上に早く見つかったな」
「…」

山賊が根城にしていると思われる洞窟は、先ほどいた場所から300メートルほど行った所にあった。ポッカリと開いた洞窟が二人を飲み込みそうだ。それにしても、無防備な根城だな……。
「よし!前進だセレナ!」
「指図するなっ!」

なにはともあれ2人は洞窟の中に入っていく。セレナの右手には既に3枚のカードが握られている。どう見ても戦闘用カード。その後前方から叫び声やら怒鳴り声やら聞こえたが、全く関係無かった。










「おい!なんだこの騒ぎは!」
一人の大男が怒鳴る。恐らく頭と言ったところだろう。子分と思える小柄な男が怯えながら答える

「は、はいっ!ええっと…どうやら侵入者が現れたようで、そいつらがあまりにも強くて私達ではとても」
「そんな言い訳はいい、何がなんでもその侵入者を捕まえろ!」
「…少々やかましいようですね」

男の怒鳴り声が止まる。そして何処からとも無く14〜15くらいの少年が現れる。黒々とした髪が前に垂れ下がっているぱっと見、普通の少年だが……。
「どうやら、彼の有名なセレナ=ファウルスに狙われたようだ」
「セ、セレナ=ファウルスだと!?くっ」
「そう、所詮貴方達には勝てない相手。そこで僕が良い提案をしてあげましょう」
「な…なんだ?」

すると、少年は悪魔のごとき笑みを浮かべ、言った。
「貴方方を…殺すんですよ」

次の瞬間、2人の山賊の体は引き裂かれていた。影に隠れて遺体が見えないことが幸いか…。そして、少年は邪悪な笑みを浮かべながら言った。
「役割は果たしたようですね…此所にセレナ=ファウルスを呼ぶ…と言う。」










「手応えなさ過ぎだなぁ」
「族なんてこんな物よ」
「ってもうボスのところか?」

どうやら戦闘を繰り返すごとに最深部まで来たらしい。周りには山賊の死体が転がっている。さっさと終わらせたいセレナは早歩きで歩を進める。すると、闇の中からリガートとは違う少年の声が聞こえてきた。
「こんにちは」

セレナは少し尻込みする。そして闇から一人の少年が現れる。少年は言葉を続ける。
「君が、セレナ=ファウルスだね」
「だ、だから?」
「君に伝言がある」

少年はセレナに背を向けると、一言。
「レイエムからね」

次の瞬間、セレナの脳裏に浮ぶ一人の少年。腹が煮え返りそうになるほどの怒りが体を支配する感覚。右手が強く握り締められ、怒りに震えている。目にも、激しい怒りの色が見られる。
「レイエム…からだと」

少年は期待通りと言った感じに目を輝かせると、言った。
「そう、その内容はただ1つ。“待っている”だってさ」
「待っている…だと?そんなことより今奴は何処にいる!!」

少年はセレナを嘲笑うかのように見ている。
「僕からは教えられない。だけど、教えても良いと言われている仲間がいる。そして、決闘に勝てれば教えてくれるようだよ?」
「上等よ」

少年はそれを聞くと、現れた時のように闇に姿を晦まそうとする。
「待て!」

セレナが制止させる。
「名を言え!」

少年は背を向けたまま一言。
「…カデン。カデン=アスタルト」

それを最後に、カデンと名乗った少年は闇へ消えた。










そして2人は洞窟から出ると、セレナは急ぎ足で山を降りる。後ろから鬱陶しくもリガートが追いかけて来る。
「お、おいセレナ!さっきの話全部聞いてたけど、行く当てあるのか?」
「無いわよっ!それでも…それでも絶対見つける」

もうセレナは怒りに身を任しているといった感じだった。そこでリガートが何か言い案が浮んだようだ。
「じゃあ、ペウメウリに行くってのはどうだ?」
「ペウメウリ?あそこは暗殺者達の溜まり場…」
「暗殺者にとっては情報を集めるのに便利な場所だろ?」
「そうね。丁度ペウメウリは後少しのところにあったと思うから」
「よし!直行だ!行くぞセレナ!」
「だから指図するなっ!」




















「おーっ、此所がペウメウリか〜」

1時間かからずペウメウリに到着した2人。見た目は普通の町と何ら変わらない様だが…。
ちなみに暗殺者の資格を取るのも此所でできる。
「さて、酒場にでも行きましょうか」

そう言い、セレナは歩き出す。酒場は情報が集まりやすい。RPGでの基本である。



そして酒場の前につくと入り口の扉を押して中へ入ろうとする。すると、中から少し酒臭い匂いがする。しかし退く訳にも行かないので意を決して中に入る。酒場にはそんなに人はいなく、まともな情報を得れそうに無かった。しょうがないから店内を見まわしていると、1つの影が歩み寄ってくるのが分かった。そして話しかけてきた。

「久しぶりね。セレナ」

セレナは目を丸くする。何故ならそれは、死んだと思っていた人物だったからだ。
「フォニー!?生きてたの!?」
「当たり前よ」

フォニーと言う名の少女は、セレナと同じ位の身長、服装、肩までの黒い髪をしている。
「死んだかと思っていた…」
「私も奇跡的だったけどね」

リガートにはなんのことだかさっぱりだった。それを察知したのかセレナはリガートに話しかける。
「そう言えばリガートは知らなかったわね。此所にいるのはフォニー=エスベル。私の幼馴染よ」
「初めまして」
「あ、ああ。俺はリガート=リムルダ―ル。此方こそよろしく」

リガートの自己紹介が終わると、フォニーの顔に一瞬影が差す。
「そう、よろしく。そしてさようなら

『!!?』

動いたときは時既に遅し。フォニーはセレナの腕を掴むと、何かの魔法カードを発動させその場から消えうせた。リガートは一瞬呆然だったがすぐに我に帰り酒場を飛び出す。
「くそっ!『ワーム・ホール』とはやられたぜ!どこに行った、セレナぁ!」







その頃セレナは何やら良くわからない場所に連れてこられていた。と言うか異次元のような感じだ。ただ円形のフィールドがあり、周りは紫色の空間。光はあるようで明るい。
「くっ、フォニー貴方…」
「今ごろ気付いた?愚かねセレナ」

フォニーの目は先ほどの穏やかな感じではなく、殺意に満ちている。
「セレナ…貴方を殺すわ。覚悟しなさい」
「まさか貴方が、カデンの言っていた仲間だったなんて…」
「どう?驚いた?私は私達の故郷、レバレーグを滅ぼした貴方とレイエムを探していたのよ」
「私がレバレーグを滅ぼした?冗談よしてよ!」
「冗談よせって?それはこっちの台詞よ!」
「…どう言うこと?」
「自分の胸に聞いてみなさい!とにかく私は貴方を殺すわ、構えなさい!」

フォニーの腕に装着されている黒い決闘盤デュエルディスクが音を立てて変形する。
「…私が勝ったら、レイエムの居場所を教えてくれるんでしょうね」
「勝ったら…ね。まぁレイエムも貴方を殺した後に殺すけど」

セレナは左腕をローブから出す。そこには既に変形した決闘盤デュエルディスクがあった。
「フォニー…私が目を覚まさせてあげる」
「面白い、やってみなさい!」

決闘!!

セレナ LP4000
フォニー LP4000





〜To be continued〜

〜Postscript〜
セレナのLPが回復していますが、8時間以上寝ればLPは傷に関係無く満タンになります。
予想外の展開だよorz しかもいつもより短いorz
本当は山賊に決闘やらせる予定だったんだけど少々無理があるので変更。
あううううリガートの初決闘はいつになることやらorz

キャラプロフィール2連発!

名前:カデン=アスタルト
歳:15
血液型:B
性格:結構マイペースな所アリ。穏やかな顔の奥にはどのような闇が隠れているのか…
デッキ:???
備考:どうやらレイエムの仲間らしい。詳細不明。

名前:フォニー=エスベル
歳:17
血液型:A
性格:セレナと同じくプライドが高い。普段は温厚のようだが、セレナを前にすると…
デッキ:???
備考:セレナの幼馴染。セレナを殺すために今まで探していたようだが…。
  “町を滅ぼした”とセレナを罵る。現在レイエムにしたがっているようだが詳細不明。

名前の元ネタシリーズ 

● シンフォニー=フォニー
● カデン=カデンツァ
● レイエム=レクイエム

名前の元ネタも切れてきたかなァ?
なんとか粘らないと……。では〜
Date: 2004/08/10


第2話 〜少年〜
始めに前回紹介していなかったこの世界のルールを


〜決闘でのルール〜
LPは4000。後はエキスパートルール。
直接攻撃、貫通攻撃、直接火力は全てプレイヤーを傷つける。
モンスターの封印はできない。
ヘタをすればLP0になる前に大怪我、死亡の危険の可能性がある。
LPは決闘が終わった後もそのままである。但し、この世界にはLP、傷を一瞬で回復する道具があるらしいが……。

〜戦闘のルール〜
取り敢えず卑怯も糞も無し。モンスターも人間も関係無く、勝てば良いのである。
モンスターの封印は他者の物で無ければ封印可能。しかし、この世界にはそれをも可能にする道具があるらしいが……。
この場合も決闘と同じく直接、超過、貫通、火力その他諸々はLPを減らす原因となり0になった場合は決闘不能。自分の体にも物凄い負担がかかる。モンスター以外から傷を負わされた場合は減らない。勿論怪我は負う。


では本編を〜♪















「やっと着いた…此所がプロフィット……」

セレナは重たい足を引き摺りながらその町、プロフィットに辿りつく。当たりは既に日没しており、店は殆ど開店していない。そこでセレナはまだ開いている宿屋を探し出すと、フロントで受付をする。

なんとか宿を取ると、与えられた部屋に転がり込む。そしてそのままベッドにドタッと倒れる。そしてセレナは邪魔がってローブと靴を乱暴に投げ捨てる。その時に勢いで左肩に掛けてあったナップザックが床に落ちる。すると中に入っている大量のカードやら金貨やらがごそりと出てくる。それは全て彼女の戦利品。今日だけでも暗殺者2人に盗賊数名と暗黒の狂犬10体等と戦って此所まで辿りついたのだ。おかげで左肩にかすり傷を負い。LPが3700になっている。

そして床に転がった物など気にせず壁のほうに身を捩ると、よっぽど疲れていたのかそのまま眠りこけてしまった。




















少女は瓦礫の山の上に膝を折りただ呆然としていた。

破壊されている町の家々、全て。 有無を言わせず聞こえてくるすすり泣く声。

美しい木々が生い茂っていた場所は焼け野原。

辺りには少数の死体が転がっている。 中には生存者もいるかもしれないが……。

とにかく、目に移る全てが否定したくなるような光景。

そしてその町だった場所の中央にいる一人の男…と言うより少年。

その少年の頭上に存在する、奇妙な生物。

人型だがその腕は4本の鞭のようになっており、2本ある脚の先は駒の軸の様になっている。

勿論その輪郭、顔も人間の物じゃない。

そしてその合計8本の腕は、今も蠢き瓦礫の山を破壊している。

その少年と生物は対話しているように見えるが、距離があるので聞こえない。

すると少年は少女を見つけたようで、少女に向かって歩み寄ってくる。

やがて少年は少女の元に辿りつくと少女の顎を掴む。

そしてその漆黒の瞳を輝かせ、小声で言った。

「セレナ、4年後を楽しみにしているよ―――」

少女の意識はそこで途絶えた―――――





















「…ぁっ…はぁっ」

セレナは悪夢から逃れるように喘ぎながら飛び起きる。その顔には疲れが残っており、既に全身は嫌な汗でびっしょり。左手は震えており、右手は布団を握り締めている。4年前に起きた忌まわしい出来事の一部。それだけでも充分に彼女を恐怖に陥れることはできた。

やがてセレナは落ち着くと、靴をはき床に散らばった戦利品をかき集める。そして戦利品をナップザックに積めこむと、ローブを拾い上げ泊まっていた部屋を後にする。






1歩外に出ると、昨日の夜の静まりきった空気は何処へやらで盛んに交易、売買をしている。流石はプロフィット、売買の盛んな町である。此所に来れば大陸の殆どの品はそろっているし、稀に他大陸の商人がいることもある。但し、首都からかなり離れているため来にくいのは確かだが……。セレナも何回か来たことがある。今回も溜まりに溜まった戦利品の売却、役に立つ物の購入のため訪れている。最初の頃は依頼を受けていたのだが、少し名を知られると名声を手に入れるためにやってくる強欲な暗殺者や、そこらを旅していれば何もせずともやってくる盗賊を倒していけば自然と金は入ってくる。そこで依頼を全て断り、ある男を捜して旅をしている。そう、あの男を……。

路上の店を一通り見終わると、1番品揃えが良いが個々の値段が高い店で暗殺者、盗賊が持っていたカードを使えるのだけ残して全て出す。RPGでは決まってこう言う店は買値も高いのである。差し出したカード、その数ざっと見700枚。商人は少し驚いた様子だったが、すぐさま中身を確認すると、小さな袋を80個ほどと銀貨10枚ほどを差し出した。ちなみに1袋に大体金貨100枚入っている。今の世は盗賊や商人でなければ700枚ものカードを持っている者は少ないのである。

「え〜と、712枚を806ベル8セルでいいかな?」
「充分よ、ありがとう。早速だけど、これを使ってこれとこれを……」
盗賊達のカードを代償に手元にある金貨を使い早速買い物をする。ちなみに1ベル=100円、1セル=10円と言ったところか。



「さて、そろそろ出発するかな」
10分ぐらいで店を回りきり、色々と旅に必要な物を買ったセレナは全てナップザックに押し込むと町を後にする。彼女は結構衝動買いはしない方なのである。









やがて太陽が頭の真上に来た時、正午にセレナは昼食を取っていた。
すると、又トラブルの元になるような声が聞こえてきた。女の悲鳴である。
サンドイッチを頬張ったばかりでやれやれと思ったが、見過ごすわけにも行かないのでまだ少し残っている容器をナップザックに放り込み、持ち手を引っ掴むと悲鳴が聞こえた山のほうへ走っていった。どうせのこと低級モンスターか雑魚盗賊だろうと大体予想はついていた。





「何処にいるのかな…さっき悲鳴が聞こえてから全然声が……」
「そっちに行ったぞ!捕まえろ!」
「…聞こえた」
男の声。これで山賊だと言う事が判明した。そこで声がしたほうへ行ってみる。

案の定セレナが行きついた場所には男が3人、木の幹にしがみついて怯えているセレナより少し年下の少女が1人。茂みに隠れて見ていて、なんでこんな所に……と思ったが、取り敢えず助ければ分かるだろうと考えた。そこで、ゆっくりと茂みから出ると山賊達の前に出ようとする。

しかし、次の瞬間セレナから見て左手の方向から一人の少年が現れる。歳はセレナと同じ位だろうか。右手に長剣が握られている。山賊の視線は一気に少年へと向く。

「な、なんだてめえ!」
「答える必要はな〜い!」
少年はそう叫ぶと、山賊に向かい斬りかかる!勿論呆気に取られている山賊の一人は流血し、その場に倒れる。

「野郎!よくも…」
山賊が言い終わる頃には長剣に斬られ、流血し倒れる2人の山賊の姿が見えた。
どうやら剣の腕は確かなようだ。少年はふう、と一息つくと、セレナを見つける。
すると、行き成り斬りかかって来た!

「まだいたか山賊!お前等のような悪党はこの俺様が倒してくれる!」
「ちょっと待て!私は山賊では…」
「問答無用!!」

セレナの言葉に耳を貸そうともせずそのまま斬りかかってくる。しょうがなくセレナは短剣を構え、受けとめた。ガギィィン!と凄まじい音がして、押し合いとなった。
「大人しく正義のお縄につけぇ!」
「だから人の話を…」

やはり少年はセレナの言葉に耳を貸そうとしない。しょうがないからセレナは強行手段に出た。セレナは右手で決闘盤デュエルディスクに装着しているデッキから1枚カードを抜く。幸運にも、引き当てたカードはあのカードだった。
「しょうがない…出でよ!真紅眼の黒竜!!」

セレナの呼びかけに答えるようにカードから実体化し、セレナの背後に立った真紅の目を持つ黒竜。少年は驚き2歩ほど下がる。
「なっ、上級モンスターを召喚できるってことは……お前ストラテジストか!?」
「だから山賊じゃないって言ってるって……」

そして少年は長剣を鞘に戻す。
「悪い悪い、俺の名はリガート=リムルダール。君は?」
「…セレナ」
「セレナって言うと、あの?」
「そう、暗殺者のセレナ=ファウルス」

セレナはこれでどこかへ行ってくれると思った。しかし、現実はそう甘くは無かった。
「そうかー、じゃあよろしくな」
「え?」
「だから、御詫びに旅に付き合ってやるって…」
「断る!」
「まぁそう悲観なさんなって」
「そうじゃなくて!」
「あ、あの〜…」

2人が言い合っていると、横から少女が口を挟む。
「お二人とも凄い実力の持つ主のようなので…1つお願いしても良いですか?」
「…何を?」
「えっと、この山のもっと上に行った所に洞窟があるんです。そこが山賊の根城になっているみたいなんです」

セレナはもう少女が何を言いたいのか分かっていたが、流れ上一応言ってみる。
「で?何をしてほしいの?」
「その…山賊を退治してくれたらな〜と……」
「なんだ、そんなことか!」

リガートが言う。
「そんな事言われなくてもやるよ。な、セレナ?」

その発言に驚くセレナ。
「何故私まで!?」
「まぁいいじゃないか。人助けだ」
「断る!」
「じゃあセレナは自分が困っているときに助けてもらってないのか?」
「そ…それは……」

少女の顔が明るくなる。
「引きうけてくれるのですね!」
「いや、それは……」
「ありがとうございます!私の村はいつも山賊に怯えて……お礼は必ず」
「別に礼なんかいらねぇよ」
「しかし…」
「そんなもん山賊からもらうから」
「そうですか。ではお気をつけて」

そう言うと、少女はふもとまで走っていった。やがて少女の姿が見えなくなると、進行方向を上に定める。
「よし!行くぞセレナ!」
「…はぁ、疲れる」

厄介な荷物を背負い込んだしょいこんだ。憂鬱な気分になりながらも、セレナは洞窟を目指した。





〜To be continued〜

〜Postscript〜
ああヤバイ。お気楽キャラ登場だよ。
しかも初期に思い描いていた2話じゃなくなっちまったよorz
そろそろシリアスにしていかないと……あううううう

キャラプロフィールと行きますか

名前:リガート=リムルダール
歳:18
血液型:AB
性格:お気楽お調子野郎。よく早とちる。いざとなれば頼りになるのだが……
デッキ:???
備考:剣術は一流。どうやら旅をしているらしい。
   理由は修行だそうで。師匠がいるらしい。

名前の元ネタ オブリガート=リガート

曲ばっかかよ。こうなったらキャラの名前は重要キャラは曲で固めよう。うん。
では。
Date: 2004/08/09


第1話 〜暗殺者〜
今回舞台となる大陸の名はデルトヒーラ。モンスターと人が両立を果たす地。

しかし約100年前この大陸に降って来た1つの隕石により状況は一変、一部のモンスターが狂暴化、見たことも無いモンスターが出現する事態に陥った。

武器を使っても戦って傷を負わす、殺す事が可能なことは確かだが、特殊な力を持つモンスターにはやはり今一歩及ばない。

そこで大陸の人間達は現代に存在する僅かな「ストラテジスト」と呼ばれている者を集め、一部のモンスターを皆が持っているカードゲームのカードに封印した。

そして自分のみを守る為、大陸の人間達はモンスターをカードに封印する技術、「シアー」と呼ばれるものを修得するため皆ストラテジストの下に集まる。

やがて元から存在したストラテジスト達は死んだが、技術を覚えた大陸の人間達がそれを広める。

低レベルしか召喚できない者、高レベルを召喚できる者と色々と差は出たが取り敢えずシアーは広まった。

無論カードゲームも進化し、ストラテジストが持つモンスターを召喚、魔法を使用するために必要な決闘盤デュエルディスクもストラテジストから創製法を教わった者が存在した為、人々に普及した。
それでも治安は悪いのだが……。

しかし誰も、落ちた隕石が消え去ったなど気にもしなかった。















――その日は雨が降り始めていた。
雨というより豪雨。こう言う日は決まって盗賊、野生モンスターの恰好の狙い日なのだがそれでも不毛の大地を歩む人影が1つ―――

「…降り出しちゃったわね。早く町に行かないと」
その影の主は茶色い髪が肩まである18歳ほどかと思える少女。フードの無い薄汚れた茶色のローブは前が開いており、そこから半袖とミニスカートが見える。

「さっきまで晴れていたのに……盗賊が出てきたら鬱陶しいな」
少女は呟くと、右腕を目の上に当て体制を少し低くし歩き出す。しかし少女は10分ほど歩いた場所で足を止める。背後から気配。少女は振り返り冷静に忍び寄る何かを見切ろうとする。やがて忍び寄るものの詳細が分かる。鈍く光る漆黒の鎧に身を包んだ一人の戦士。少女にはそれが何か一目でわかった。

「『闇魔界の戦士 ダークソード』…」
少女がそのモンスターの名前を言うと、戦士は剣を振り上げ少女に襲いかかる!

ガギィン…!!

金属と金属がぶつかり合う音。とっさに抜いた少女の短剣がダークソードの放った斬撃を防いだのである。しかし力はダークソードのほうがどう見ても上。どんどん押され始める。すると少女は不敵な笑みを浮かべると、左手に1枚のカードを持つ。そのカードはなにも書かれていないカード。そして少女が何かを呟いたと思ったら、ダークソードはうめき声を上げながら左手から発せられる光に吸いこまれていく。そして光が止んだとき、少女が左手に持っているカードにはこう書かれていた。


闇魔界の戦士 ダークソード
☆ 4 闇 戦士 1800 1500 通常
ドラゴンを操ると言われている闇魔界の戦士。邪悪なパワーで斬りかかる攻撃はすさまじい。


「『闇魔界の戦士 ダークソード』、封印完了」
少女はそう言うと、短剣を鞘に戻す。するとまた背後に気配を感じた。少女は左手に持つカードを何かに収めると振り返る。そこには一人の27歳前後の半袖長ズボンの男が立っていた。

「成る程、お前があの“セレナ=ファウルス”か……」
セレナ=ファウルス。それがこの少女の名らしい。少女は表情を変えず言った。

「なんで…そう思う?」
その言葉に、男はクックと笑い不敵な態度で言った。

「何故かって?そんなの見てりゃあ分かる。Lv4以下のモンスターを1撃も加えることなく封印できる実力、見た目、服装。何処からどう見てもあの名前しか浮ばねぇなぁ」
その返答にセレナは不敵な笑みを浮かべる。

「私も有名になったものね」
「そう言うことだ。お前を殺せば俺の名は更に揚がる。そのために死んでもらう」
男がそう言い終わった次の瞬間、お互いを含めた広い円が描かれる。それがどう言うものかはセレナは良く知っている。

「アイクシルフィールド…しょうがない」
「これで逃げられないぞ」
「上等」
アイシクルフィールドは結界の名前。この中で負けたものは闇に食われる。このフィールドを使えるのは主に暗殺者だけである。するとセレナは左腕をローブから出す。そこには男と同じ黒い決闘盤デュエルディスクが装着されている。そして「ジャキン!」と言う音がして黒い決闘盤デュエルディスクが変形する。ドーマ編のアレである。そしてそしてお決まりのあの掛け声が豪雨の音でかき消された。

決闘!!

セレナ LP4000
男 LP4000

「私の先攻、ドロー!」
セレナは力強く、しかし何処か上品にカードを引く。そして手札を2枚つかむと決闘盤デュエルディスクにセットする。

「伏せモンスター、伏せカードを1枚。ターンエンド」
場に現れた2枚の正体不明カード。シンプルだが一番安定性のある一手である。

「俺のターン、ドロー!」
此方も力強くカードを引く。

「『サファイアドラゴン』を召喚!」
場に蒼い光を放つ宝石竜が現れる。この世界では中々のレアカード。


サファイアドラゴン
☆ 4 風 ドラゴン 1900 1600 通常
全身がサファイアに覆われた、非常に美しい姿をしたドラゴン。争いは好まないが、とても高い攻撃力を備えている。


「へぇ…」
「そして『サイクロン』!伏せカードを破壊する!」
男の放った魔法により竜巻が生まれ伏せカードへと近づいていく。そこでセレナは伏せカードを発動させる。

「『和睦の使者』。サイクロンは無効よ」
場に現れた3人の赤紫の衣服を着た聖職者達は結界を張り、サイクロンを防ぎ戦闘をも防いだ。

「和睦とはな…伏せカードを1枚だし、ターンエンド」
場に1枚の正体不明カードが現れ、男はターンを明渡す。


サイクロン
速攻魔法
フィールド上の魔法、罠カードを1枚破壊する。

和睦の使者
通常罠
相手モンスターからの戦闘ダメージを、全て発動ターンだけ0にする。


「私のターン、ドロー!
 伏せモンスター『ステルスバード』を反転召喚し、の特殊能力を発動させる!」
正体不明カードが表になり、そこから青い普通の鳥と比べると少しばかり大きい身長の鳥が現れる。そしてその鳥は翼の羽根を男に向け飛ばす。見事に放った羽根は男にあたり、刺さった。刺さった個所からは血が流れている。


ステルスバード
☆3 闇 鳥獣 700 1700 効果
このカードは1ターンに1度だけ裏側守備表示にする事ができる。このカードが反転召喚に成功した時、相手ライフに1000ポイントダメージを 与える。


男 LP4000⇒3000


「くっ、特殊ダメージモンスターとは…」
男は苦痛に顔を歪めている。

「予想外だった? 更に『漆黒の剣豪』を召喚する!」
場に2刀流の漆黒の衣服を纏った剣豪が現れる。その目は常に闘志で満ち溢れている。


漆黒の剣豪
☆ 4 闇 戦士 2000 1600
このカードが相手にダメージを与える度に、このカードの攻撃力は400ポイントダウンする。


「そして『サイクロン』を発動させ伏せカード破壊!」
先ほど男も使った竜巻魔法。今回は見事伏せカードを吹き飛ばす。

「『ミラーフォース』が…」
「…漆黒の剣豪でサファイアドラゴンに攻撃、ステルスバードで直接攻撃」
セレナの命を受け剣豪は宝石竜を切り刻む。しかしそのおかげで刃が少し欠けた様だ。
そしてステルスバードが追撃を食らわす。そして食らった右腕から流血する。


聖なるバリア―ミラーフォース―
通常罠
相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。相手フィールド上の攻撃表示モンスターを全て破壊する。


漆黒の剣豪 ATK2000⇒1600

男 LP3000⇒2900⇒2200


「ステルスバードを裏表示にしてターンエンド」
ステルスバードは再び正体不明カードへとなる。そして男へとターンが移る

「俺のターン、ドロー!」
そこで男は不敵な笑みを浮かべる。セレナはそれが何を意味しているのか一目でわかった。

「行くぞ!手札を3枚捨て、「ダークネス・デビル」を召喚!!」
場に暗黒の歪みのようなものが現れた。そしてその歪みから「闇の支配者―ゾーク」のような黒い上級悪魔が現れる。その目は凶器に滲んでいる。


ダークネス・デビル
☆ 8 闇 悪魔 ??? ???
このカードは通常召喚できない。自分の手札を任意の枚数で捨て特殊召喚する。捨てた手札×1000がこのカードの攻撃力守備力となる。


ダークネス・デビル ATK3000
            DFE3000


「結構強力なカードを持ってるじゃない」
「余裕ぶっていられるのも今のうちだ。ダークネスデビルの攻撃!ダークインパクト!!」
ダークネス・デビルは手に暗黒球を作りステルスバードを撃ちぬく。ステルスバードは鋭い悲鳴を上げながら爆発炎上した。セレナのライフには関係無いのだが……。

「俺は手札が無いからこれでターン終了」

「私のターン、ドロー!」
此方も不敵な笑み。どうやらこのターンで男を倒す手が出てきたみたいだ。

「まずは魔法「死者蘇生」!ステルスバードを蘇らす」
先ほど葬られたバーンモンスターが蘇る。しかしその攻撃力守備力ではどうあがいてもダークネス・デビルには敵わない。

「そしてこの2体を生け贄に捧げ、『真紅眼の黒竜』を召喚!!」
セレナの掛け声に会わせて赤い目をもつ巨大な黒竜が現れる。その眼はダークネスデビルではなく男を捕らえている。


真紅眼の黒竜
☆ 7 闇 ドラゴン 2400 2000 通常
真紅の眼を持つ黒竜。怒りの黒き炎はその眼に映る者を全て焼き尽くす。


「真紅眼の黒竜…そんなレアカードを持っているとはな……。だが!ダークネスデビルには届かない!」
その言葉を聞くとセレナは表情を崩さず1枚のカードを決闘盤デュエルディスクに挿入する。すると真紅眼の黒竜がエネルギー弾をチャージし始める。

「知ってる? 魔法『黒炎弾』」
「こっ、黒炎弾だと!?」
「黒炎弾は真紅眼の黒竜がいるときのみ発動でき、このターン真紅眼を行動不能にすることでプレイヤーに2400ダメージを与える。お前のLPは2200。もうお分かり?」
セレナの説明が終わると、黒竜はエネルギーをチャージし終えたようだ。


黒炎弾
通常魔法
自分フィールド上に表側表示で存在する「真紅眼の黒竜」1体を選択して発動する。破壊した「真紅眼の黒竜」の元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。このカードを発動したターン「真紅眼の黒竜」は攻撃できない。


「そ…そんな……」
「命乞いの言葉は聞き飽きたわ。消えろ
セレナの命令に従い、黒竜は黒いエネルギー弾を発射する。それは回避するすべなく男に当たり、男は吹っ飛ぶ。そして勝ち誇ったセレナの声が聞こえてくる。

「さぁ、闇に食われるがいいわ」
セレナが言い終わる頃には断末魔と共に男が闇に食われていく様が見えた。そしてそれから10秒かからず男の肉体は消滅した。そして男のいた場所には黒い決闘盤デュエルディスクがデッキと共に落ちていた。セレナはそれを拾い上げると空を見上げる。空は既に晴れていた。

「さて、デッキは使えるカードだけ残して決闘盤デュエルディスクと共に売ろうかな。いくらかの足しにはなるでしょう」
そしてセレナは再び歩き出した。何事も無かったように。

それでも、彼女の中には一人の男の存在が離れたくても離れられない状態だった。





〜To be continued〜

〜Postscript〜
と言う事で第1話。少し短いですね。まぁいいや。
色々と単語が出てきていますので少し整理を。


〜ストラテジスト〜
主にカードを使いモンスターを召喚、魔法などの使用ができる者のことを指す。
ちなみに決闘者はただの決闘をする者の事を指す。

〜アイシクルフィールド〜
名前の由来は最初にこの結界を張った人の名前だとか。
詳しいことは不明。主に暗殺者のみ使用可能。“元”でも使用可能だが。


取り敢えず2つ。そしてキャラプロフィール。

名前:セレナ=ファウルス
歳:17
血液型:A
性格:プライドが高く、あまり人とは付き合わない。
   涙を見せなければ笑顔も見せない。
デッキ:闇属性デッキ
備考:暗殺者。憎むべき相手を探して旅をしている。過去に何かあったようだが……。
   暗殺、決闘、召喚術の腕は超一流である。

名前の元ネタ セレナーデ⇒セレナ だったりする(ぁ

それにしてもこう言う系ばっかのような…(汗
まぁいいや。では〜♪
Date: 2004/08/08


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天津五柱神 yamato様 yamato様の2作目小説。モンスターコクーンに閉じ込められた20名の生徒は天津五柱神を倒し、無事生還することができるのか!?現在第1の神を撃破! ★★★★★★★★
Dream world pikuru(カズト)様 既に100話を越えている超人気小説ですw 交通事故で別世界に飛ばされた主人公 七草リュウカが兄を求めて旅をする物語です。現在第5部に入り新たな敵の出現、大会。絶対読んでおきましょう! ★★★★★★★★
願い事 tuki様 主人公が闇の魔人ルシファーを倒し、過去を変えようとする物語です。現在クライマックスを迎えている超人気小説で、100話は有に越えていますが絶対読んでおきましょう!損はさせません ★★★★★★★★
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