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願い事

                                       取り戻すと誓った、たとえ、すべてを投げうっても・・・・・・
相互リンク
タイトル 作者 感想
>決☆闘☆王〜JUST DUEL〜 ひな様 ひな様の書いてらっしゃる小説です。ユニークなキャラやオリカが多く、また、鬼などの人外の存在なども多く登場するので楽しめる物語です。まだ始まったばかりなのでぜひ呼んでみてください。
>Nothing Venture.Nothing gain ファラオ様 ファラオ様の2作目です。王道ラブコメ要素とシリアスな場面の使いこなしがすばらしく、読んでいてどんどん引き込まれます。まだ始まったばかりなので読むなら今です。
>Cursed Doom 青眼様 青眼様の2作目の短編小説です。まだ始まったばかりなのですが今回はモンスターが実体化するようなので今後の展開にかなり期待できます。
>遊戯戦闘記〜時空物語〜 のばら様 文章の組み立てがすばらしく、カードの効果の表現方法もうまく、とても読みやすいです。また、決闘の展開や、その間に入る物語などもこっており、決闘とは別に、魔法などの設定もあるので決闘以外の部分も楽しめます。必見です。
>Again and Again GENMA様 GENMA様の2作目です。これもマガジンで人気連載中のエアギアをベースにした物語で、かつて無敗のリーダーだった主人公が、再び頂点を目指す様を描いた物語で個人的にかなりお気に入りです。
>Dream World カズト様 事故にあったことが原因で不思議な世界へと流れ着いてしまった主人公の七草 リュウカは、同じくこの世界に流れ着いていた兄を探すたびに出る。このサイトでかなりの人気を誇る小説です。現在100話を超えている大作です。ぜひ一度読んでみてください。
>精霊戦争 新装版 prism様 ここのサイトの小説の中で個人的に一番好きな小説です。精霊という特殊なカードが多数登場し、小説内での人間ドラマや王道のラブコメ要素も入っているのでお勧めの一品です。ここのサイトに来たからには一度は読むべきだと強く勧めます。
>魔法伝説〜Magical Legend〜 完全版 GENMA様 マガジンで人気連載中のネギまをベースとした小説で、ストーリー、決闘共にかなり充実しています。また、女キャラが他に類を見ないくらい多く、結構新鮮な感じがします。読んでみて損は絶対にありません。
>真世界を握るカード 青眼様 新たに改装された世界を握るカードです。以前と違い、始めから登場するキャラが多く、展開も違ったものになっています。そして何より最大の違いは主人公がふたりいることでしょう。まだ始まったばかりなので旧版を読んでなかった人も呼んでみることをお勧めします。
天津五柱神 yamato様 ゲームの世界に閉じ込められてしまった20人の生徒たち、彼らが生きて帰ることを目標に冒険していく様が面白おかしく描かれています。また、共鳴やライフ変動などに独自のルールが練りこまれており、かなり考えられていることが伺われます。見て損はありません。
遊戯王小説大賞2004

ACT9:月鬼衆 2004/03/14
ACT8:殺意 2004/03/13
ACT7:巨龍、堕つ 2004/03/12
ACT6:暴君と騎士 2004/03/11
ACT5:急襲 2004/03/10
ACT4:神・降臨 2004/03/09
ACT3:天使対魔術師 2004/03/09
ACT2:底知れぬ実力 2004/03/07
ACT1:裏切り者 2004/03/07
プロローグ 2004/03/07


ACT9:月鬼衆
もう俺は自分の中からあふれ出る殺意をとめることはできない。今の俺が考えていることはただ一つ。
こいつを、殺す。
「・・・・・・俺はこれでターンエンドだ」
ゴウキのターンが終わりそれと同時にジェノサイドキングデーモンが墓地へと戻っていく。

ヒールLP7100→2800手札4枚
ゴウキLP6100→5600手札3枚

「俺のターンだな、ドロー」
心は殺意で埋め尽くされているのに、俺は奇妙に冷静だった。以前とは違う。以前ならばこの状態になった俺はもう相手を殺すことしか考えられなくなっていたのに・・・・・・
「俺はモンスターとカードを1枚ずつセットしてターンエンドだ」
「俺のターン、ドロー」
さあ、来い・・・・・
「貴様がいくら強烈な殺気を放とうと、今の状況で勝利するのは不可能!お前のやっていることは無駄だあがきなのだ!」
突然ゴウキが怒鳴り散らす。なるほど、どうやらこいつは大物ぶっているが相手のちょとした変化でも動揺するほどの小心者ということか・・・・・このあたりから突き崩していくのが有効そうだな。
「そういう台詞はこの決闘を制してから言ってくれ」
俺は冷静に、しかし確実に挑発しながら言葉を返した。
「言わせておけば小僧、俺はシャドウナイトデーモンを召喚する!」
怒号とともに召喚したシャドウナイトデーモン、確かこいつは攻撃力こそ2000と四ツ星にしては強力だが相手に与えるダメージは半分になるモンスターだ。さ〜て、どう来ることやら。
「シャドウナイデーモンよ、守備モンスターを攻撃だ!」
シャドウナイトデーモンの剣が俺の守備モンスターを斬りつける。だが剣による斬撃は見事に跳ね返された。
「な、何!?」
ゴウキが驚愕に声を上げる。守備モンスターくらい確認しておけよ、どうやら俺の放つ殺気に相当動揺しているようだ。
「俺がセットしたモンスターはマシュマロンだ、こいつは戦闘では破壊されない。残念だったな」
俺は嘲りたっぷりでモンスターの正体を教えてやる。マシュマロンは戦闘で破壊されない上に裏守備のときに攻撃を受けたら攻撃モンスターのコントローラーに1000ポイントのダメージを与えてくれる優れもののモンスターだ。

ヒールLP2800手札3枚
ゴウキLP5600→4600手札3枚

「グ、ターンエンドだ」
「俺のターンだな、ドロー」
引いてきたカードは天使の施しか、いいカードを引いた。
「天使の施しを発動させる」
引いたカードを見て捨てるべきカードはすぐに決まった。俺は命の巫女ウィセリアとシャインエンジェルのカードを捨てた。
「魂吸収発動、そして魂の開放を発動させる」
魂吸収と魂の開放、この大量回復コンボで俺のライフは一気に回復した。体の痛みも消えていく。ちなみに、魂の開放で除外したカードはゾルガ、シャインエンジェル、ダークエンジェル、命の巫女ウィセリア、そしてケルベクだ。普通自分のカードは除外しないものなんだが、まあその理由は後でわかるだろう。
「命の巫女ウィセリアの効果でカードを2枚ドローするぞ」
「勝手にしろ」
手札も潤ったな。よし、いい感じだ。

命の巫女ウィセリア 光属性 ☆1 魔法使い族:効果
ATK0 DEF0
このカードがゲームから除外されたとき、このカードの持ち主はカードを2枚ドローする。

ヒールLP2800→5300手札4枚
ゴウキLP4600手札3枚

「俺はこれでターンエンドだ」
「俺のターン、ドロー」
スタンバイフェイスに入り奴はシャドウナイトデーモンのコストとして900ポイントのライフを支払った。

ヒールLP5300手札4枚
ゴウキLP4600→3700手札4枚

「クククいいカードを引いたぞ。俺はシャドウナイトデーモンを生贄に捧げ、地獄将軍・メフィストを召喚する」
メフィストか、貫通効果に加え、手札破壊効果も併せ持った厄介なカードだ。
「メフィストよ、マシュマロンに攻撃!」
「悪いが、喰らうわけにはいかんな。リバースカードオープン!罠カード、和睦の使者!」
使者による和睦が結ばれ、このターンの戦闘ダメージはすべて0になった。
「クソ、ターンエンドだ!」
ゴウキの声があらぶる。あせっている証拠だ。
「俺のターン、ドロー」
ふむ、面白いカードを引いた。すかさずそのカードを召喚する。
「俺は鮮血のワルキューレを召喚する」
俺の場に、返り血で全身を真っ赤に染めたワルキューレが現れた。敵を倒していくごとに、その返り血を浴び、ついには血に魅入られてしまったのだ。

鮮血のワルキューレ 闇属性 ☆4 天使族:効果
ATK1900 DEF1600
このカードは悪魔族としても扱う。自分の墓地のカードを1枚除外しなければこのカードは攻撃できない。このカードが相手にダメージを与えたとき、相手に500ポイントのダメージを与える。

「墓地の天使の施しを除外して鮮血のワルキューレよ、地獄将軍メフィストに攻撃!」
ワルキューレの真紅の剣がメフィストの首を切り飛ばす。
「さらにこいつは、相手プレイヤーにダメージを与えたとき、さらに500ポイントのダメージを与える。そして俺は魂吸収の効果でライフが回復する」
「ぐぅ、こしゃくな真似を」
「俺はカードを1枚セットしてターンエンドだ」

ヒールLP5300→5800手札3枚
ゴウキLP3700→3100手札4枚

「俺のターン、ドロー。馬鹿め、下手にモンスターで攻撃しようものなら俺のエビルデストロイヤーの反撃を喰らうということがわからなかったようだな」
ゴウキが馬鹿にしたようにいった。そんなことがわからないわけ無いだろ。
「エビルナイトデストロイヤーよ、鮮血のワルキューレに攻・・・」
「罠かもよ?」
今にも攻撃するというタイミングで俺が口を挟む。こういうタイプはこのような揺さぶりに弱い。案の定、奴は動揺を表した。
「ハ、ハッタリに決まっている!本当に罠ならばわざわざ言う必要などない!」
意外と理論的に返してきた。
「そうだな、ハッタリかもしれない。だが・・・・・」
少し間をおいて続きを言う。
「本当に罠かもしれないな」
奴の顔に冷や汗が浮かぶのがはっきりとわかった。よし、このまま揺さぶり続けよう。
「ま、攻撃するのはお前の自由だが、その結果罠にかかっても俺は知らないよ」
そっけなく言う。もちろん伏せたカードはハッタリだ。だが動揺している奴にはそうはとれない。これはある種の賭けだが、勝負をかけるタイミングによっては賭けの勝率は一気に跳ね上がる。そして俺は勝負の仕掛けどころを見抜くことが得意だ。
今回もその例に漏れず、賭けの勝利をもぎ取る。奴はリバースを1枚置いて終了した。もっとも、そのまま終了を許すほど俺は甘くない、このまま精神を追い詰めてやる。
「お前のエンドフェイズにリバースカードオープン!サイクロン!」
「な、何だと!?」
驚愕の声、ゴウキのリバースカード、盗賊の七つ道具が破壊される。
「罠ではなかったのか!?」
「だから言ったろ?ハッタリかもしれないと」
いける、完全に俺のペースだ。
「俺のターン、ドロー」
引いたカードを確認する。ピースはそろった。俺の勝ちだな。
「魔法カード、輪廻転生を発動させる」

輪廻転生:通常魔法
自分のフィールド上のモンスター(トークンは除く)1体を除外する。除外したモンスターと同じレベルのモンスター1体を、自分のフィールドに特殊召喚できる。

「俺はこいつの効果で鮮血のワルキューレを除外し、デュナミスヴァルキュリアを特殊召喚する。さらに魂吸収の効果でライフを回復させる」

ヒールLP5800→6300手札3枚
ゴウキLP3100手札3枚

「お前に、終焉を見せてやるよ」
俺は手札のカードを1枚抜き放つ
「カオス・エンド発動!」
「な、何だと!?」
そう、俺が今まで執拗にカードを除外していたのはこのカードが手札にあったからだ。俺とゴウキの場に闇が駆け巡り、闇が晴れたとき、そこにモンスターは1体もいなかった。
「馬、馬鹿な・・・・・・俺の、エビルデストロイヤーが・・・・・こんなにも、あっさりと・・・・・」
「お前の敗因を教えてやるよ」
驚愕のうめき声を上げるゴウキに向かって俺は教えてやる。
「それは、切り札を序盤に繰り出したことだ。切り札を出しておきながら攻め切れなかったお前の負けだ。次元融合発動」
この決闘を締めくくる最後のカードが発動される。俺のライフ2000と引き換えに、ウィセリア以外の除外されたモンスター5体が再び蘇る。
「ヒ・・・・・・・ッ!」
ゴウキの顔が恐怖に引きつる。これで終わりだ。
「言っただろ、お前は殺すと。俺のモンスターで総攻撃!」
俺が召喚したモンスターの一斉攻撃を受けてゴウキのライフは0となった。今回はウィンリィや神官達のように手加減はしていない。後にはゴウキの死体だけが残った。

ヒールLP6300→4300
ゴウキLP3100→0

使ったカードを回収して、俺はジンのほうへと歩き出す。ジンも決闘を制したようだ。
俺の姿を確認してジンの顔には安堵が、ナギサの顔には驚愕が浮かんだ。どうやら俺があいつに負けると思っていたようだ。なめられたものだ。
「あいつは?」
ジンが聞いてきたので簡潔に答えることにする。
「死んだ」
「だそうだぜ、どうする?」
この質問は俺にではなくナギサにしたようだ。
ゴウキを殺したことにより俺の中の殺意は完全に消えていた。だから無理して殺すことは無くなったわけだが・・・・・・
「このままですむと思うなよ、ヒール、お前の持つ過去の女神ウルドは必ずいただく。我らが月鬼衆を敵にまわしたことを後悔させてやる」
お決まりの台詞を残してどこかへ消えていった。
「月鬼衆だと!?」
ふと隣のジンが驚愕の声を上げた。
「知っているのか?」
「ああ、ジパングに本拠地を持つ召喚士たちの集団だ。様々なカードを集めていると聞いていたが、まさか神のカードまでとは」
なるほど、そういえば俺も聞いたことがあったな。目的のためならば手段を選ばない非道な召喚士集団・・・・・やつらも、神のカードを持っているのだろうか?
「おい、ヒール、奴らがお前を狙ったということは、お前も神のカードを?」
「ああ、過去の女神ウルドを持っている」
「・・・・・・なぜ、お前がその神のカードを持っている?」
「どういう意味だ」
ジンの口調が変わる。
「そいつはたしかこの先にある神殿が管理していたはずだ。何故お前が持っている?」
「・・・・・・・・・」
沈黙する俺の肩をジンが無理やりつかんだ。
「まさかお前、神殿から神のカードを奪ったのか?」
「だとしたら、どうする?」
「俺はお前が、私利私欲でそんなことをするとは思えない。一体何故、こんなことを?」
「・・・・・・・・大切なものを、取り戻すためだ」
ようよう、俺は口を開いた。
「大切なもの?まさかお前、時渡りをしようというんじゃないだろうな?」
さすがにこいつは勘がいいな。隠し通すことはできないか。
「そうだ」
「それは、召喚士としての最大の禁忌を犯すことになるんだぞ!わかってんのか!」
「そんなことはわかってる!それでも!俺は、取り戻したいんだ」
この世界では、神の力を借りれば時間移動も可能となる。だがそれは、この世界そのものを変えてしまう危険性を持つものなのでカードを操る召喚士としては最大の禁忌とされていた。だがそれでも、俺はためらわない。絶対に・・・・・・・
「俺は、俺のしていることが正しいとは思わない、だが、それでも俺はためらわない、俺はもう、引き返せないところまで来ているのだから。前に、進む。邪魔するのならば容赦しない」
「あ〜もう!」
突然ジンが自分の頭を乱暴にかきむしる。そして歩き出す。どうしたんだ?
「何してんだよ、行くぞ」
は?行く?どこへ?
「どこにだよ」
「知るか、何で俺がお前に行き先を知らなきゃならねぇんだよ」
「何だと?お前、それがどういうことなのかわかってるのか!?俺と一緒に行動したら。また今回みたいな面倒に巻き込まれるぞ!」
「もう十分巻き込まれてる。あいつらに神を奪われるわけにはいかないからな。それに、お前がもし、神の力を悪用しようとしたら止めなきゃならんし。だから、俺も一緒に行くぜ」
・・・・・・・・止める、か・・・・・確かに、今回のようにまた殺意が心を支配しないとも言い切れない。今回は冷静な部分が残っていたが、次もそうとは限らない。そんな時、こいつならば俺を止めてくれるかもしれない。
「・・・・・・・・・いいのか?」
「当然、それに、言ったろ?道中の話し相手がいたほうが面白いって」
「そうか、よろしく頼むぞ、ジン」
「こちらこそな」
こうして俺は、この孤独だと思っていた旅に、物好きな道ずれができた。こういうのも、悪くない。

あとがき
ツキ「終わった・・・・・・疲れたぁ〜」
ジン「おつかれさん」
ツ「どうも」
ジ「それにしても今回、ヒールの目的が少し見えてきたな」
ツ「ああ、神を求める目的ですか?そうですね、本当なら、もう少し後にしようかと思ってたんですけどね」
ジ「へぇ、じゃあ何で今にしたんだ?」
ツ「あなたが仲間になるときの状況を考えてなかったんですよ」
ジ「つまりそれって・・・・・・」
ツ「やっぱり考えなしで小説を書いてはいけませんね」
ジ「お前馬鹿じゃねぇ?」
ツ「そんなはっきりと・・・・・」
ジ「で、次は俺らどこに行くのよ?」
ツ「え?・・・・・・・・・」
ジ「ん?どうした?まさか考えてないって事は無いよな?」
ツ「あ、もうこんな時間だ、そろそろお開きにしましょうか」
ジ「まて、マジで考えてなかったのかよ」
ツ「失敬な、ちゃんと考えてまよ。ただ何もここで話さなくてもいいんじゃないかと思ったんですよ」
ジ「・・・・・・・・まあいいか、それじゃあそろそろ閉めようぜ」
ツ「そうですね、それでは、また・・・・」
Date: 2004/03/14


ACT8:殺意
ジンとナギサの決闘が行われているなか、もうひとつの決闘も今、始まろうとしていた。

「決闘」
二人の声が重なった。

ヒールLP8000手札5枚
ゴウキLP8000手札5枚

「おれの先攻だな、カードロー。・・・・・ふむ、カードを1枚伏せて、モンスターも1体守備表示に、ターンエンドだ」
「俺のターン、ドロー」
1ターン目、初期のゴウキの行動ではデッキパターンが読めなかった。戦術が読めない以上、うかつに攻めるのか危険か?俺は少し考える。
「・・・・・よし」
決めた。やはりいきなり逃げるのは俺のしょうに合わない。
「ゾルガ召喚、守備モンスターに攻撃だ」
ゾルガの、そのマントの中にある大量の武器が飛び出してゴウキの守備モンスターに向かう。守備モンスターは何の抵抗も無く破壊される。
「フフフ、この瞬間、俺の罠カードが発動する」
「何?」
罠カード?道ずれなどのモンスターの破壊をトリガーとするタイプか。
「黄泉渡りの船賃!」
黄泉渡りの船賃?聞いたことの無いカードだな。
「こいつは、自分のモンスターが破壊されたときに発動できる。こいつの効果でお前は手札からカードを一枚捨てなければならんのだ」

黄泉渡りの船賃:通常罠
自分のモンスターが戦闘で破壊されたときに発動。相手は手札からカードを1枚捨てなければならない。

手札破壊系罠カード、普通なら厄介だが、今回に限って言えば好都合だな。俺はあるカードを1枚捨てた。
「それだけではないぞ、お前が破壊したモンスター、こいつはニュードリアだ」
「クソッ。ゾルガがやられたか・・・・・・」
ニュードリアの効果によって俺のゾルガが爆破炎上した。
だが突然、俺の場に闇が収縮しだした。
「な、なんだこれは?」
ゴウキの顔にも動揺が浮かぶ。思惑通りだな。
「お前の黄泉渡りの船賃のカードによって俺が捨てたカードの効果さ」
「捨てたカード?なんだそれは」
俺の場の闇が、徐々に人型を形作る。それは、黒いドレスに身を包み、黒い瞳と漆黒の翼を持った。黒ずくめの女だった。そしてその瞳は鮮血のように赤い。堕天使。そんな言葉が良く似合う。透き通るような白い肌が、天使だったころの面影を残す唯一のものだった。
「ダークエンジェル、特殊召喚!」

ダークエンジェル 闇属性 ☆4 天使族:効果
ATK1900 DEF1700
このカードは悪魔族としても扱う。このカードがカードの効果によって手札から墓地に送られたとき、自分のフィールドに特殊召喚できる。この効果によって特殊召喚された場合、このカードを生贄にすることはできない。

「ダークエンジェル、ダイレクトアタック!」
どこからともなく、巨大な鎌を取り出しそれをゴウキに斬りつける!
「ぐぅ・・・・・・ッ!」
ゴウキの口から苦鳴が漏れる。よし、きいてる!

ヒールLP8000手札4枚
ゴウキLP8000→6100手札4枚

「ターンエンドだ」
「俺のターン、ドロー。まさかこちらのカードの効果を逆手に取ってくるとわな。どうやら俺は貴様を見くびっていたらしい」
「アア、いいよそんなに買いかぶらなくても。どうせ俺、大したことないから」
俺のおどけた返答にゴウキは少しだけ唇をゆがめた。何だ?何か来るのか?
「俺は悪魔の施しを発動させよう。カードを2枚捨てて3枚ドローするぞ」

悪魔の施し:通常魔法
カードを2枚捨てる、その後カードを3枚ドローする。

悪魔の施し?天使の施しと同じ手札交換タイプのカードだが性能は断然あっちのほうが上だ。何故そんなカードを?
「ククク、見るがいい、これが俺の切り札だ、墓地にある悪魔の施しと悪魔のサイコロ、デーモンの宣告を除外して、いでよ!エビルデストロイヤー!」
ゴウキの場に漆黒の体と翼、そして真紅の眼と血を求める牙、すべてを引き裂かんとする鋭い爪を持った巨大な悪魔が現れた。

エビルデストロイヤー 闇属性 ☆8 悪魔族:効果
ATK2800 DEF2300
このカードは通常召喚できない。自分の墓地にある悪魔、またはデーモンと名のつく魔法、罠カード3枚を除外して特殊召喚できる。このカードが相手プレイヤーにダメージを与えたとき相手は手札をすべて捨て捨てた手札と同じ枚数カードをドローする。
このカードが特殊召喚されたターン、あなたは他にモンスターを通常召喚、特殊召喚できない。

「エビルデストロイヤーでダークエンジェルを攻撃!デットエンドクラッシャー」
エビルデストロイヤーの爪が俺のダークエンジェルを無残にも引き裂く。ダメージ事態はたいしたこと無かったが軽い痛みを感じる。そして俺の手札も奴の爪で引き裂かれる。引き裂かれた枚数分ドローする。デッキ破壊能力とはやっかいだな。

ヒールLP8000→7100手札4枚
ゴウキLP6100手札4枚

「さらにカードを1枚伏せてターンエンドだ」
「俺のターン、ドロー!」
引いたカードは・・・・・・ケルベク!よし、このカードなら奴を封じることができる。
「俺はモンスターとカードを1枚ずつセットしてターンエンドだ」
セットしたカードは聖なるバリア―ミラーフォースだ。もし破壊系のカードでケルベクが破壊されてもこのカードなら。
「俺はサイクロンを発動させそのリバースカードを破壊する」
「チッ」
ミラーフォースが破壊されたか、やばいな。
「さらに2枚目の悪魔の施しを発動させ、カードを2枚捨て3枚ドローする」
ここにきて2枚目の手札交換カードか、やばいな。
「俺はデーモン・ソルジャーを召喚して、リバースカードオープン!デーモンの雄叫び!悪魔の施しの効果で捨てたジェノサイドキングデーモンを特殊召喚!キングデーモンで守備モンスターを攻撃!」
ジェノサイドキングデーモンの大剣がケルベクを切り裂く。ジェノサイドキングデーモンは効果無効効果を持っているからキングデーモンは手札に戻らない。
「デーモン・ソルジャーで攻撃!」
デーモン・ソルジャーが俺に向かって斬りつけてくる。さすがにダイレクトはきつい。
「喰らうがいい!エビルデストロイヤーで追撃のダイレクトアタック!」
巨大な悪魔の鋭い爪が俺の体を切り裂く。衝撃に俺は吹っ飛ばされ露店に頭から突っ込んでしまった。
起き上がったとき頭にぬるりとした感触があった。触ってみると手が血で真っ赤に染まっていた。それを見たとき、俺の中で何かがうごめいた。
それは、ミリアに出会ってからは感じることの無かった感情。けれど、ミリアに出会う前は毎日のように感じていた感情。
今、俺の心を満たしているのは目の前の敵に対する明確な殺意。久しぶりの感情だからだろうか。感情のコントロールがきかない。
・・・・・・・・・・・・・
俺は大きく息を吐いた。それはいつもよりも疲れの感じが強いように感じた。
俺はゆっくりと立ち上がる。
「お前たちが何者かとか・・・・・」
1歩ずつ、前へ出る。
「できるだけ殺さないでおこうとか・・・・・」
歩みを止めた。
「うだうだ考えるのはもうやめだ・・・・・・」
ゴウキを見据える。おそらくその眼には殺気が漂っているのだろう。俺は口元の血をぬぐってって言った。
「お前は殺す」
俺の中から、押さえきれない殺気が、ついに溢れ出した。


あとがき
ツキ「フー、今回はこんなもんですかね」
ジン「何がこんなもんかだよ、ターンとしては大して進んでないぞ」
ツ「ジン!?いたんですか」
ジ「まぁな、俺今暇だから来たんだよ」
ヒール「ジンだけじゃない、俺もいるぞ」
ツ「ヒールまで、ってあなた今決闘中じゃなかったんですか!?」
ヒ「ま、それはそれ」
ジ「ところで、ヒールすげえ変貌振りじゃね?」
ヒ「ムゥ・・・・・・確かにすごいな」
ツ「あはははは。ぼくもちょ〜っとやりすぎたかなって思ったんですが」
ヒ「じゃあやんなよ、なんだよあれは!あれじゃただの危ない奴じゃねぇかよ!」
ツ「だ、大丈夫ですよ、あのヒールはたまにしか出さない予定ですから」
ヒ「たまでもあれは無いだろ!」
ジ「確かに・・・・・あれは怖すぎだろ」
ツ「まああれもヒールの過去に関することですから」
ジ「お、そうそう、ヒールの過去って一体なんなんだ?」
ツ「それはネタばれになるから言えません。なんかこのままじゃ収集つかなくなってしまいますのでこれにて閉めますよ」
ヒ「そうだな、それではまた・・・・・」
ツ「あ、それ僕の台詞」
Date: 2004/03/13


ACT7:巨龍、堕つ
ナギサの繰り出した旋風の暴君によって窮地に立たされたジン、だが収縮と死のデッキ破壊ウイルスとのコンボによって見事形勢逆転を成し遂げた。

ジンLP3600手札3枚
ナギサLP4500手札3枚

死のデッキ破壊ウイルスの効果によってナギサの手札が公開され手札に会ったエメラルドドラゴンが墓地に送られた。
「クッ・・・・・・ターンエンド」
「俺のターン!ドロー!」
ジンは引いたカードを手札に加えすかさずモンスターを召喚する
「クイーンズ・ナイト召喚!ダイレクトアタック!」
ナギサの場にはカードが無い、ダイレクトは成功した!
「うッ・・・・・・・!やってくれるな」

ジンLP3600手札3枚
ナギサLP4500→3000手札2枚

「カードを一枚伏せて、ターンエンド」
死のデッキ破壊ウイルスによって公開されたナギサの手札には死者蘇生があった。このまま何もせずにターンを終えるのは愚か過ぎる。
「私のターンか、ドロー、引いたカードは攻撃の無力化だ」
引いたカードをジンに見せる。罠カードなので破壊されることは無かった。
「カードを1枚セットして、魔法カード、死者蘇生発動!エメラルドドラゴンを蘇生させる」
ナギサの場にエメラルドドラゴンが蘇生される。
「クイーンズ・ナイトに攻撃!エメラルドレイン!」
エメラルドドラゴンのアギトから放たれる緑に輝く炎が雨のごとくクイーンズ・ナイトに降り注いだ。
「そうやすやすと攻撃を通すかよ!リバースカードオープン!罠カード、鎖つきブーメラン!」
クイーンズ・ナイトが装備した鎖つきブーメランがエメラルドドラゴンの動きを束縛した!
「チッ、カードを1枚セットしてターンエンドだ」
「俺のターン、ドロー」
カードを引いてジンは考え込む。
「(あの伏せカードは間違いなく攻撃の無力化だよな・・・・・ここで攻撃をした場合、次のターンで手痛い反撃を食うことになるよなぁ・・・・、それなら)俺はクイーンズ・ナイトを守備表示に、さらにモンスターをセットしてターンエンドだ」
まあ妥当なところだろう。伏せカードが攻撃の無力化であることは間違いないのだしここで攻撃して次のターンにエメラルドドラゴンの攻撃を受けることは避けたいものだ。
「私のターン、ドロー。引いたカードは2枚目のサファイアドラゴンだ、破壊されるな」
「ああ」
「・・・・・・・私は、エメラルドドラゴンを攻撃表示にし、その守備モンスターに攻撃をする」
「守備モンスターはビックシールドガードナーだ、反射ダメージを受けてもらうぜ」
「ク・・・・・ッ!ターンエンドだ」

ジンLP3600手札2枚
ナギサLP3000→2800手札1枚

「俺のターン、ドロー」
引いたカードを見るがこの状況を打破できるカードはない。
「俺はビックシールドガードナーを守備表示にしてターンエンドだ」
何もすることが無かったのでほとんどターンを流すことしかできなかった。
「私のターン、ドロー引いたカードは有翼賢者ファルコスだ。墓地に送るぞ。そしてエメラルドドラゴンでクイーンズ・ナイトに攻撃だ!エメラルドレイン!」
エメラルドドラゴンの一撃で今度こそクイーンズ・ナイトは破壊された。
「私はこれでターンエンドだ」
「・・・・・・俺のターンだな、ドロー」
「俺はカードを1枚セットし、深淵の殺し屋を召喚する」
ジンの場に全身を黒装束で包み込んだ奇妙な男が現れた。
「こいつは、手札をすべてを除外することで相手プレイヤーに直接攻撃できるモンスターだ、こいつで俺の手札をすべて除外してあんたにダイレクトアタックを仕掛けるぜ!」
深淵の暗殺者が投擲した投げナイフがモンスターを無視して直接ナギサを襲う!
「チッ、リバースカードオープン!攻撃の無力化!」
投擲されたナイフは時空の渦に飲み込まれて消えてしまった。
「私のリバースのことを忘れていたのか?」
「・・・・・・ターンエンド」

深淵の殺し屋 闇属性 ☆4 戦士族:効果
ATK1700 DEF1200
このカードは手札のカードをすべて除外することで相手プレイヤーに直接攻撃することができる。

「私のターンだな、ドロー。魔法カード天使の施しを発動させる」
手札交換系のカード、このまま一気に流れを変えるつもりなのだろうか・・・・
「カードを3枚ドローして2枚捨てる。フフ、私の勝ちだな」
「なんだと!?」
突然の勝利宣言、それもたった2枚のカードでだ。誰であろうと動揺するだろう、ジンもその例外ではなかった。
「手札より融合を発動させる!場のエメラルドドラゴンと手札のエメラルドドラゴンを融合させる!いでよディープクリスタルドラゴン!」
ナギサのフィールドには深緑色に輝く巨躯をもつ美しいドラゴンが現れた。

ディープクリスタルドラゴン 風属性 ☆8 ドラゴン族:融合:効果
ATK3000 DEF2800
エメラルドドラゴン+エメラルドドラゴン
このカードは相手モンスターすべてに1回ずつ攻撃することができる。このカードは相手の罠カードの効果を受けない。

「フフフ、こいつでお前の場のモンスターすべてに攻撃する。やれディープクリスタルドラゴン!クリスタルシャワー!」
巨龍のアギトから降り注がれる深緑の光に飲み込まれ、ジンのフィールドのモンスターは全滅した。
「ぐぅ・・・・・・ッ!」
「ターンエンドだ」

ジンLP3600→2300手札0枚
ナギサLP2800手札0枚

「もう終わりだな、ディープクリスタルドラゴンは罠の効果を受けない。罠カードによる一発逆転もできない。潔くサレンダーしろ。そうすれば、命まではとらん」
ナギサが余裕に満ちた口調で言う。
「残念だが、俺は負けを認めるくらいなら舌咬んで死ぬタイプの人間なんでね。サレンダーは死んでもしないよ」
「・・・・・・愚かな。ならば望みどおり、死ぬがいい」
「死なねぇよ、だって、俺負けねぇし」
はたから見ればジンのこの言葉は虚勢でしかないだろう、手札は無くフィールドに残っているのはリバースカードが1枚のみ。おまけに相手の場には攻撃力3000を誇る大型モンスターが場に出ておりさらにこのモンスターには罠は通用しないのだ。
「フン、ハッタリを・・・・・勝てるというのなら勝ってみるがいい」
「ああ、俺のターンだな、ドロー。カードを1枚セットして、リバースカードオープン!天よりの宝札!」
「ッ・・・・・・!なるほどな、そのカードがあるからそんなにも余裕だったのか」
ドロー系最強のカードを使用するジン、これで逆転できるのだろうか?
「さっき、何故俺が深淵の暗殺者で攻撃したんだと思う?」
「・・・・・・」
ジンの問いにナギサは沈黙する。
「それはこいつの攻撃のときに、あのカードで止められると困るからさ。魔法カード死者蘇生!鉄の騎士ギアフリードを復活させるぜ!」
ジンの場に再び鋼鉄の騎士が登場した。
「そんなカードでは私のクリスタルドラゴンは倒せんぞ?」
「まあ慌てんなよ。熟練の白魔術師召喚!さらにリバースカードオープン!蝶の短剣―エルマ、こいつをギアフリードに装備させるぜ」
「しまった・・・・・ッ!」
そう、これはウィンリィがヒールを止めるために戦ったときに繰り出してきた無限コンボだった。
「魔力カウンター3個たまった熟練の白魔術師を生贄に捧げ・・・・いでよ!バスターブレイダー!」
ジンの場に龍破壊の二つ名を持つ戦士が現れた。
「な・・・・・馬鹿な・・・・・・・」
ナギサは驚愕で声も出ないようだ。無理も無い、今の今までゆるぎないと思っていた勝利が突然崩れ去ったのだから。
「バスターブレイダーは相手の場と墓地のドラゴン族モンスターの数だけ攻撃力を500ポイントアップさせる。今、あんたの場と墓地にはディープクリスタルドラゴン、2体のエメラルドドラゴンとサファイアドラゴン、そしてスピアドラゴンの6体だ。よってバスターブレイダーの攻撃力は3000ポイントアップする!」

バスターブレイダー攻撃力2600→5600

「さらに、俺の手札には蝶の短剣―エルマがある、これがどういうことかわかるよな?」
「・・・・・・・・・・サレンダーする」
「正しい判断だぜ」
決闘は、1ターン先に何があるかわからない。今回の決闘はまさにそれを証明していた。

あとがき
はい、これでジンの決闘は終わりです。次はヒールの決闘ですね。でもまだ相手のデッキコンセプト考えてない・・・・・・どうしよう・・・・・あと今回から手札の状況も書いてみました。こちのほうがわかりやすいですね。
キャラプロフィール
ジン=カガミ
19歳 O型 身長184cm 体重64kg
ジパング出身の旅人。倒れていたヒールを助けたり今回のように助っ人に現れたりと義理人情に厚い男。旅の目的などは今のところ不明。
身体的特徴は黒髪に黒い瞳、左腕の手の甲にほった蒼龍のタトゥー。デッキはばりばりの戦士デッキ。
Date: 2004/03/12


ACT6:暴君と騎士
「決闘!」

ジンLP8000
ナギサLP8000

ジンとナギサが、それぞれのデッキから初期の手札5枚を引いた。
「おれの先攻、カードドロー(よし、いい手札だ)俺はカードを1枚セット、モンスターを1体セットしてターンエンドだ」
「私のターンだな、ドロー」
引いたカードを手札に加えナギサはすかさずカードを繰り出す。
「サファイアドラゴン召喚」
表れたのは青く輝く体を持つ美しいドラゴンだった。攻撃力1900。
「攻撃!」
リバースをまったく恐れない、こういうタイプはブラフが通用せず厄介だ。
「守備モンスターはコマンド・ナイトだ。さらにリバースカードオープン!罠カード、防衛の報酬」
青き龍の攻撃は紅の女騎士によって防がれた。

防衛の報酬:通常罠
自分のモンスターが戦闘で破壊されなかったときに発動、カードを2枚ドローできる。

「こいつの効果で2枚ドローさせてもらうぜ」
これでジンの手札は6枚になった。
「(なるほど、戦士デッキか)ターンエンドだ」
「俺のターン!ドロー!」
ジンが引いたカードを手札に加え手札を眺める。
「(奴の場にリバースは無い、今が好機!)切り込み隊長召喚!さらに効果で鉄の騎士ギアフリード特殊召喚!コマンド・ナイトの効果で攻撃力アップ!」
コマンド・ナイトの士気高揚能力によってジンのフィールドの戦士族モンスターがパワーアップした。

鉄の騎士ギアフリード攻撃力1800→2200
切り込み隊長攻撃力1200→1600
コマンド・ナイト攻撃力1200→1600

「ギアフリードでサファイアドラゴンに攻撃!」
ギアフリードの鋼鉄の手刀がサファイアドラゴンの首を切り落とした!
「さらに、切り込み隊長とコマンド・ナイトでダイレクトアタック!」
2体の戦士たちがナギサの体を切りつける!
「うッ・・・・・・くッ・・・・・・ッ!この瞬間、手札より旋風の暴君を特殊召喚する」
「なんだと!?相手ターンにも特殊召喚可能なモンスターだと!?」
「その通りだ、お前のバトルフェイズに2000以上のダメージを受けたとき、このカードは手札から特殊召喚することができるのだ」
「チッ、まんまとしてやられたってわけかよ、ターンエンドだ」

旋風の暴君 風属性 ☆7 戦士族:効果
ATK2000 DEF2400
このカードは相手ターンの1回のバトルフェイズで受けた合計ダメージが2000以上だったとき、手札から特殊召喚できる。自分の場に出ているこのカード以外の攻撃力1500以上の風属性モンスター1体につきこのカードの攻撃力は500ポイントアップする。自分の場にこのカード以外に風属性モンスターがいた場合、相手プレイヤーはこのカードを攻撃できない。

ジンLP8000
ナギサLP8000→4500

「私のターン、ドロー。いくぞ、バードマン召喚そして旋風の暴君の攻撃力アップ!」

旋風の暴君攻撃力2000→2500

「暴君で切り込み隊長に攻撃!」
旋風の暴君が持つ大剣の一撃を受けて切り込み隊長の体が真っ二つになった。超過ダメージがジンを襲う。
「ぐぁ・・・・・・ッ!」

ジンLP8000→7100
ナギサLP4500

「カードを1枚セットしてターン終了」
「俺のターン、ドロー」
引いたカードを見てジンの顔が渋くなる、どうやらあまりいいカードはなかったらしい。
「(無駄だと思うが、一応やってみるか)コマンドナイトを守備表示にしてギアフリードでバードマンに攻撃」
ギアフリードの鋼鉄の手刀がバードマンへと迫る。
「リバースカードオープン、罠カード沈黙の邪悪霊発動、コマンド・ナイトで攻撃させる」
ギアフリードが攻撃せず沈黙し、代わりにコマンド・ナイトがバードマンに切りかかる。だがその攻撃はたやすくかわされ逆に爪の一撃で返り討ちにされる。
「クソッ、モンスターをセットしてターンエンドだ」

ジンLP7100→6900
ナギサLP4500

「私のターン、フフン、無様だな、最初の大口はどこへ行ったんだ?」
ナギサの嘲笑がジンの耳を打つ。
「クソッ、なめやがって」
「私はスピアドラゴンを召喚する。旋風の暴君の攻撃力アップ」

旋風の暴君攻撃力2500→3000

「旋風の暴君でギアフリードを攻撃だ」
ギアフリードがなすすべなく撃破される。
「さらにスピアドラゴンで守備モンスターを攻撃する。その守備モンスターは何だ?」
「・・・・・戦士ダイ・グレファーだ」
「バードマンでダイレクトアタック」
「ぐぅ・・・・・・ッ!」

ジンLP6900→3600
ナギサLP4500

「効果によりスピアドラゴンは守備表示になる。ターン終了」
現在手札はジンが5枚、ナギサが3枚とハンドアドバンテージはジンが有利だがライフアドバンテージ、フィールドアドバンテージはナギサのほうが圧倒的に有利だ。
「俺のターン、ドロー」
引いたカードを見てジンの顔つきが変わった。
「俺はカードを2枚セットして、月風魔召喚!スピアドラゴンに攻撃!撃破!そして旋風の暴君の攻撃力はダウンする!」

旋風の暴君攻撃力3000→2500

「ターンエンド!」
「私のターン、ドロー。お前のリバースが何であろうと関係ない!私は攻撃あるのみ!フライングマンティス召喚!そして旋風の暴君の攻撃力アップ!バードマンで月風魔に攻撃!」
バードマンの爪が月風魔の体に迫る!

旋風の暴君攻撃力2500→3000

「リバースカードオープン!収縮!」
ジンのリバースが翻る!
「馬鹿め!確かにそいつの効果でバードマンは倒されるが私の暴君を倒さなければ何の解決にもならないぞ!」
確かにその通りだった。収縮の効果でバードマンの攻撃力が下がり、バードマンは倒せるだろう。だがそれでは旋風の暴君によって月風魔は破壊されてしまう。このまま行けばジンの敗北は確実だった。そう、バードマンの攻撃力を下げるのならば・・・・・
「誰がお前のモンスターの攻撃力を下げるといった?」
「なんだと、まさか!?」
「そうだ、収縮の対象は月風魔だ!」
月風魔の体が一回り小さくなった。

月風魔攻撃力1700→850

「さらに!もう一枚のリバースカードオープン!」
ジンの場のもう一枚のリバースカードが翻る!
「死のデッキ破壊ウイルス!月風魔をウイルスの媒介とし、お前のカードを破壊するぜ!」
「ッ・・・・・・!」
ナギサの場のカードたちがその姿を保ちきれずに崩れていく。
「わ、私の旋風の暴君が・・・・・こんなに簡単に・・・・・」
「いつの時代も、暴君ってのはわりとあっさりやられるもんさ」
動揺するナギサに向けてジンは不適に笑った。

あとがき
どうも、作者のツキです。今回はゲストとして現在決闘中のジン=カガミさんをお呼びしました。
ジン「お〜す、ジンだ」
ツキ「さて、現在あなたは決闘中ですが・・・・・」
ジン「おう、どうよ、みごとな逆転劇だったろ?」
ツキ「そうですね、でもこれ、原作で海馬社長がイシズさんにしたことと同じなんですよね。生贄が違うだけで」
ジン「ん?そうだな、まああれであいつの場は無くなったからこのまま一気に追い詰めるぜ」
ツキ「それはどうでしょうか?」
ジン「あ?なんで?もうあのまま一気に俺の勝利ペースだろ?」
ツキ「原作では確かあの後イシズさんの策にはまって海馬社長は窮地に立たされましたよね?」
ジン「う・・・・・」
ツキ「それにこれは1ターン先に何があるかわかりませよ?」
ジン「ぐ・・・・・」
ツキ「そもそもこれは僕の小説ですよ?だから僕が逆転させようと思えばいつでも・・・・・・」
ジン「え〜い、油断せずに行けばいいんだろ!?油断せずに行けば!?」
ツキ「そういうこと、それでは今回はこの辺にしておきましょうか」
ジン「ああ、そうだな」
ツキ「それでは・・・・・」
Date: 2004/03/11


ACT5:急襲
あたり一面には草原が広がっていた。
俺は不思議に思う、神殿内はもちろんのこと神殿の外にだって、こんな草原はなかったはずだ。
しばらく歩いていて俺はひとつの人影を見つけた。その人影は、腰まで届く黄金色の髪を風になびかせて、翡翠の瞳を遠くに向けてそこに立っていた。
それで俺は納得がいった。フィールドカード草原、彼女はよくそうして即席の草原を作り上げて風を浴びていた。俺にその優しい笑顔を向けながら。
「またここにいたのか、ミリア」
俺も笑顔でミリアの元へかけていった。
でも、何か様子がおかしかった。いつもなら俺が近くに来たら、その優しい笑顔と、暖かい声で俺を迎えてくれるはずなのに、今日は黙ったままだった。それどころか笑顔すらない。
「ミリア、いったいどうしたんだ?」
俺はもっと近くに寄ろうとして、できなかった・・・・・・。
足が動かないのだ、不思議に思って俺は自分の足元を見て・・・・・・
「・・・・・・ッ!」
驚愕に目を見開いた。足が、無い・・・・・・
「こ、これは!?ミリア!?」
ミリアのほうを見ると、彼女の体は、崩れかけていた。
「な・・・・・ッ!」
驚愕の声を上げている間にも、彼女の体はどんどん崩れていった。
「ミリア!」
俺は彼女の名を叫んだ。それは何の意味も無いこと、俺は彼女が崩れていくのを、ただ黙って見ていることしかできなかった。
そして・・・・・、ミリアの体はもう、顔しか残っていなくて・・・・・
「ごめんね、ヒール、一緒にいられなくて」
悲しそうな声を最後に俺に向けて、消えた。
「う・・・・・・ぁ・・・・・」
俺は、何もできなくて・・・・・
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
声の限り絶叫した。



俺は布団を跳ね除けて飛び起きた。来ていた服が汗でべっとりと張り付いていた。
もう何度見たことか、夢の中で俺は、何度も彼女を失う。終わることの無い、絶望。
知らないうちに、俺はシーツを強く握り締めていた。
・・・・・ん?シーツ?なんでこんなものが?
不思議に思う辺りを見回す。質素だが、きちんと手入れの行き届いた部屋、必要最低限の調度品、どこかのホテルの一室だろうか?しかし俺にはホテルに泊まった記憶がない。
「お、起きたか?」
混乱している俺の耳に、知らない声が飛び込んできた。
声のしたほうを見ると、そこには黒髪黒瞳、ジャケットアーマーを着た男が立っていた。誰だこいつは?てゆーかここはどこだ?何で俺はこんなところに?クソッ、記憶があいまいになってやがる、昨日、一体何があった?
「いやびっくりしたぜ、俺の泊まっているホテルの前にいきなりあんたが倒れているところを見たときはよ。結構衰弱してたけど、もう大丈夫なのか?」
・・・・・・・・だんだん記憶がはっきりしてきた。神を盗んで逃亡する途中。俺はウィンリィと出くわして何とか退けたけど魔力切れになって・・・・・
そうだ思い出した。何とか近くのこの町までは来れたけど、ホテルに泊まる前に力尽きて倒れたんだ。ということは・・・・・
「あんたが助けてくれたのか?」
「ん?まあ、そういうことになるかな」
「そうか、感謝する」
「ヘッ、困ったときはお互い様ってな、気にするな」
そういって男は笑みを作る、どうやら悪い奴ではなさそうだ。悪人にこんな笑い方はできはしまい。
と、そこへルームサービスの朝食が運ばれてきた。
「お、きたか。ここの飯、安い割に量もあってなかなかうまいんだよ。あんたも食ってきな、腹、減ってんだろ?」
いわれてみれば、ちょっと減っているな。
「いただこう」
人の好意を無にするのは人間としてどうかと思うし何より俺の食費が浮く。そう思って料理を口に運ぶ、ふむ、なかなかいけるな。そういえば・・・・・・
「自己紹介が遅れたな、俺の名はヒール=ナイツ、改めて礼を言おう、助けてもらって感謝する」
「な〜に、いいってことよ、俺の名はジン=カガミ、よろしくな」
「カガミ?その名前は、お前この大陸の人間じゃないのか?」
「ああ、俺はジパングの人間だよ」
ジパングとは、この大陸からはるか東の小さな島国で、独自の文化と技術を発展させた国だ、一度行ってみたいと思っていたんだが、まさかこんなところで、ジパングの人間に会えるとはな
簡単な自己紹介と朝食が終わったあと、ジン口を開いた。
「お前、これからどこに行くんだ?」
「とりあえず、アクアヴェイルにでも行ってみようと思うんだが」
アクアヴェイルとは、ここから来たにいったところにある町で、規模はそれほど大きくないが水が豊富で必要物資の買出しにはもってこいなのだ。
「そうか、じゃあよ、一緒行かねぇか?」
「何?」
「いや俺もよ、今旅をしている最中なんだけどよ、旅は道ずれって言うしな、道中の話し相手がいたほうが面白いと思ってな」
どうするか・・・・・、神を盗んだことは他の神殿にもすぐにいきわたるだろう、とすると、一人旅のほうが何かと便利なんだよなぁ、身も隠しやすいし、何より他人を巻き込むことは好かない。
だがだからといって助けてもらってハイそこまでというのも気が引ける
「アクアヴェイルまでならば、別にかまわないが」
神殿の追手もそうすぐに来るわけじゃないだろう、アクアヴェイルまでくらいなら、こいつを巻き込むこともないだろう。
というわけで俺たちはアクアヴェイルまでの道中を共にすることになった。
小説とは便利なものだな、たった1行でアクアヴェイルについてしまうんだから。
俺はジンと別れたあと、買出しに行くことした。しばらく歩いていて、不意に俺は足を止めた。どこからか、殺気を感じる。
気づけば俺の前に一人の男が立っていた。殺気を放っていたのはこの男のようだ。その男は、炎のような赤い髪が非常に特徴的で瞳の色はジンと同じ黒だった。髪の色は染めてんのかな?
「ヒール=ナイツだな・・・・・・」
「誰?あんた。神殿の追手?」
聞いてて思う、違う、神殿の奴らはこんな禍々しい殺気は放たない。
「俺の名はゴウキ、貴様のもつ神のカードを渡せ」
なるほど、神狙いね
「やるわけねぇだろ、このボケ」
ややけんか腰にいってみる。男の口が笑みにゆがむ。
「フッ、そうこなくてはな」
ハナッからやる気ってわけね。男の動きに集中しようとした矢先。不意に上から殺気を感じる。
俺は瞬時に後ろに跳んだ。
一瞬前に俺がいたところは突如上から現れた二人の男の振るう鉄棒によって粉々に砕かれ粉塵をあげた。
周りの人間が、一瞬にしてパニックに陥る。
「マジかよ」
俺も少なからず驚愕した。まさかこんな街中で、何を考えてやがるんだこいつ等!?
粉塵の中からさっきの二人組みうちの一人が飛び出してきた。低い姿勢から鉄棒を俺に叩き込もうとしてくる
「チッ!」
俺は足を跳ね上げ襲い来る鉄棒を蹴り上げた。と同時にかがみこむ、かがみこんだ一瞬後に俺の頭上―さっきまで頭があったところ―を二人目がなぎ払った鉄棒が通り過ぎる。
そこで俺の気が緩んだ、その隙をつかれた。
俺のがら空きのわき腹にいきなり巨大なライオンが突っ込んできた。いや、これは幻獣王ガゼルだ、ゴウキと名乗った男が召喚したんだろう。ガゼルの体当たりをまともに受けて俺の体は空中に舞い上がる。そこに待ち構えていたのはバードマンだ。鳥人の鋭い爪が俺を射程に捉える。やばい、やられる!
バードマンの爪が俺を引き裂く寸前、黒いなにかが俺とバードマンの間に割り込んだ。その黒い何かは鋼鉄の手刀でバードマンの体を切り裂いた。あれは、鉄の騎士ギアフリード?何でこんなところに?
着地した俺はすぐさまギアフリードが来たであろう方向、すなわち後ろを向く。
「ジン?」
なんとそこにいたのはさっき別れたはずのジンだった。
「何で、こんなところに?」
「ものすげぇ音がして急に騒がしくなってな。何事かと思って見に来たんだが・・・・・どうやらグットタイミングだったようだな」
「・・・・・貴様もそいつの仲間か?」
ゴウキが口を開く、まずい、このままではあいつを巻き込んでしまう。
「ちが・・・・・」
「そうだ」
俺の言葉をさえぎってジンが言った。わざわざ巻き込まれるために。
「な・・・・・ッ!」
俺は驚愕した。そりゃそうだ、自分からトラブルに巻き込まれに行く馬鹿がいたなんて
「ならば貴様も葬ってやるまでだ」
「望むところだ!やってみやがれ!」
ジンはもうやる気になっている、するといきなりさっきの二人が俺とジンに襲い掛かってきた。
ジンのほうに向かっていった鉄棒男は振り下ろした鉄棒をあっさりとかわされすれ違いざまに顔面に3発の拳を打ち込まれた。速い、俺でさえ目で追うのがやっとだった。こいつ、体術だけなら俺よりも強い。
と、感心している俺のほうにも鉄棒男がやってきた。
バカめ、不意打ちならいざ知らず、真正面からその程度のスピードで俺に勝てるか!
俺は突き出された鉄棒をかわし、がら空きの腹部にひざを叩き込む、前かがみになったところにむき出しの後頭部へと肘が吸い込まれる。肘の一撃によって勢いついた体はそのまま地面へと突っ込む。
「こんな雑魚じゃ話にならねぇ、おら赤毛!次はお前の番だぜ、覚悟しな」
「フン、残念だが俺はこれからそっちの銀髪のがきから神のカードを奪わなければならんのだ。貴様の相手などしている暇は無い。ナギサ、相手をしてやれ」
「はい、ゴウキ様」
目の前にいきなり青い髪をした少女が現れた。こいつら突然現れるの好きだな。
「なッ、てめぇ逃げんのかよ」
「まあジン、あの赤毛は任せてくれないか?俺をご指名だからな。きちんと相手してやんなきゃ」
ジンをとりあえずなだめる。
「お前がそういうなら仕方ないか、じゃあ俺は、あっちの青髪の美人さん相手でもするか」
どうやら納得してくれたようだ、よかった、物分りのいい奴で。
というわけで成り行き上、俺VSゴウキ、ジンVSナギサの決闘が始まった。

あとがき
というわけで今回は決闘なしです。次回、この二人の決闘は同時進行なので一人ずつやります。まずはジンの決闘からです。それでは・・・・・・
Date: 2004/03/10


ACT4:神・降臨
さて・・・・・・ウィンリィの場には混沌の黒魔術師が一体か・・・・・・リバースが無いとはいえ、厄介だな・・・・・・
「俺のターン、ドロー」
天使の施しか。これならば。
「魔法カード、天使の施しを発動する。3枚ドローして2枚捨てる」
よし、これならいける。
「魔法カード、奇跡の発掘発動。除外された命の巫女ウィセリアとカオザー・グライダー、そして導きの天使を墓地に戻す」
うまくいけばこれで混沌の黒魔術師を倒せるな
「墓地のウィセリアとシャインエンジェルを除外してホーリーシャインソウル特殊召喚、ウィセリアの効果で2ドロー、カードを1枚セットしてターン終了」
「私のターンね、ドロー。カードを1枚セットしてターンエンドよ」
やけにあっさり終わったな
「俺のターン、ドロー。カードを1枚セットして終了」
することが無い。少々危険だがここはこうするしかないな。
「私のターン、ドロー」
ウィンリィの顔に笑みが浮かぶ、来るか!
「魔法カード、天よりの宝札を発動」
やばいな・・・・・・ウィンリィの手札が増えちまった。
「さらに天使の施しを発動するわ。3枚ドローして2枚捨てる。そして墓地の王立魔法図書館と墓守の偵察者を除外してカオスソーサラーを特殊召喚、さらにマジシャンズヴァルキュリアを召喚して混沌の黒魔術師でホーリーシャインソウルに攻撃!」
来た!この瞬間なら!
「リバースカードオープン!速攻魔法収縮!」
混沌の黒魔術師が一回り小さくなった。やったか!?
「甘い!手札から速攻魔法サクリファイスマジック発動!」
何だと!?
「まさか私もそのカードをデッキに入れてるとは思わなかったでしょ?カオスマジシャンでホーリーシャインソウルに攻撃!」
確かにな、だが!
「まだだ!罠カード発動!聖なるバリア―ミラーフォース―!」
これでどうだ!
「いい線は行ってたわ、でもこれまでよ。リバースカードオープン!罠カード、神の宣告発動!」
何だと!?やばい、やられる!
カオスマジシャンが俺のシャインソウルを、そしてカオスソーサラーとマジシャンズヴァルキュリアが俺に襲い掛かってくる
「手札からクリボーを捨ててカオスソーサラーのダメージを0にする」
今の俺には、これしかできない。直後、マジシャンズヴァルキュリアの攻撃が俺を襲う。
「ぐあ・・・・・・ッ!」

ヒールLP2400→700
ウィンリィLP6100→2550

「私のバトルフェイズは終了したけど、まだターンは終わってないわ。確かあなたには混沌帝龍があったわね。だからこれを発動するわ。異次元の指名者!指名はもちろん混沌帝龍!」
「ッ・・・・・・!」
「さあ、手札を見せて頂戴」
「クッ・・・・・・」
俺は手札をさらす、手札には混沌帝龍があった。当然除外される。
「カードを1枚セットしてターン終了」
俺は、ここで負けるのか?まだ何も、何一つできてないのに?
ふざけるな・・・・・・
「俺は負けない!ラストドロー!」
このターンであのカードを引けなければ俺の負けだ!神よ、俺の呼びかけに答えてくれ!
「・・・・・・・・・・・」
恐る恐る目を開く、引いたのは希望だった。
「俺は強奪を発動してマジシャンズヴァルキュリアのコントロールをもらう」
「ええ、いいわよ」
ウィンリィは余裕の表情だ。もう勝った気でいやがる・・・・・・
「さらにブレイドナイトを召喚する」
これで条件はそろった。あとは・・・・・・
「2体の光属性モンスターを生贄に捧げ・・・・・・」
わが呼びかけに答えよ、神よ!
「過去の女神ウルド!」
「なッ・・・・・・!」
彼女は、漆黒の髪をはためかせ、純白の3対の翼を羽ばたかせ、真紅の鎧に身を包んだ美しいまさに女神だった。
過去の女神ウルド、時の流れを司る運命の三女神のひとりにして過去を司りし女神、彼女はその髪と同じ黒き瞳でウィンリィを見下ろしていた。
「そんな、神を従えたというの?」
「それは違う、人間よ」
ウィンリィのつぶやきに答えたのはウルドだった。
「?」
「我とこの人間は共闘関係にあって決して主従関係ではない」
そう、本来ならば神を俺が従えられるわけが無い。彼女は自分の使命を果たすために俺に力を貸してくれているにすぎない。
だが、今はそれで十分だ。
「ウルドよ、カオスソーサラーに攻撃!」
「わかった」
ウルドの翼が羽ばたき、手にした白銀の剣がカオスソーサラーに突きつけられる。
「させない!リバースカードオープン!速攻魔法、魔力の大暴走!」
あれがウィンリィの最後の砦か!

魔力の大暴走:速攻魔法
自分の場の表側表示の魔法使い族はすべて攻撃力が2倍になる。発動ターンのエンドフェイズに自分の場の魔法使い族はゲームから除外される。

カオスマジシャン攻撃力2400→4800
カオスソーサラー攻撃力2400→4800

「カオスソーサラーの反撃!カオスディストラクション!」
カオスソーサラーの反撃の一撃によりウルドは闇の渦に飲み込まれていってしまった。
「これであなたのライフは0、私の勝ちね」

ヒールLP700
ウィンリィLP2550

「な、何故?ライフが減っていない」
「教えてやるよ、ウルドが戦闘によって受けるコントローラーへのダメージはすべて0になるんだよ。そして―」
俺のフィールドにはウルドが蘇生召喚されていた。
「そんな、確かに倒したのに」
「ウルドは破壊されても一度だけ蘇生召喚することができる。それだけじゃない、自分のフィールドを良く見てみろ」
「なッ・・・・・!」
ウィンリィのフィールドには何もいなかった。
「どうして・・・・・?」
「過去に帰ったのさ」
「そんな」
「ウルドよ、プレイヤーにダイレクトアタック!エーテルマテリアル!」
ウルドの剣からほとばしる銀色の光がウィンリィを包み込んだ。

ヒールLP700
ウィンリィLP0

過去の女神ウルド 光属性 ☆9 天使族:効果
ATK3000 DEF2600
このカードは通常召喚できない。自分の場の光属性モンスター2体を生贄に捧げて特殊召喚する。
このカードが戦闘によって受けるコントローラーへの戦闘ダメージはすべて0になる。このカードが破壊されたとき、このカードは自分のフィールド上に一度だけ特殊召喚できる。この効果で特殊召喚した場合、相手のフィールドのモンスターをすべてデッキに戻す。この効果はデュエル中一度しか使用できない。

俺の勝ちだ。だが喜んでもいられない。俺は急いで倒れ付しているウィンリィの元へ駆け寄る。
・・・・・・・・・・息がある、どうやら気絶しているだけらしい。ウルドが手加減してくれたようだ。
「サンキューな、ウルド。攻撃のとき、手加減してくれて」
「気にすることは無い。それよりも早くここを出たほうが良いのではないか?」
「そうだな」
俺は歩き出そうとして、強烈なめまいと吐き気に襲われる。
「グ・・・・・ッ!」
「大丈夫か?」
「いや、ちょっときつかったようだ、すまないがカードに戻ってくれ」
「わかった」
そういってウルドはカードに戻った。しかし吐き気やめまいは一向に治まらない。当たり前か、ここまで来るための休みなしの連戦、ライフが3桁になるまでの激しい決闘、極め付けが神の召喚だ。魔力はとっくに枯渇している、倒れないほうがおかしい。むしろ並みの召喚士ならば命も吸い取られてミイラになっているはずだ。
俺は気力を振り絞って脚を運んだ。せめて、この近くの町まではもってくれ・・・・・・・・ッ!

あとがき
や〜〜〜〜っと決闘が終わりました。さて、次回あたりに新キャラを出そうと思ってます。短いですがこのくらいにしておきましょう。それではまた次回に
Date: 2004/03/09


ACT3:天使対魔術師
たった1ターンのやりとり、だが、そのやり取りが今の俺とあいつの実力差を現しているように見える。
俺は、勝てるのか?
「私はカードを一枚セットしてターン終了」
伏せカード・・・・一体なんだ?
「俺のターン、ドロー」
俺の手札に伏せ除去カードはない。攻撃すべきか、否か・・・
「俺はカードとモンスターを一枚ずつセットしてターン終了」
「あなたのエンドフェイズにサイクロン発動!」
「何だと!?」
あの伏せカード、罠じゃなかったのか!?
「クソッ」
伏せていたのは魔法の筒、貴重な罠が・・・
「私のターン、ドロー、鉄の騎士ギアフリード召喚」
ギアフリード?おかしい、ウィンリィのデッキはマジシャンデッキだったはず、何故そんなカードを?
「あなたの裏守備モンスターに攻撃」
「守備モンスターは導きの天使だ」
「あらあら」
ギアフリード自慢の手刀は導きの天使の魔法障壁にはじかれた。

導きの天使 光属性 ☆4 天使族:効果
ATK800 DEF2000
自分のターンに一度、好きなタイミングで自分の場の表側表示モンスター一体の攻撃力をエンドフェイズまでこのカードの攻撃力分アップさせることができる。この効果を使用したターン、このカードは攻撃できない。

ヒールLP6600
ウィンリィLP8000→7800

「私はカードを1枚セットして、異次元の魔術師を守備表示に、ターンエンド」
「俺のターンか、ドロー。……俺はデュナミスヴァルキュリアを召喚する。導きの天使の効果でヴァルキュリアの攻撃力をアップさせる。ギアフリードに攻撃」

デュナミスヴァルキュリア攻撃力1800→2600

ヴァルキュリアの手にした槍が輝きを増し、鋼鉄の戦士へと突き放たれる!
が・・・・・
「罠カード発動!シフトチェンジ!」
「なッ!」
ヴァルキュリアの一撃は魔術師の捨て身の防御によって阻まれた。
「チッ、カードを1枚セットしてターン終了」
「私のターンね、ドロー」
引いたカードを見てウィンリィは少し考えるしぐさをした。そして・・・
「熟練の黒魔術師を召喚、蝶の短剣―エルマをギアフリードに装備させるわ」
?ギアフリードは装備カードを破壊する効果を持つモンスター、それではただエルマを破壊させるだけ………しまった!
「ギアフリードの効果でエルマは破壊されるそして効果で手札に戻る。魔法カードが発動されたから熟練の黒魔術師に魔力カウンターが1個乗るわね」
無限コンボ・・・厄介だな・・・
そうこうしているうちに黒魔術師に魔力カウンターが3つ乗ってしまった
「熟練の黒魔術師を生贄にささげ・・・」
来る!あいつの切り札が!
「ブラックマジシャン特殊召喚!!」
ウィンリィの場に最上級魔術師であるブラックマジシャンが降臨した。これが、ウィンリィの切り札のひとつか・・・
「ブラックマジシャンよ、デュナミスヴァルキュリアに攻撃!ブラックマジック!」
ブラックマジシャンの杖が俺のヴァルキュリアを捕らえた!だがッ!
「させるかぁっ!罠カード発動!モンスターレリーフ!ヴァルキュリアを手札に戻し、異次元の女戦士を守備表示で特殊召喚!」
「クッ、なら攻撃はやめるわ。カードを1枚伏せてターン終了」
「俺のターン、ドロー、デュナミスヴァルキュリアを召喚する」
あの伏せカード、今度はブラフじゃなくて本当の罠だろう。異次元の女戦士の効果でブラックマジシャンが除外されてしまうからな。だが、今度はこちらにも対抗策がある。
「異次元の女戦士でブラックマジシャンに攻撃!」
「甘いわね、リバースカードオープン!封呪の刻印!」
 
封呪の刻印:速攻魔法
フィールド上の表側表示モンスター1体は発動ターンのみ効果を発動できない。

「クッ!」
刻印の力によって女戦士の効果が封じられたか、だが、今回はさっきのようには行かない!
「甘いのはそっちだ!手札から速攻魔法サクリファイスマジック発動!」
「ッ……!」
今度こそ、ウィンリィの表情に動揺が走った。

サクリファイスマジック:速攻魔法
バトルフェイズ中にこのカードを発動させる場合、1000ライフポイントを支払う。自分のフィールド上モンスター1体を生贄にし、手札からレベル6以下のモンスター1体を特殊召喚できる。

「こいつで異次元の女戦士を生贄に捧げ、カイザー・グライダー召喚!」
俺の場に金色の龍が召喚された。
「だが、カイザー・グライダーの攻撃力は2400、私のブラックマジシャンには及ばない!」
「ひとつ、忘れてないか?」
「え?」
「俺の場に、何がいるか」
「!、しまった・・・・・・」
「そうだ、導きの天使の効果発動!カイザー・グライダーの攻撃力アップ!」

カイザー・グライダー攻撃力2400→3200

パワーアップしたカイザー・グライダーのするどい爪が、ブラックマジシャンの体を引き裂いた!

ヒールLP6600→5600
ウィンリィLP7800→7100

まだまだ、ここからだ!
「さらにヴァルキュリアでギアフリードに攻撃!相殺!」
「クッ!」
これで彼女は切り札のひとつを失った。このまま追い詰める!
「ターンエンドだ!」
「私のターン、ドロー。私はカードとモンスターを1枚ずつセットしてターン終了」
「俺のターンか、ドロー」
引いたカードを見て少し考える。切り札であるブラックマジシャンを失ったのに、ウィンリィの表情に動揺は無い。何かしらもう一手あると見るべきか。
「切り込み隊長召喚、さらに効果によって聖鳥クレインを特殊召喚、クレインの効果で1ドロー。クレインに導きの天使の効果を使い攻撃力を上げる。クレインで守備モンスターに攻撃」

聖鳥クレイン攻撃力1600→2400

「守備モンスターは墓守の偵察者、効果によって2枚目の墓守の偵察者を特殊召喚するわ、もちろん、守備表示でね」
「チッ、ならカイザー・グライダーで攻撃」
グライダーの攻撃により2体目の偵察者が破壊された。そして、ウィンリィへの道が開かれた。
「切り込み隊長でダイレクトアタック!」
隊長がニ刀剣でウィンリィに切り付ける!
「うっ!」
ウィンリィの顔が苦痛に歪む。
「ターンエンド」
「あなたのエンドフェイズにリバースカードオープン!」
「何!?」
このタイミングで!?
「罠カード、虚無の蜃気楼!」
「こ、これは!?」
どういうことだ?ウィンリィのフィールドにさっき破壊したはずの墓守の偵察者たちが復活してる!?
「虚無の蜃気楼はね発動ターンに破壊されたモンスターを再びフィールドに特殊召喚することができるのよ」
そういうことか・・・・・・やられたな。

虚無の蜃気楼:通常罠
このカードはエンドフェイズにしか発動できない。発動ターンに破壊されたモンスター(トークンは除く)を破壊されたときの表示形式のままお互いのフィールドに特殊召喚する。

「私のターンね、ドロー」
奴の場にはモンスターが2体、生贄にでもするつもりか?
「魔法カード強欲な壷を発動するわ」
ドロー強化カードか、これで奴の手札は4枚になったな。
「2体の偵察者を生贄に捧げ・・・・・・」
やはりな・・・・・・
「混沌の黒魔術師召喚!効果によって強欲な壷を手札に戻すわ、そして発動、2ドロー」
最悪だ・・・・・・ブラックマジシャンでも倒すのに苦労したってのにそんなのを鼻歌交じりで超えるような能力を持ったカードが登場してくるとは・・・・・・
「さらに!」
まだくるのかよ!
「魔法カード、拡散する波動発動!」
全体攻撃魔法!やばい!
「ヒールの場の全モンスターに攻撃!滅びの魔法、デスアルテマ!」
すべての生命に滅びを与える究極の破壊魔法が解き放たれた。
「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
激痛と衝撃が、俺の体を駆け巡る。クソッ!なんて威力だ、意識を保つので精一杯とはな。
「ターンエンドよ」
混沌の黒魔術師によって破壊されたモンスターはそのまま墓地へは行かず除外される。さすがに4体のモンスターを一度に除外されるのはきつい。

ヒールLP5600→2400
ウィンリィLP6100

一難去ってまた一難か・・・・・・さてどうするかね。

あとがき
どうも、作者のツキです。今日はゲストとしてこの小説の主人公、ヒール君を呼んでおります。
ヒール「どうも、この駄文小説の主人公だ」
ツキ「ひどい・・・・・・」
ヒ「事実だろ?」
ツ「何もそんなにはっきり言わなくても・・・・・・」
ヒ「それはそうと、ひとつ聞きたいことがあるんだが」
ツ「(切り替え早いな)なんですか?」
ヒ「前回の話で時々変な数字が出てたが、あれはなんだ?」
ツ「ああ、あれですか、あれはバトルするモンスターの攻撃力ですよ」
ヒ「そうか。それじゃあ何で今回はやってないんだ?」
ツ「えっ、そ、それは・・・・・・」
ヒ「なんだ?はっきりいてみろよ」
ツ「めんどくさくなって・・・・・・」
ヒ「・・・・・・・・・・」
ツ「ああ!無言でカードを抜かないで!」
ヒ「問答無用」
ツ「わ、解りました、すみません誤りますからどうか」
ヒ「まあ、そこまで言うのなら・・・・・・」
ツ「お詫びにあなたのプロフィール書いておきました。といっても簡単なものですが」
ヒ「そうか、じゃあ今日はこの辺にしておくか」
ツ「そうですね、それではまた・・・・・・・」

キャラプロフィール
ヒール=ナイツ
18歳 B型 身長178cm 体重58kg
この小説の主人公、根は優しい少年だがある事件が引き金となり神の力を欲するようになる。
身体的特徴は銀色の髪の毛に青い瞳、銀髪なので夜でも目立つ。デッキは生と死をイメージした天使デッキ(死をイメージしたカードも多数入っているので混沌帝龍などといったカードも使用している)
Date: 2004/03/09


ACT2:底知れぬ実力
召喚士・・・魔物や魔法、罠などが封じられているカードを駆使して戦う魔術師
召喚士同士が己の誇り、時には命をかけて戦うことを、決闘と呼ぶ・・・

ヒールLP8000
ウィンリィLP8000
「俺の先攻、ドロー」
俺はカードを引きしばらく考える。何しろ相手は大神官だ、不用意な行動は即敗北を招く。だがはじめから消極的にいって決闘を制することはできない!
「俺はカードを一枚セットして、シャインエンジェルを召喚、ターンエンド」
「私のターンね、ドロー、キラートマト召喚そして攻撃(1400)」
キラートマトが俺のシャインエンジェルに突進攻撃をかけてくる。
「クッ、迎撃しろシャインエンジェル」
エンジェルが光の波動をトマトに浴びせる。だがトマトの突進は止まらない。そのままエンジェルに激突しエンジェルは倒されてしまった。だがトマトも限界だったらしい、そこでトマトも倒れていった。
『効果発動!』
二人の声が重なる。
「シャインエンジェルの効果で命の巫女ウィセリアを特殊召喚」
「私は異次元の魔術師を特殊召喚するわ」
互いの場に新たなモンスターが召喚される。くるか!?
「魔術師(1400)よ、命の巫女(0)に攻撃
かかった!
「リバースカードオープン!」
「ッ……!」
「速攻魔法、異次元放逐!俺の場のウィセリアと、あんたの場の魔術師を除外する!さらに、俺は2枚のカードをドローする」
「なんですって!?」
「ウィセリアの効果さ、こいつはゲームから除外されたとき、カードを2枚ドローできるのさ」
「そういうこと、少しは考えていたようね。でも、まだまだ甘いわ、私の場を見てみなさい」
「何?」
言われてみてみると俺はかなり驚かされた。
「魔術師が・・・特殊召喚されている!?」
「異次元の魔術師はね、除外されたときに自分の場に特殊召喚することができるのよ、魔術師よ、プレイヤーにダイレクトアタック(1400)」
ウィンリィの魔術師が俺に闇の矢をはなってくる。
「うぐッ・・・!」
痛みにこらえきれずに思わず声がもれる。クソッ、こちらの手を読まれていたのか!?

命の巫女ウィセリア 光属性 ☆1 魔法使い族:効果
ATK0 DEF0
このカードがゲームから除外されたとき、このカードの持ち主はカードを2枚ドローする。

異次元放逐:速攻魔法
発動プレイヤーは自分の場のモンスターと相手の場のモンスターを1体ずつ選択する。選択されたモンスターをゲームから除外する。

異次元の魔術師 闇属性 ☆4 魔法使い族:効果
ATK1400 DEF1200
このカードがゲームから除外されたとき、このカードを自分のフィールド上に特殊召喚する。

ヒールLP8000→6600
ウィンリィLP8000
「この程度の実力で私を倒すというの?」
「クッ……!」
俺は、勝てないのか……?

あとがき
どうもツキです本日3回目、もう疲れた・・・ゲストよぼうかと思いましたがまた今度にします。
Date: 2004/03/07


ACT1:裏切り者
俺はいきなり大勢の人間に囲まれていた。そのどれもが皆、白いローブに身を包んでいる。一般人が見れば怪しさ爆発だろう。
 彼らは神官と呼ばれる者たちだ、神官とは存在が確認されている神のカードを守っている者たちのことだ。で、ここは神殿、神官たちの家であり神のカードの一枚が収められている場所だ。普段ならもっと静かで俺も結構気に入っているんだが・・・今はそんな気配などかけらも無い。
 その原因はここに納められている神のカードが盗まれたからだ、まあ俺が盗んだんだけど・・・
「さあ、おとなしく神のカードを返せ」
俺を取り囲んでいる奴の中の年長者らしき奴が言ってきた。
当然返すつもりで盗む奴はいない。
「返して欲しいのなら力ずくで来い、そのほうが、わかりやすくていいだろ?」
俺はやや挑発的に言ってみる。案の定、奴らの気配が怒気に満ちてきた。ククク単純だね。
「後悔するなよ」
取り囲んでいた奴がいっせいに動きを見せる、あるものはモンスターを召喚し、またあるものはカードを引いた。
普通、この数を相手にしてはまず勝てない。曲がりなりにも彼らの一人一人も一流の召喚士だからな。
だが、俺は慌てない。ただ黙って一枚のカードを抜き放ち、そのカードを解き放つ。
周りの空気が一変した。物理的な重圧を伴ったプレッシャーが辺りを包む。降臨したのは終焉より来たりし邪悪なるドラゴン。人は彼のものをこう呼ぶ、混沌帝龍〜終焉の使者〜と。
「混沌帝龍よ、その力を解き放て」
俺が言うのとほぼ同時に龍の輪郭が闇に消え始める。それと同時に辺りに黒い竜巻が荒れ狂う。
竜巻が収まったとき、立っていたのは俺一人だった。ざっと周りを見てみた。どうやら全員息があるようだ。俺は軽い安堵の息を漏らす。こいつらには何の罪も無い、ただ己の使命をまっとうしようとしただけなのだから。
俺は倒れてる奴らを飛び越えて神殿の出口へと向かう。
だが・・・・
「ここから先へは行かせないわ」
目の前に人影が立ちはだかる。腰に届くブロンドの髪をポニーテールにまとめた美女だ。彼女も白いローブに身を包んでいる。
「ここから先へは行かせないわ」
彼女はもう一度同じ事をしゃべる。
「ウィンリィ・・・・」
俺は立ちはだかった女の名を呼ぶ。彼女の名はウィンリィ=クレセント、この神殿の神官のひとりで神殿最強の大神官の称号を持つものだ。
・・・・厄介な奴に出会った。こいつの強さは半端じゃない、俺がさっき倒した神官など物の数にも入らない、それほどの強さなのだ。ついでだ、俺の自己紹介もしておこう、俺の名はヒール=ナイツ、元ここの神官だ、そして今は神のカードを奪いし裏切り者。
「おとなしく神のカードを返しなさい」
彼女は静かに俺に語りかける。クソッ、奴のプレッシャーに飲まれるな、俺っ!
「・・・・それはできない」
俺は静かに返答する。
「あなたが神のカードを奪った理由も、解らないわけじゃないの」
「だったら、邪魔をしないでくれ」
「そうはいかないわ、私も大神官の称号を持つもの、神のカードをおめおめと奪われるわけにはいかないわ」
引く気なし、か・・・
「あなたには二つの選択肢があるわ、ひとつは神のカードを返してこのままもとの生活に戻る。もうひとつは私にやられて罪人となるか。さあ、選びなさい」
「・・・もうひとつ、ある・・・」
俺はかろうじて言葉をつむぐ。
「あんたを倒してここから出る。そして、俺の望みをかなえる」
「無理ね」
即答された。
「あなたでは、私には勝てない。違う?」
たしかに、俺はこいつに一度も勝ったことが無い。だがそれでも、俺は引けない、絶対に。
「やってみなければわからないだろ」
「・・・・どうしても、やるの?」
「どうしてもだ」
「なら・・・しかたないわね」
そういってウィンリィはデッキを構える。それに合わせて俺もデッキを構える。
「決闘(デュエル)!!」
互いの声が、木霊する。


あとがき
本日2回目、う〜む、なかなか思うように書けない。次回辺りにゲストでも呼ぼうかな
Date: 2004/03/07


プロローグ
守りたいものが、あった・・・・

それを守れなくて思い知らされた・・・・

俺は、何一つ守れないと・・・・

それでも俺は、もう一度彼女に会いたかった・・・・

彼女の笑顔が、見たかった・・・・

彼女の声が、聞きたかった・・・・

彼女と一緒に、いたかった・・・・

だから俺は、迷わなかった・・・・

たとえそれが、禁忌にふれようとも・・・・

躊躇うことはなかった・・・・


あとがき
どうも、ツキです。小説を書くのは初めてなんですが・・・結構難しいですね。
Date: 2004/03/07


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